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SBI R3 Japanら 暗号資産XDCを用いた貿易決済の実証実験を完了、サービス構築へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

貿易取引における企業間決済の効率化

SBI XDC Network APAC株式会社とSBI R3 Japan株式会社は、31日にCordaとの共同で実施した企業間取引におけるFIAT決済を、暗号資産「XDC」を介して行う実証実験が完了したことを発表した。

この実証実験の目的は、貿易取引における海外決済において、通常の銀行間取引と比較して決済時間やコストの面で効率的かつ円滑な決済手段を提供することにある。

同実験では、金融取引の必須要件である「取引情報の承認」と「決済」の同時実行をSBIグループ企業間で実施し、即時送金が可能であることを確認した。また、技術的には、Corda上で実行する分散型アプリケーションであるCorDappとCorda Bridgeのコンポーネントを独立して実装できる設計により、汎用的にXDC決済機能の実装が可能であることを確認した。

実用化に向けては、XDCの価格変動や外国為替変動の影響を受けないシステムの追加検証が必要であり、暗号資産交換業者SBI VC トレード等との連携が必須となる。

今後は、SBI VCトレード株式会社およびSBIグループで外国為替関連事業を統括するSBIリクイディティ・マーケット株式会社とも連携し、暗号資産の価格変動ならびに為替の変動リスクを抑えた企業間取引決済のさらなる円滑化を目指したサービス構築に向けた検証に取り組む予定だ。

SBI XDC Network APAC株式会社の代表取締役である近藤智彦氏は、以下のように述べている。

実取引への実装に向けては解決すべき課題はまだあるものの、今回の実証実験で得られた成果をもとに、実際に使用されるお客様に多くのメリットを感じていただけるものを目指し、SBIグループ内での更なる連携、検証を進めていきたいと考えております。

Cordaとは

インターオペーラビリティーとスケーラビリティに強みを持ち、企業間取引を想定してプライバシーを最重視したプライベート型ブロックチェーン。

関連:SBI、日本でTradeFinexと合弁会社設立 仮想通貨XDCとCorda活用の実験開始

XDC Networkの概要とSBIグループとの提携

XDC Networkは、「XinFin Delegated Proof of Stake (XDPoS)」コンセンサスメカニズムを採用した堅牢でエンタープライズグレードのブロックチェーンプロトコルである。このプロトコルは、企業間の銀行決済と貿易金融の流れを効率化し、企業の資金調達の流動化を促進するプラットフォームとして機能している。

XDC Networkのエコシステムは、ドバイ、アメリカ、シンガポールを含む世界各国に展開しており、貿易金融、サプライチェーン管理、クロスボーダーペイメントなどの経済活動をコミュニティ主体で促進している。23年12月に、SBIグループとの合弁会社「SBI XDC Network APAC」を設立し、SBIグループを通じたビジネスパートナーとの交流を強化している。

SBIグループとXDC Networkのパートナーシップは、2023年5月31日にSBI VCトレード株式会社が国内初の暗号資産「XDC」の取扱いを開始したことを機にスタートした。この提携は2年目に突入し、貿易取引における企業間決済の効率化と円滑化に資する新たな基盤構築の実現を目指して、さらに強固なものとなっている。

また、実験で使用されたCorda Bridgeの所有権を、現在の米IMPEL GLOBALから合弁会社であるSBI XDC Network APAC株式会社へ同日付けで移譲した。

関連:XDC Network(XDC)|投資情報・リアルタイム価格チャート

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