暗号資産(仮想通貨)市場のビットコイン価格は2024年に大きく上昇し、年初時点で42,300ドル(約600万円)だった価格は、11月18日には99,860ドル(約1500万円)まで2.5倍以上高騰しました。
ビットコインが高騰した背景には、数年に一度レベルの好材料とマクロ経済の好転が重なったことがあります。
2024年は、年明け早々の1月10日にビットコイン現物ETF(上場投資信託)が米SEC(証券取引委員会)に初めて承認され、最大手資産運用会社であるブラックロックやフィデリティらが参入。機関投資家の資金が大量流入しました。
2024年4月にはビットコイン半減期が訪れ、マイナー(採掘業者)によるビットコインの採掘量や市場供給量が大きく減少した結果、希少価値が上昇。インフレヘッジとしての性質が強まりました。
マクロ経済の恩恵も非常に大きく、9月以降にFBR(米連邦準備金制度)が利下げ転換したことで株やビットコインといったリスク資産が大きく買われ、米国のNYダウ平均株価は過去最高値を度々更新。
さらに、11月の米大統領選でドナルド・トランプ氏が勝利したことをきっかけにビットコインが高騰。アルトコインを含む暗号資産の強気相場へとつながりました。
企業によるビットコインの大規模買いも相次ぎました。
米上場企業のマイクロストラテジーをはじめ、日本の株式市場に上場するメタプラネットといった企業が追従し、アメリカの公的年金や外国政府までもが投資を検討。
日本でもビットコインETF承認の可能性のほか、金融商品取引法の改正や税制改革の議論が進み、投資環境の整備が進んでいます。
このような状況にある中、ビットコインなど仮想通貨相場の今後の展望をアナリストの見解を交えながら考察します。
ビットコイン相場を支える主な要因
トランプ新政権下の思惑
2024年11月の米大統領選挙において共和党のドナルド・トランプ氏が当選し、2025年1月20日の大統領就任を予定しています。
同時に行われた連邦議会選挙では、下院でも共和党が僅差で多数党となり、ホワイトハウスと議会上下両院を共和党が掌握する体制が整う見通しです。
これまでの民主党のバイデン政権では、すでに辞任を表明している米SEC(証券取引委員会)のゲンスラー委員長をはじめ、仮想通貨業界への規制圧力を強めてきました。XRPを開発するリップル社や米最大手取引所コインベースに対して証券法違反で提訴したことは、その最たる例です。
関連:「米SECはリップル社への提訴を取り下げる可能性」元CFTC委員長が予想
トランプ氏は選挙戦において仮想通貨への積極的な支持を表明し、特に「米国が国家戦略としてビットコインを外貨準備に組み入れる可能性」を示唆してきました。この発言は、仮想通貨業界から注目を集めています。
トランプ氏の当選が確実となった11月6日、市場は即座に反応し、ビットコインは75,000ドル(1,100万円)を突破して過去最高値を記録。さらに21日未明には99,000ドル(1,500万円)台に到達しました。
ブルームバーグの報道(11月20日)によれば、次期政権は既に業界との政策協議を開始。仮想通貨セクターを重要な経済分野として位置付け、具体的な政策立案に向けた動きを加速させているとの見方が広がっています。
注目される「国家ビットコイン準備金」構想
新政権下で最も注目を集めているのが、米国による「国家ビットコイン準備金」の構想です。トランプ氏は、政府が押収した約20万BTCを国家準備金として保持することを提案。これまでこうした押収ビットコインは、オークションにかけられ被害者補償などに充てられてきましたが、新政権はこれを戦略的な国家資産として活用する方針を示しています。
この構想を具体化するのが、共和党のシンシア・ルミス上院議員が提出した「BITCOIN法案」です。この法案は、米国の中央銀行に、戦略的準備金として、ビットコインの保有を義務付ける内容。米国が全世界の供給量の約5%に当たる100万BTCを戦略的に購入・備蓄することを目指しています。ルミス議員は選挙後、「私たちは戦略的ビットコイン備蓄を構築する」と改めて確認しました(24年11月7日:Coinpost)。
ビットコインを国家の戦略的資産と位置付けるこの政策は、従来の金融政策に新たな展開をもたらす可能性があります。ただし、実現には議会の承認が必要で、その確率は現時点で50%程度と見られています。National Bank Financial MarketsのDaniel Strauss氏は、共和党が上院での過半数を確保しているものの、必要な60議席には届かないため、法案成立のハードルが高いことを理由に50%程度と予測しています(2024年11月25日、Financial Postより)
トランプ政権の仮想通貨政策(注目点)一覧
政策 | 要点 | 関連ニュース |
---|---|---|
①国家ビットコイン準備金構想 |
・押収した20万BTCの国家資産化 ・ルミス議員「BITCOIN法案」で100万BTC備蓄構想 ・実現確率は約50% |
[24/11/22] » トランプ次期政権の仮想通貨諮問委員会、ビットコイン準備金設立の可能性 [24/11/07] » 仮想通貨市場の未来は? トランプ氏が2024年米大統領選で再選 |
②FIT21法案による規制改革 |
・規制権限をSECからCFTCへ移行 ・下院可決済み(賛成279、反対136) ・業界発展を促進する柔軟な規制環境へ ・デジタル資産の法的定義を明確化 |
[24/11/27] » トランプ新政権、米CFTCの仮想通貨監督権限を拡大の意向か [24/11/07] » SECゲンスラー委員長反対も、仮想通貨重要法案「FIT21」は下院通過 |
③仮想通貨政策専任ポスト新設 |
・ホワイトハウス内に専門部署 ・規制当局と業界の橋渡し役 ・業界との協議開始 |
[24/11/21] » トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討 |
④マイニング大国構想 |
・「米国を仮想通貨の首都に」 ・マイニング産業の育成 ・環境配慮との両立 |
[24/09/06] » トランプ氏「米国を仮想通貨の中心地に」再選時の経済政策を演説 [24/06/12] » トランプ氏、ビットコインマイニングの支持を表明 企業CEOらと面会 |
⑤議会支配による実現力 |
・上下両院での共和党多数 ・仮想通貨PAC:1億ドル超の選挙支援 ・政策実現の可能性が大幅上昇 |
[24/11/16] » JPモルガン、米トランプ新政権下の仮想通貨市場について6つの予測 [24/08/22] » 米大統領選挙、仮想通貨業界の寄付総額が前例のない規模に 企業献金の半分を占める勢い |
⑥政府効率化部門(DOGE)新設 |
・イーロン・マスク氏を共同責任者に起用 ・ブロックチェーン技術の行政導入 ・政府運営の効率化推進 ・Web3技術の公共利用促進 |
[24/11/13] » イーロン・マスク氏『DOGE省』ロゴ公開、ドージコイン前週比75%超高騰 [24/11/22] » マスク氏が主導する政府効率化省(DOGE)の課題(NRI) |
トランプ政権の仮想通貨政策は、規制緩和と業界育成を基調としています。共和党による議会支配により、政策実現の確度は格段に高まりましたが、具体的な施策の実現性は不明瞭です。
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米国ビットコイン現物ETF市場の躍進:投資環境の転換点に
2024年、米国の仮想通貨市場は歴史的な転換期を迎えています。1月のビットコイン現物ETF上場を皮切りに、機関投資家の本格参入が加速。注目すべきは、著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏の動きです。「全ての道がインフレに通じている」という彼の発言は、機関投資家の新たな投資姿勢を象徴しています。
さらに、規制緩和路線の見込めるトランプ政権が来年1月に発足することを見込んだ”トランプ・トレード”も活発化もあり、運用資産1,033億ドル(約16兆円)、純流入額297億ドル(約4.6兆円)と、市場規模は急速に拡大しています(24年11月末時点)。
ビットコインETF発行企業別、運用資産残高トップ5
主なタイムライン
観点 | 重要指標 |
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市場の立ち上がり (2024年1-3月) |
・1/12:11銘柄一斉上場 ・日平均取引:9,000BTCの純流入 » 関連記事 ・3月初旬:BTC=7万3700ドル |
機関投資家参入の兆候 (2024年6-11月) |
・7月:米ミシガン州の退職年金基金、10億円強のBTC-ETF保有 » 関連記事 ・7月:米ジャージー市の年金基金 投資方針 » 関連記事 ・8月:米公的年金のビットコイン投資検討 » 関連記事 ・9月:チューダー・インベストメント:IBIT 440万株保有(6月の87万株から急増)» 関連記事 ・11/9:オプション取引開始。BTC=1500万円突破 » 関連記事 |
米国のビットコイン現物ETF市場は、発足から1年を待たずして伝統的な金融商品との競争力を示し始めています。特にブラックロックの「iShares Bitcoin Trust ETF (IBIT)」は、同社の金ETF「iShares Gold Trust (IAU)」を上回る340億ドルの運用資産を達成。市場全体では840億ドル規模まで拡大し、金ETFの3分の2の規模に到達しました。
Assets in the US spot bitcoin ETFs are now up to $84b, which is 2/3 of the way to what gold ETFs have, all the sudden there's a decent shot they surpass gold bf their first birthday (we predicted it would take 3-4yrs) pic.twitter.com/MlPZNhdKjO
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) November 11, 2024
ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は「来年1月の発売1周年を待たずして、金ETFを超える可能性が高まった」と指摘。同時に金ETFからは資金流出が加速しており、今年の累計で192万トロイオンスの売却超過を記録。これは機関投資家が伝統的な資産配分を見直し、新たな投資機会としてビットコインETFを評価し始めている可能性を示唆しています。
関連:2004年上場「金ETF」の歴史が示唆する、ビットコインETF承認後の相場への影響
市場拡大の背景:インフレ懸念と資産分散
著名投資家の参入は、単なる投機的な動きではなく、マクロ経済環境の変化への対応という側面が強くなっています。特にチューダー・ジョーンズ氏が指摘する「インフレ継続への懸念」と「連邦債務増加」は、機関投資家がビットコインを検討する重要な要因となっています。
「全ての道がインフレに通じている」という同氏のCNBCでの発言は、現代の投資環境が直面する本質的な課題を示唆しています。実際に同社は、SECへの報告によると、ビットコインETFの保有を3ヶ月で87万株から440万株以上へと約5倍に拡大させました。
この動きは個別の投資家にとどまりません。特筆すべきは、保守的な運用で知られる公的年金の参入です。法定通貨の価値毀損をヘッジする資産としての需要増が期待されます。
関連:チューダー・ジョーンズ氏のファンド、ビットコイン現物ETFに355億円投資
現物ETFの特徴
項目 | 概要 |
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現物ETFの定義 |
・証券取引所で株式同様に売買可能な上場投資信託 ・実際の仮想通貨を保有・管理 ・価値を反映した証券として取引 |
主なメリット |
1. 取引の容易さ:既存の証券口座で購入可能 2. セキュリティ:専門機関による厳格な資産管理 3. 税務処理:証券会社による取引報告書提供 4. 信頼性:規制下での透明な運営 |
運用機関の役割 |
・資産の安全な保管・管理 ・価格の適正な反映 ・法令遵守と情報開示 ・投資家保護の徹底 |
関連:ビットコインETFは日本で買える?現物BTCとのメリット比較や関連銘柄の買い方も紹介
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金融政策とビットコイン相場の相関
2024年、米FRB(連邦準備制度理事会)は金融政策を転換する兆しを見せています。9月には2020年3月以来となる0.5%の利下げを決定。続く11月にも0.25%の追加利下げを実施し、政策金利を4.55-4.75%としました。
市場では24年11月、12月と年内に0.25%の連続利下げを見込み、2025年は四半期に1回、計4回の利下げが予想されています(三井住友DSアセットマネジメントより:2024年11月号)。このような金融緩和への転換は、仮想通貨市場にとって追い風となる可能性があります。
なぜなら、過去の経験から、金融政策と仮想通貨市場には一定の関連性が見られるためです。特に2020-2021年のコロナ禍での大規模金融緩和期には、株式市場が史上最高値を更新し、ビットコインも69,000ドルという最高値を記録しました。これは、市場への大量の資金供給が、株やビットコインといった「リスク性資産」への投資を促進した結果とされています。
ただし、現在の状況は当時とは異なります。11月のFOMC議事録によれば、インフレは2%目標に向けて改善傾向にあるものの、コア指標は「依然としてやや高止まり」しており、パウエル議長は「利下げを急ぐ必要はない」と慎重な姿勢を示しています。また、機関投資家の本格参入やETF承認など、市場構造自体も大きく変化しています。
項目 | 2020-2021年(コロナ禍) | 2024年現在 |
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金融政策の特徴 |
・緊急的な大規模緩和 ・ゼロ金利政策 ・量的緩和の拡大 |
・段階的な利下げ開始 ・インフレへの警戒継続 ・慎重な政策運営 |
市場環境 |
・個人投資家主導 ・規制環境が未整備 ・投機的な取引が主流 |
・機関投資家の参入 ・ETF市場の確立 ・規制の整備進む |
予想される影響 |
・急激な価格上昇 ・高いボラティリティ ・新規参入者の急増 |
・緩やかな上昇期待 ・市場の安定性向上 ・長期的な成長基盤形成 |
政策転換と今後の展望
過去の相場サイクルでも、FRBによる金融緩和への転換は、仮想通貨市場にも影響を与えてきました。
世界中での新型コロナウイルスのパンデミック及び金融市場に打撃を与えた“コロナ・ショック”後の経済下支えのための大規模金融緩和を決めた2020年〜2021年の急激な市場拡大とは異なり、今回は規制面でもより成熟した市場環境の中で成長が予想されます。
一方で、バブル相場は反落した時のボラティリティ(価格変動性)も大きく、先行き不透明なリスクもあるため、慎重な投資判断が求められます。
- トランプ新政権の不確実性
- リセッション(景気後退)及びスタグフレーションのリスク
- ウクライナ情勢、中東情勢、台湾情勢などの地政学リスク
※本記事は投資助言ではありません。
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ビットコイン価格予想:機関/分析企業
予測機関・アナリスト | 予測価格 | 予測時期 | 予測の根拠 |
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Cryptoquant » 関連記事 |
$146,000 | 2025年 | ・実現価格(現存するビットコインの最後の送金時平均価格)に基づく分析 ・市場の実需を反映した価格指標を使用 |
VanEck デジタル資産リサーチ責任者 マシュー・シーゲル氏 » 関連記事 |
$180,000 | 2025年3-6月期 | ・今サイクルの最安値からの10倍上昇を想定 ・過去の半減期後の上昇率(90倍、30倍、8倍)と比較し保守的な予測 ・2025年Q1-Q2にかけて継続的な史上最高値更新を予想 |
スタンダードチャータード銀行 デジタル資産研究グローバルヘッド ゲオフ・ケンドリック氏 » 関連記事 |
$125,000 $200,000 |
2024年末 2025年末 |
・ETF需要と半減期効果を考慮 ・機関投資家の参入増加を背景とした予測 |
Pantera Capital 創設者 ダン・モアヘッド氏 » 関連記事 |
$740,000 | 2028年4月 | ・年間88%の複合成長率継続を想定 ・世界金融資産規模(500兆ドル)との比較 ・ブロックチェーン未対応資産の移行を見込む |
ビットコイン高騰の根拠:投資家の展望
ビットコインは2028年までに74万ドル(1.1億円)に到達する。
このような大胆な強気予測を語るのは、ベンチャーキャピタル(VC)大手パンテラ・キャピタルの創設者であるダン・モアヘッド氏です。
「74万ドルという数字は、500兆ドル規模の世界金融資産と比較しても非現実的な数字ではない」とモアヘッド氏は指摘します。現にビットコインの時価総額は約280兆円に達する規模にまで成長するも、金(ゴールド)の時価総額と比較すると1/9程度にとどまっています。
また、米投資会社であるビットワイズのマット・ホーガン最高投資責任者は、「ビットコインの価格上昇は50万ドル(約7,780万円)を超えるまでは初期段階である」との見方を示しました。
大手暗号資産取引所BitMEXの共同創業者のアーサー・ヘイズ氏は、ドナルド・トランプ新政権が経済政策で量的緩和を行い、大規模な信用創造と銀行融資によって米国経済に数兆ドルを注ぎ込むことになれば、ビットコインは100万ドル(約1.5億円)の大台に達する可能性すらあるとの見立てを示しています。
現時点で、金融資産の95%がブロックチェーン技術に対応していないともされており、RWA(Real World Assets)の観点からも大きな成長余地を示唆しています。
半減期の展望
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は、4年に一度の半減期イベントを2024年4月20日に迎え、マイナーへの報酬として新たに発行されるビットコインの供給量が50%減少しました。
米ドルなど法定通貨のインフレ(物価高)が懸念される中、発行上限2100万枚のビットコインの希少価値がより高まるとともに、過去の半減期後にはいずれも強い上昇トレンドが見られ、その後の動向が注目されています。
ビットコインアナリストのJesse Myers氏は、この供給の急減に注目します。半減期から約6ヶ月が経過し、1日当たりの新規供給は900BTCから450BTCへと半減。「現在の価格水準では需要を満たす十分な供給が確保できない」という市場の実態を指摘しています。
過去の実績では、2012年、2016年、2020年と、これまでの半減期後にはマクロ経済の影響も重なり、大幅な価格上昇(それぞれ90倍、30倍、8倍)が続きました。市場の成熟度が増した今回は、より穏やかな上昇が予想されるものの、同様のパターンが期待されています。
このように、機関投資家の参入による需要増加と、半減期による供給減少が重なり、需給の逼迫が見込まれます。ETF上場に続く、もう一つの重要な価格上昇要因として注目されています。
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まとめ
世界の金融機関が示す強気な予測の背景には、確かな根拠が見えてきています。
そして半減期による供給量の激減(1日900BTCから450BTCへ)という需給の逼迫。さらに、米政権が史上初めて暗号資産業界に前向きな姿勢を示し、24年1月に米SEC(証券取引委員会)に承認されたしたビットコインETF(上場投資信託)を通じた機関投資家の本格参入も始まっています。
主要機関は2025年までに12.5万~18万ドルという予測を示し、さらに長期では74万ドル(2028年)という強気な見方も。ただし、米金利政策や地政学リスク、相場調整の可能性には注意が必要です。
日本の投資家にとって特に注目すべきは、現在議論されている税制改正です。現物取引の最高55%から、ETF並みの20%分離課税への移行が検討されており、これが実現すれば国内市場は大きく変わる可能性があります。
長期的な成長余地は魅力的ですが、リスク管理を忘れず、分散投資の一環として捉えることが賢明でしょう。上昇相場の初期段階という見方が多い今、慎重に、しかし前向きに検討する好機かもしれません。
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