はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン10万ドル突破後の上昇余地は? 下落をヘッジするトレーダーが増加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今後の行方は

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)が10万ドルを突破し、市場は新たな局面に入った。

オンチェーン分析会社CryptoQuantのCEO、Ki Young Ju氏は、ビットコインにはまだ十分な上昇余地があると分析。realized cap(実現時価総額)の増加に伴い、天井価格は30日間で12万9000ドルから14万6000ドルに引き上げられた。「現在の10万2000ドルという価格は、バブルとは程遠く、一般的にバブルと考えられる閾値に達するには43%の急騰が必要だ」と指摘した。(realized capとは、ビットコイン各UTXOの最終移動価格の合計を示す指標で、長期間動いていないコインを割り引くことで、より正確な価値評価を反映するもの。)

出典:X

また、IntoTheBlockの分析によると、ビットコインの供給量が限られていることや、大規模投資家や国家レベルでの関心が高まっていることから、その潜在的な可能性は無限大に見える。とはいえ、過去のサイクルを参考にすると、各半減期後のリターンは明らかにていげんしている。2013年は7900%、2017年は2560%、2021年は594%と上昇していた。このトレンドを考慮すると、半減期後の価格からの100%〜200%のリターンが妥当な期待値となり、ピーク価格は13万ドルから19万ドルの間に位置するだろうと予測している。

下落可能性も

一方で、ビットコインが10万ドルを突破した後、一部のトレーダーは潜在的な下落に備えてプットオプションの需要を増加させている。ブルームバーグの報道によると、Amberdataのデータは、行使価格9万5000ドルから10万ドルのプットオプション(弱気ポジション)の建玉(OI)が上昇していることを示している。また、7万5000ドルから7万ドルの範囲のプットオプションの需要も増加している。これらのポジションは主に12月と1月の満期に集中している。

しかし、プットオプションの増加にもかかわらず、その建玉はコールオプション(強気ポジション)のそれを下回っている。同時に、ビットコイン価格の急騰によりレバレッジ取引の需要が高まり、資金調達率は過去最高水準に近づいている。これらの動きは、市場参加者が短期的な下落リスクを認識しつつも、全体的には強気の見方を維持していることを示唆している。

実際、ビットコインは6日朝急落し、10万ドルを下回り一時98,000ドルまで下落した。

出典:CoinGecko

関連ビットコインは今後どうなる?2025年の価格予測と3つの注目材料

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
06:02
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 投資家ヘッジに応じて=報道
ブルームバーグによると、リップルが11月に実施した5億ドルの株式売却で、投資家に3〜4年後に最低10%の年間リターン保証で未上場株式を売却する権利を提供していた。企業価値は400億ドルと評価されている。
05:35
ブラックロックもステーキング商品提供へ、イーサリアム現物ETFで
世界最大の資産運用会社ブラックロックがステーキング機能を備えたイーサリアムETFの登録届出書をSECに提出した。グレースケールやフィデリティなど他の発行体も仮想通貨ETFにステーキング機能を追加している。
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧