はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン下落の背景 アナリストが米経済データの影響などを分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

価格調整も年内10万ドル到達への期待

ビットコイン(BTC)および暗号資産(仮想通貨)は価格調整の局面にある。先週99,000ドルの史上最高値から7%以上下落した。

スタンダードチャータード銀行のデジタル資産研究グローバルヘッド、ゲオフ・ケンドリック氏によれば、仮想通貨市場は複雑な要因に直面しているとThe Blockが報じた。

ケンドリック氏は、米国債市場の変化と月次オプション満期が価格調整の主因であると分析。長期米国債の利回りプレミアムの変化がビットコイン価格に影響を与えており、従来の金融市場における不安定性へのヘッジとしての魅力が一時的に低下していると指摘した。

また、月次オプション満期も短期的な価格変動に影響を及ぼしている。85,000ドルから100,000ドルのストライク価格で18,000 BTCの建玉が存在し、価格の動きを制約している。

長期的な見通しは依然として楽観的である。ケンドリック氏は、年末のビットコイン価格を125,000ドル(約1,914万円)、2025年末には200,000ドル(約3,062万円)に上昇すると予測している。

さらに、機関投資家の需要は依然強い。米国の選挙以降、現物ビットコインETFは約77,000 BTCを蓄積しており、マイクロストラテジー社は11月以降に追加で134,000 BTCを購入。平均購入価格は約88,700ドルで、短期的な価格下支えになる可能性がある。

関連8300億円でビットコインを追加購入、米マイクロストラテジー 

トレーダーは今のところ、重要な米国経済データの発表を注視しているようだ。QCP Capitalのアナリストは、FOMC議事録や米国のインフレ報告が市場の方向性に大きな影響を与えると予想した。

経済指標に注目が集まる中、12月18日のFOMC会合での金利引き下げ確率は59.4%と推定されている。また、水曜日に発表予定の10月のコアPCE(個人消費支出)インフレ報告が金融政策に重要な示唆を与えると見込まれている。アナリストは、インフレ指標が予想を下回れば、ビットコインが100,000ドルを突破する可能性が高まると分析している。

FOMC議事録

 

FRBが今朝発表した金融政策議事録によると、当局者たちは慎重な利下げアプローチに広範な支持を示している。11月7日に終了した会合の議事録では、インフレが持続的に2%に向かい、経済が最大雇用近くを維持できれば、徐々に中立的な政策スタンスに移行するのが適切であると見られていることが明らかになった。追加利下げを急がないという立場が示された。

FRBは今月初め、政策金利を0.25%引き下げ、4.5%から4.75%の範囲に設定している。

議事録では、雇用市場と経済成長に関するダウンサイドリスクが「やや減少」したと評価されている。10月の雇用状況はハリケーンや大規模な労働ストライキの影響で不透明だったものの、全体として労働市場は堅調で失業率は低く、レイオフも限定的であるとした。インフレに関しては、価格上昇はピークから大幅に緩和されたものの、食品とエネルギーを除いたコア指標は「依然としてやや高止まり」していると指摘されている。

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/22 月曜日
11:44
米議員、仮想通貨税制で法案起草 少額取引非課税やステーキング関連所得繰り延べも
米超党派議員が仮想通貨税制の改正法案を発表した。少額のステーブルコイン取引を非課税化することや、ステーキングやマイニング報酬の課税繰延べを盛り込んでいる。
10:51
ニューヨーク近代美術館、CryptoPunksなどNFT作品を永久所蔵
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が12月20日、CryptoPunks8点とChromie Squiggles8点のNFT作品を永久所蔵品に追加。ブロックチェーンアートが主流美術機関に正式認められる重要な節目となった。
09:45
ファンドストラットが2026年仮想通貨市場に弱気予測 トム・リー氏と対照的
ファンドストラットが2026年前半に仮想通貨市場が下落することを予測した。一方、同社のトム・リー共同創業者は、ビットコインやイーサリアムに強気見解を示している。
08:51
テザー、AI機能搭載モバイルウォレットの開発を発表
テザー社がAI機能搭載のモバイルウォレット開発を発表。ビットコイン、USDT、USAT、XAUTの4資産に対応し、WDKとQVACを活用してプライバシーと自己管理性を重視した設計を目指す。
08:23
VanEck、アバランチETF申請にステーキング報酬機能を追加
VanEckが米SECに提出したアバランチETF申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加。保有AVAXの最大70%をステーキングし利回りを創出する計画。米IRSの新規則が後押し。
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧