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ドージコイン(DOGE)の将来性・価格、今後注目のイーロン・マスクによるX決済機能

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ドージコインの価格動向・将来性

2024年には、シバイヌ(SHIB)やペペ(PEPE)といったミームコインが人気を集め、注目度を競っています。その中で、イーロン・マスク氏をはじめ、公式Xアカウントが400万フォロワーものコミュニティに支援されている暗号資産「ドージコイン」は、依然として人気です。日本での取引もかなり容易になり、国内でも話題に上る機会が増えてきています。

今回の記事ではドージコインの歴史・価格動向、将来性、今後導入される可能性があるサービスなどについて解説します。

目次

ドージコイン取引所の特徴早見表

おすすめ
取引所
おすすめポイント アプリの特徴 現物取引 レバレッジ取引 投資サービス 取引所手数料 最低取引単位 入金手数料 出金手数料 出庫手数料 備考
1
仮想通貨取引所 SBI VCトレード
SBI VCトレード
SBIグループの100%子会社
最高水準のセキュリティ
シンプルなレイアウト
直感的に操作しやすい
DOGEは
販売所のみ
主要7銘柄のみ 積立
貸コイン
Maker:-0.01%
Taker:0.05%
販売所:1 DOGE 無料 無料 無料
2
仮想通貨取引所 GMOコイン
GMOコイン
DOGEの取引が豊富
出庫手数料無料
高機能アプリ
外国為替FXも可
取引所:〇
販売所:〇
積立・貸して増やす Maker:-0.01%
Taker:0.05%
販売所:10 DOGE
取引所:10 DOGE
無料 無料 無料
3
仮想通貨取引所 ビットトレード
ビットトレード
取引所の手数料無料 収益の分析機能があり
週単位や月単位で振り返り可
DOGEは
販売所のみ
BTCのみ 積立・貸して増やす DOGEは
販売所のみ
販売所:10 DOGE クイック入金:無料
振込/ペイジー/コンビニ入金:
振込手数料お客様負担
330円(税込) 5 DOGE

ドージコインとは

ドージコイン

ドージコインは、2013年12月にプログラマーのBilly Markus氏およびJackson Palmer氏によって開発された暗号資産です。ライトコインのソースコードをベースに作られており、1枚あたりの単価が20円(24年10月時点)と安く、発行枚数に上限が定められていないことが特徴です。

ドージコインは、もともとユーティリティやビジョンを掲げる他の暗号資産プロジェクトを揶揄するために作られた「アンチ暗号資産的な暗号資産」というポジションにありました。しかし開発者の意図とは裏腹に、その愛らしいモチーフから一定のファンを獲得。エコシステムが拡大する過程で、さまざまな企業や寄付の取り組み、決済サービスに採用され、日本を含む複数の暗号資産取引所にも上場されるほどに成長しました。

2024年10月時点での暗号資産時価総額ランキングで8位にランクインしています。取引量も高く、注目度や採用の拡大によって、今後もさらなる成長が期待されます。

ドージコインは「ミームコイン」の代表格

ドージコインはミームコインの一種です。ミームとは、主にインターネット上で人から人に伝搬していく、キャッチーな画像や動画、文章などのことです。

日本では「5000兆円欲しい!」や「現場猫」などが有名ですが、ドージコインは海外のインターネットコミュニティで有名な「ドージ」と呼ばれる柴犬のミームがモチーフとなっています。

ドージのアイコンは、実はもともとは日本人が飼う「かぼすちゃん」という犬です。

海外でかぼすちゃんの周囲にでたらめな英語の文字を散りばめた画像が複数投稿されミーム化し、一大ブームとなりました。そして、ブームの影響でドージコインも生まれました。現在は、飼い主と契約交渉を行い、画像に関する法的許可を得たとされています。

ちなみに、ミームをモチーフにしたコインはほかにも「ぺぺコイン」や「モナコイン」などがあります。モナコインは日本のアスキーアート「モナー」がモチーフとなっています。

企業の決済導入

ユーティリティを持たないことが通例のミームコインの中で、ドージコインは採用企業が拡大しており、将来性も期待されています。2021年12月には、ドージコインを運営する非営利団体であるドージコイン財団が「ドージコイントレイルマップ」、すなわち今後の目標を発表しました。このマップに沿った開発が進められています。

また、一部企業はすでにドージコインによる決済を受け付けています。代表例は宇宙産業のSpace Xや高級ブランドのGucci、オンラインゲーム制作企業の株式会社ネクソンなどです。

現在はまだ多くありませんが、今後開発が更に進んで使いやすくなれば、大手企業が採用することも考えられます。

テスラでの決済導入の動向

特に、米電気自動車(EV)大手テスラの最高経営責任者であるイーロン・マスク氏は、テスラのウェブサイトで商品の支払い方法としてドージコインを受け入れると、度々示唆してきました。2024年5月にテスラは、ドージ専用の「よくある質問(FAQ)」を設置し、コミュニティの注目を集めています。

    ■テスラ社:FAQ抜粋

  • Teslaではドージコインで何を購入することができますか?:
    対象商品については、「注文」ボタンの横にドージコインのシンボルが表示され、支払いページにはドージコインが掲載されています。これにより、オンラインのテスラショップ内の商品を含む特定の商品の支払いに使用できます。
  • Teslaでドージコインを使って何かを購入するにはどうすればいいですか?:
    ドージコインを使って購入するには、ユーザーが「ドージコインウォレット」を用意し、接続する必要があります。
  • ドージコインでの価格はどのように確認できますか?:
    対象となるTesla製品の価格はドージコインで表示されます。

しかし、2024年10月時点では、テスラにドージコイン価格が表示された商品は見つかっていないし、実際にドージで購入したという報告は出ていません。以前はドージコインの可能性が示されていた「テスラ・ショップが受け入れる決済手段」での表示も、現在アメリカンエクスプレス、マスターカード、ビザカードとなっています。

ただし、電動ピックアップトラック「Cybertruck(サイバートラック)」の商品ページのソースコードにドージ(Doge)の文字が一時記載されていたことも度々指摘されており、導入が近づいているのではないかと期待されています。

ドージコインの過去の価格動向

2024年7月5日時点でのドージコインの価格は15.82円です。2013年12月の誕生以来、長期間にわたり0.1~0.5円程度の水準を維持していましたが、2021年4月ごろに急騰し、瞬く間に70円を突破しました。

2021年1月から同5月に約158倍の成長

ドージコイン 4か月で158倍の高騰

ドージコインは2021年1月から2021年5月の約4ヶ月の間に、0.5円→79円と約158倍の成長を遂げています。4ヶ月で158倍というのは株式や債券、不動産などの世界ではまず考えられませんが、暗号資産の世界ではあり得ることです。

しかし、この高騰は長続きせず、1年ほどかけて10円程度まで下落しました。2024年3月頃には一時的に30円前後まで上昇しましたが、再び15円前後に戻りました。

ドージコイン(DOGE)に投資したい方に

ドージコインの日本円での最高値

ドージコインの日本円での最高値は、2021年5月に記録された79円です。

当時は大した実需もなく期待だけで高騰していた印象があります。将来的に実需が高まれば当時の価格を抜き去ることも十分考えられるでしょう。

2021年にドージコインが高騰した理由

2021年5月5日、ドージコインの価格は0.50ドル(約57円)を初めて超え、1年間で20,000%以上の価格上昇を見せました。ビットコインの値動きに連動するだけでなく、その要因の一つとして、イーロン・マスク氏がX(旧Twitter)で5,000万人のフォロワー(当時)に向けて度々言及したことが挙げられます。

ドージコイン 2021年の値動き

出典:TradingView

2021年2月4日、マスク氏はドージコイン関連のミームを投稿し、100万いいねを獲得。これによりDOGE価格は前日比60%高となりました。同月24日には、月を探索するドージを描いた画像を投稿しました。月は「To The Moon=価格上昇」という比喩で用いられます。

2021年4月、マスク氏は「月に吠える犬」とツイートし、スペインの画家ジョアン・ミロの「月に吠える犬」という絵画の写真をシェアしました。

21年5月8日、マスク氏は米国の人気テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」に出演し、ドージコインとは何かを説明するキャラクターを演じ、最終的には「ハッスル」だと発言しました。しかし、この出演は事実売りの契機となり、急騰していたドージコインは番組出演中に40%下落しました。

もちろん、イーロン氏の言及だけが原因とは考えにくく、当時の強気の市場環境や暗号資産取引所コインベースの上場なども影響している可能性があります。

ドージコイン(DOGE)に投資したい方に

ドージコインの価格予測、リスク

ドージコインの供給量は無限であるため、ビットコインのような他の仮想通貨と比較して価格自体は低いです。しかし、ミームコインのカテゴリーは、誇大広告(ハイプ)を受けて保有者ベースが拡大しています。需要があれば価格も高くなります。

@cannolicrypto Wait til the end it’s worth it #dogecoin #stocks #crypto #DogecoinTiktokChallange ♬ Lets get rich tiktok – James G

2020年7月には、ドージコインの価格を吊り上げることを目的としたバイラル・トレンドがTikTok上で発生。多くの人がドージコインに25ドル投資し、その価値を1コインあたり1ドルに押し上げれば、「全員が金持ちになれる」との内容です。

一方、ドージコインの開発者は、2025年までにロードマップに基づいてユーティリティ拡大につながる技術を完成させる見込みです。決済プロバイダー、小売業者、そしてトレイルマップによると、「ソーシャル・プラットフォーム」がDOGEを決済手段として統合しやすくなるとされています。

また、金融緩和などのマクロ環境の影響を受けてビットコインを含む仮想通貨市場全体が押し上げられれば、ドージコインは2025年にも史上最高値を更新すると期待されます。

ドージコイン投資のリスク要因

しかし、DOGEの供給量は多いため、この価格目標は非常に投機的で野心的なものです。トークノミクス上の問題が価格を押し下げる可能性があります。

また、DOGEコミュニティには500万人のフォロワーがいますが、上位10人のホルダーが全ドージコインのほぼ46%を支配しています(CoinCarp調べ)。これは、中央集権化に対する懸念を提示します。強気市場であっても、上位10人のコミュニティメンバーが市場を脅かす影響力を持っていることを意味します。

DOGEの将来性、イーロンマスクとの関係

イーロン・マスク氏は、世界でも有数のドージコイン支持者であり、「ドージ・ファーザー(ドージコインの父)」を自称。彼のX投稿でのドージへの言及は、日本でも話題を集めています。

2022年にXを買収したイーロン・マスク氏のフォロワー数は1.8億に拡大しており、その影響力は大きいです。ドージコインへの投資を考えているなら、今後も彼の発言をチェックすることが重要でしょう。

2024年には、ドージコインで資金を集めた月探査ミッション「DOGE-1」が、SpaceXロケットで実施される予定です。この計画は40kgのキューブサット(小型の人工衛星)を月に送ることを目的としており、2021年5月にイーロン・マスク氏によって発表されました。

規制当局の承認を得るなど、打上げ準備は進んでいるものの、DOGE-1ミッションは現時点(2024年7月11日)ではまだ実施されていません。

2024年1月8日、SpaceXは最近打ち上げたモバイルネットワーク衛星により、2台の電話間のテキストメッセージング「ダイレクト・トゥ・セル(Direct To Cell)」を可能にしました。

その記念すべき最初のメッセージには、「much wow」というフレーズと柴犬の絵文字が含まれており、これらはドージコインに関連するミームとして知られています。

Xでの決済が期待される

X(旧Twitter)は2024年1月8日に、XプラットフォームにP2P決済を導入する計画を発表しました。「X」は、米国各州で決済ライセンスを取得しています。マスク氏には、包括的な金融サービスや決済を含む「スーパーアプリ」構築の野望がありますが、自身はX上の決済機能にドージコインを含む仮想通貨を導入するかどうかについては言及していません。

しかし、マスク氏がビットコイン(テスラを通して)、イーサリアム(2021年7月)、そして「大量の」ドージコイン(SpaceXを通して)を所有していると表明してきたことや、ドージコインの開発に対して資金提供を行っていることから、Xに将来P2P機能が搭載された際にはドージコインが導入されるのではないかとの期待が高まっています。

2024年1月にはX公式関連アカウント「@Xpayments」が立ち上げられ、ドージコインコミュニティはドージコインの採用への期待を込めて注目しています。

2024年7月5日現在、そのアカウントはまだ何もポストしていませんが、フォロワーはすでに13万人を超えており、XのP2P機能、ひいてはドージコインの導入に対して多くの人が関心を持っていることが伺えます。

ドージコイン(DOGE)に投資したい方に

記事の監修

各務 貴仁各務 貴仁
株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。

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