CoinPostで今最も読まれています

ビットコインETFのオプション取引、ナスダックとシカゴ・オプション取引所(Cboe)が申請へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインETFのオプション取引申請へ

米証券取引委員会(SEC)は19日、ナスダックとCboeがビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)のオプション取引を申請したと発表した。

米証券取引所ナスダックは、ブラックロックのIshares Bitcoin Trust(IBIT)に関して、オプションを上場・取引できるようにするためのルール変更を求めている形だ。ナスダックはSECへの申請書類の中で次のように説明している。

ブラックロックのIBITでオプションを提供することで、現物ビットコインへのエクスポージャーを得られる低コストの投資手段を新たに提供することができる。

また、ビットコイン商品やビットコインのポジションに対するヘッジ手段を提供することで投資家に恩恵をもたらすと考えている。

オプションの導入により、ビットコインETFのリスク管理能力がさらに強化されると示唆した格好だ。

なお、オプションは、デリバティブ金融商品の一種で、その保有者に将来のある時点に決められた価格で資産を売買する権利を与えるものである。資産の価格変動に対するヘッジとして使われる場合がある。

米証券取引所Cboeは、Cboeが「ビットコインを保有する取引所取引商品」におけるオプションを上場・取引することに対してSECに許可を求めている。

Cboeのエグゼクティブバイスプレジデントであるキャサリン・クレイ氏は、オプション取引はビットコインETFの進化における「次の必然的なステップ」であり、投資家にさらなる利便性とリスク軽減を提供すると話した。

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

関連: 初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集

承認時期の予測

ブルームバーグのアナリスト、ジェームス・セイファート氏はナスダックやCboeの申請について次のようにコメントしている。

SECは現物ビットコインETFでオプションを取り扱うことを求める、これらの申請を公式に認めた。これは、通常よりも早いペースだ。もしSECが迅速に行動する場合には、オプションは2月末までに承認される可能性もある

セイファート氏は、最も早くてあと27日以上、最も遅い場合では、判断がくだされるのは9月21日頃になると予測した。

現在、ナスダックらのオプション取扱申請については、21日間のパブリックコメント期間に付されている。

ブルームバーグの別のアナリスト、エリック・バルチュナス氏は立ち上げられた9つのビットコイン現物ETFのパフォーマンスについて20日に最新情報を伝えた。

発売6日目にまた取引量が増加しており、こうしたことは珍しいと指摘した。フィデリティのFBTCとブラックロックのIBITが取引高トップを争っている状況だとも述べている。

6日目までの取引高はIBITが約4,090億円(約27.6億ドル)で、FBTCが約3,180億円(約21.5億ドル)と続いている。

関連GBTC利確売り続く中、グレースケールCEO「他のビットコインETFはほとんど生き残れない」と予想

関連イーサリアム現物ETFの判断延期、米SEC

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/29 月曜日
16:37
GSTの買い方、特徴やSTEPNでの役割を学べる完全ガイド
歩いて稼ぐフィットネスWeb3ゲーム「STEPN」の注目度が再び高まっています。2024年以降に底値から大幅上昇した暗号資産(仮想通貨)GSTの買い方やGMTとの違い、将来性について初心者にもわかりやすく解説しています。
12:54
ブロックチェーンゲーム「Heroes of Mavia」、MAVIAトークンのインフレ抑制へ
Web3ゲーム「Heroes of Mavia」は、イーサリアムベースの独自トークン「MAVIA」のインフレ抑制のため、ロック解除スケジュールを変更した。
12:27
ワールドコイン開発元、OpenAIらとの提携を検討か=報道
仮想通貨ワールドコイン開発企業は、決済大手ペイパルや、アルトマン氏の別事業OpenAIと提携を模索していると伝えられる。
10:00
仮想通貨の「ポイ活」潮流、将来のトークン配布を見越した投資戦略
ポイ活やエアドロップといった、2024年の暗号資産(仮想通貨)市場におけるトレンドを掘り下げる。将来のトークン発行に向けて最大限の報酬を得るため、ソラナやBASEでユーザーの活動量が増加。資本競争が激化している。
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア