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GBTC利確売り続く中、グレースケールCEO「他のビットコインETFはほとんど生き残れない」と予想

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他のビットコインETFより優れるか

ビットコイン現物ETFが承認されて一週間、10銘柄のETFの全体出来高(19日まで)は既に150億ドルを超えている。

一方、歴史的に高い出来高を記録し続けながらも、グレースケールのGBTCからの継続的なビットコインアウトフロー(現金への償還)は全体のインフローの大部分を帳消しにした。米時間18日の取引日(木曜日)には、GBTCから-5.82億ドルのアウトフローがあり、全体のネットインフロー(資金の流れ)は最終的に+1.37億ドルとなった。

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この一週間で、GBTCからのアウトフローは22億ドルと計上し、ビットコイン価格に大きな売圧をかけてきた。米The ETF Store, Inc.のNate Geraci プレジデントはXで、「ビットコイン価格下落と資金流出の間で、GBTCはETF転換以来約55億ドルの資産を流出させた」と指摘し、「1.5%の手数料だと、想定年間収益は8,250万ドルとなっている」と述べた。

GBTCの手数料は、10銘柄のビットコインETFの中で最も高いもので、利確・アウトフローの原因と見られている。ブラックロックやフィデリティなどのETFでは一定期間内手数料無料で、その後は0.2%-0.4%のレンジとなる。

しかし、グレースケールのMichael Sonnenshein CEOは高い手数料とGBTCのメリットについて、新規ETFのうち2・3銘柄が運用資産額(AUM)で「ある種のクリティカル・マスを獲得する」だろうが他のETFは市場から引き上げられるかもしれないと米CNBCの番組でコメントし、「他のビットコインETFはほとんど生き残れないだろう」と予想した。その理由について、他のETFの手数料が低いのは「実績がないから」だと主張し、発行体は手数料優遇策で投資家を引き付けようとしていると指摘した。

投資家(特に機関投資家)は、流動性や実績、実際の発行者が誰であるかといったことを重視している。グレースケールは仮想通貨のスペシャリストだ。

また、「われわれの立場からすれば、ビットコインという資産クラスに対する長期的なコミットメントが疑問視されることもあるかもしれない」と続けた。

グレースケールのGBTCは2015年から運用されてきた投資信託で、先週SECの承認によって投資信託のステータスからETFに変換された。

なお、現在最も取引されているビットコインETFはGBTCで、ブラックロックのIBITとフィデリティのFBTCがそれぞれで2位と3位に続くが、一位と二位の間には50億ドルほどの差がある。また、ビットコイン保有数としてもGBTCが最大規模(582,134 BTC)で、その次はブラックロック(25,067 BTC)だ。

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