はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所FTX、破産プロセスを完了させる提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

破産申請時のレートで現金化を提案

破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの資産管理団体は16日、米デラウェア州の破産裁判所に、破産プロセス完了について提案する文書を提出した。

内容としては、債権の価値は、FTXが破産を申請した2022年11月の資産価格に基づいて計算するとしている。また、すべての債権者にとって価値を最大化し、効率的に分配することを目指すとも説明した。

仮想通貨の場合の価値は、破産時のレートに基づいて現金に変換される計画だ。なお、例えばビットコイン(BTC)の価格は破産申請時には約240万円だったが、記事執筆時現在では約598万円に上昇している。

関連ビットコイン現物ETF非承認でも「2024年に仮想通貨は上昇」=Matrixportレポート

今回の提案は、まだ裁判所から承認を得る前の段階であり、これから様々な債権者が計画に反対意見を提出する可能性もある。次回の公聴会の日取りは、2024年になってから決定される見込みだ。

FTXは、債権者にドル建て資産を分配するため、保有していた投資信託などの売却も進める計画だ。破産裁判所は11月末、グレースケールとBitwiseの仮想通貨投資信託で約1,245億円(8.74億ドル)相当に関する売却提案を許可している。

関連FTX遺産、8.7億ドル相当の仮想通貨投資信託売却可能に 裁判所が認可

なお、サム・バンクマン=フリード前CEOは11月、地方裁判所で電信詐欺、商品詐欺、証券詐欺など7つの罪状すべてについて有罪判決を受けた。

関連仮想通貨取引所FTXのサム前CEO 7つの容疑すべてで有罪判決

ギャラクシーデジタルの管理資産増加

FTX破産プロセスに関連して、マイク・ノボグラッツ氏率いる米大手仮想通貨投資企業Galaxy Digital(ギャラクシーデジタル)は管理資産の額を増やしている。フィナンシャルタイムズが報じた

主に、8月にFTXの資産管理団体によって、FTXが保有していた株式の一部を管理する組織に選ばれたことが背景だ。ギャラクシーデジタルの管理する資産は1年前の約2,421億円(17億ドル)から現在の約7,549億円(53億ドル)へと3倍に増加した。

同社の資産管理グローバル責任者スティーブ・カーツ氏は、他の破産企業の資産取得にも関心があるとして、次のように話している。

当社は5年間にわたりオフバランスシートで投資を続けている仮想通貨ベンチャー投資チームを抱えている。

FTXが保有する不動産およびテクノロジー企業のポートフォリオを取得する可能性も検討しているところだ。このポートフォリオには、AI(人工知能)スタートアップAnthropicの株式が含まれている。

ギャラクシーデジタルは昨年12月、破綻した仮想通貨レンディング企業セルシウスネットワークの傘下にあったカストディ企業GK8も買収している。新サービスを提供する土台とするとしていた。

関連ギャラクシーデジタル、セルシウス傘下企業を買収

カストディとは

投資家の代わりに資産を保有・管理することを指す。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語。資産の保管や売買に係る決済、また元利金・配当金の受領や議決権行使など、幅広い業務を代行するサービスを指す。カストディを行う企業を「カストディアン」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
18:32
NYSE、サトシ・ナカモト像を設置 ウォール街の変化示す
ニューヨーク証券取引所がビットコイン創始者サトシ・ナカモトの像を設置。設置者のトゥエンティワン・キャピタルは約4万BTC保有で世界3位。伝統的金融が仮想通貨を受け入れる象徴的出来事に。
17:56
テザーとHoneyCoinが提携、アフリカでUSDT決済を拡大
テザーはHoneyCoinと戦略的提携を発表し、アフリカでのUSDT決済拡大を目指す。HoneyCoinはQRコードや専用端末に対応したPOSネットワークを導入し、加盟店が直接USDTを受け取れる仕組みを構築。まずケニアでサービスを開始し、他市場へ展開予定。現地通貨の変動リスクを避けたいユーザーの需要に応え、アフリカにおけるステーブルコイン普及を加速させる。
17:15
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始
コインチェックがソラナ(SOL)の取扱いを開始。販売所・取引所・つみたてに対応し、1万円購入で抽選1万円分のSOLが当たるキャンペーンも実施中。
16:47
ブータン都市GMC、金裏付けトークン「TER」発行へ ソラナ活用
ブータンの特別都市GMCが、金を裏付け資産とする国家支援型トークン「TER」をソラナ基盤で発行。DK Bankが販売・保管を担い、同国のデジタル経済戦略を加速させる取り組みとなる。
16:33
仮想通貨取引所ジェミニ、CFTC承認で予測市場参入へ
仮想通貨取引所ジェミニがCFTCから予測市場運営の承認を取得。関連会社ジェミニ・タイタンを通じて二者択一式イベント契約を提供する。カルシとポリマーケットが急成長する予測市場で、競争が激化している。
14:58
仮想通貨業界トップ、米CFTC新設諮問会議に参加へ
米CFTCが「CEOイノベーション評議会」を設立し、クラーケンやジェミナイなど仮想通貨業界トップが参加。デリバティブ市場の構造変化やトークン化について議論。仮想通貨担保のパイロットプログラムも開始。
14:06
レイヤーゼロ(ZRO)とは?スターゲートの使い方・バイバックの仕組みを解説
レイヤーゼロ(LayerZero)の仕組みやZROトークンのバイバック、スターゲートを使ったブリッジ方法を初心者向けに解説。Stargate買収の背景やリスクまでわかりやすく紹介します。
12:05
イーロンのスペースX、146億円相当のビットコイン移動 IPO関連か?
イーロン・マスク氏率いるスペースXが約146億円相当のビットコインを移動した。10月から毎週大規模な送金を継続しており、IPO計画との関連が注目されている。
11:49
トム・リー氏、「イーサリアムは既に底打ち」 先週690億円相当を購入
ビットマイン会長トム·リー氏が、イーサリアムは既に底入れしたと発言。同社は先週、約4億6,000万ドル相当のETHを購入し、10月以来最大規模の買い増しを実施。今後10~15年間、ビットコインよりもイーサリアムの将来性に期待を寄せている。
11:49
FRBの慎重姿勢でビットコイン反落 2026年の利下げは限定的か
FRBは25bpの利下げを決定したが、パウエル議長の慎重姿勢を受けビットコインは下落した。2026年の追加利下げは1回との見方が広がる中、グラスノードのデータは実現損失が1日5.5億ドルとFTX崩壊時並みの高水準を示す。機関投資家の本格参入で4年サイクル終焉論も加速。
11:04
米大手9行が仮想通貨企業を排除 通貨監督庁が是正へ
米通貨監督庁(OCC)は、JPモルガンなど大手9行が2020-23年に仮想通貨企業を含む合法事業者へのサービスを業種理由で制限していたと発表。「金融の武器化」と批判し、違法行為には司法省照会も検討。トランプ政権下で「デバンキング」問題の是正が加速。
11:00
ビットコイン9.4万ドル急騰からの反落、FOMC利下げ後に軟調な動き|仮想NISHI
FRBの25bp利下げを受け、ビットコインは一時9万4000ドルまで上昇したものの、その後反落。X-Bankアナリストの仮想NISHI氏によると、デリバティブ市場でのロング解消による売り圧力が現物買いを上回っている。欧米機関投資家のクリスマス休暇入りを控え、年末にかけて軟調基調となるリスクを指摘。
09:19
ストラテジー社、ビットコイン保有企業の扱いめぐり書簡 MSCI指数除外案に反対表明
ビットコインを蓄積するストラテジー社がMSCIの指数除外案に反対意見を提出。仮想通貨保有50%以上の企業を除外する提案に対して、様々な観点から異論を唱えている。
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧