はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社規制関連担当Dan Morgan「アジア市場に最も関心」|爆発的需要増加に繋がるか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アジア市場への関心
リップルのヨーロッパ規制関連担当のDan Morgan氏が、同社がアジア市場に最も関心を持っていると発言。ASEAN諸国内外の国際決済において、リップルがシームレスな取引を実現するとの見解を示した。

アジア市場への関心について

11月30日にロンドンで開催されたブロックチェーン関連のカンファレンスにてリップル社のヨーロッパ規制関連担当のDan Morgan氏 が参加し、アジア市場への関心などについて語った。

まだ始まったばかりだが、われわれはアジア市場に最も注目している。コルレス銀行のコストが高すぎることでサービスが不十分であることによる過渡期であるせいかもしれないが、国際送金の需要はあると感じている。デジタル資産についていえば、ほとんどの流動性はアジア市場にある。

同氏はアジアに注目する理由の一つとして、規制が整備されている国が多いことを挙げている。タイや日本では、他国よりも仮想通貨規制の整備が進んでおり、特にタイでは規制によってサイアム商業銀行がデジタル資産関連にアクティブに取り組んでいる点などが魅力的だと述べている。

アジアにおける需要について

リップル社は以前からアジアの普及ポテンシャルの高さについて度々言及を続けてきた。9月28日には、リップル社がアジアにおけるコルレス銀行の非効率性についてHPで言及した。

国際的流動性の非効率性は、世界的に国際決済における妨げとなってきた。しかし、この問題は特にASEAN諸国において顕著だ。ASEAN諸国ではコルレス銀行のサービスが不十分であるためだ。その結果、この地域における国際決済は非効率的なうえに手数料が上乗せされてきた。

ASEAN諸国では、国際決済に基準が無いことで現状ではコストが余分にかかっているという。コルレス銀行のシステムに頼る隣国同士の決済においては、まずUSドルに換金したうえでコルレス銀行間での送金を行い、ようやく現地の通貨に換金することになるからだ。

こうした複雑な手続きにより2回に及ぶ両替によるものを含めた多くの手数料が必要になる。結果として、SME(Small to Medium Enterprise:中小企業)の決済の手助けとなるサービスはほとんど、あるいはまったく存在しないのが現状だ。

また、リップル社はタイのサイアム商業銀行が金融機関として初めてRippleNetの”multi-hop”機能を採用したことについて、以下のように言及した。

RippleNetの機能であるmulti-hopによって金融機関は直接サイアム商業銀行にアクセスすることができる。これにより、金融機関は複数の両替や多額の手数料に苦しむことなく国際決済をすることができるようになる。その結果、ASEAN諸国間やASEAN外部への決済がシームレスに行えるようになるだろう。これまでASEAN諸国に決済を行うことができなかった小規模な企業も、multi-hopによる民主化によって決済額や取引先金融機関の流動性に左右されることなくASEAN諸国へのアクセスや決済がより簡単にできるようになるだろう。

タイにおける標準の透明性について

日本同様、タイの中央銀行であるバンクオブタイランド(BOT)もこうした市場の需要に対応して2018年に消費者や金融機関の保護のために銀行がデジタル資産のサービスを提供することを禁止した。しかし、わずか数か月後にタイ政府は方針転換し投資とイノベーションを刺激するより進歩的な規制を採用したのだ。

タイ政府の文書によれば、仮想通貨はデジタル資産ということになり、タイはその取引について許可制になっている。規制には銀行などの金融機関だけでなく消費者の保護も含まれている。銀行は今では損失へのバッファとなるようにICOを扱うためには専用の子会社を作るよう求められている。

タイでは個人、機関ともに多くの投資家がデジタル資産市場に参入してきている。さらに、政府による現実的かつ協力的なアプローチによって消費者や金融機関を保護する政策が生まれ、タイをASEAN諸国におけるデジタル資産のハブに育てつつある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/22 月曜日
10:51
ニューヨーク近代美術館、CryptoPunksなどNFT作品を永久所蔵
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が12月20日、CryptoPunks8点とChromie Squiggles8点のNFT作品を永久所蔵品に追加。ブロックチェーンアートが主流美術機関に正式認められる重要な節目となった。
09:45
ファンドストラットが2026年仮想通貨市場に弱気予測 トム・リー氏と対照的
ファンドストラットが2026年前半に仮想通貨市場が下落することを予測した。一方、同社のトム・リー共同創業者は、ビットコインやイーサリアムに強気見解を示している。
08:51
テザー、AI機能搭載モバイルウォレットの開発を発表
テザー社がAI機能搭載のモバイルウォレット開発を発表。ビットコイン、USDT、USAT、XAUTの4資産に対応し、WDKとQVACを活用してプライバシーと自己管理性を重視した設計を目指す。
08:23
VanEck、アバランチETF申請にステーキング報酬機能を追加
VanEckが米SECに提出したアバランチETF申請書を修正し、ステーキング報酬機能を追加。保有AVAXの最大70%をステーキングし利回りを創出する計画。米IRSの新規則が後押し。
12/21 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコインの2026年相場予測やブロックチェーン人気ランキングなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、流動性低下で来週も不安定な展開か|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインの今後の見通しをbitbankアナリストが解説。年末のホリデーシーズンで流動性が低下する中、来週にかけても方向感に欠ける展開が続く可能性。12月の米雇用・物価データが金利見通しの鍵を握る。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|与党税制改正大綱の決定に高い関心
今週は、米SECのポール・アトキンス委員長の講演、ノルウェー政府系ファンドによるメタプラネットのビットコイン戦略に対する支持、政府・与党の2026年度税制改正大綱の決定に関する記事が関心を集めた。
12/20 土曜日
13:22
イオレがビットコイン追加取得、累計保有量101BTC超に
日本上場企業イオレが約1億6640万円分のビットコインを追加取得。ネオクリプトバンク構想の初期トレジャリー運用の一環として実施され、2026年3月期中に120億円から160億円規模の取得を目指している。
11:55
ブラックロックのビットコイン現物ETF、年初来リターンはマイナスも流入額6位入り
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が年初来のETF流入で6位にランクインした。一方でリターンはマイナスとなっており背景にある投資家心理が注目される。
10:50
メタプラネット、米国預託証券プログラム設立
ビットコイン保有企業メタプラネットがドイツ銀行を預託銀行とする米国預託証券プログラムを設立し、19日より米国店頭市場で取引を開始する。米国投資家の利便性向上と流動性拡大を目指す。
10:33
ビットコイン提唱者ルミス米上院議員が再選不出馬、仮想通貨法案成立に注力へ
仮想通貨推進派として知られるシンシア・ルミス上院議員が2026年の再選不出馬を表明した。任期終了までに包括的な仮想通貨規制法案や税制改革の成立を目指す方針を示している。
10:05
「ビットコイン価格は2035年に2億円に到達」CF Benchmarksが強気予想
CF Benchmarksが2035年の仮想通貨ビットコインの価格を基本シナリオで142万ドルと予想した。ゴールド市場のシェアを獲得することなどを前提とし弱気・強気シナリオも算出している。
09:10
イーサリアム、Glamsterdamの次のアップグレード名は「Hegota」
仮想通貨イーサリアムでGlamsterdamの次に実施されるアップグレードの名称がHegotaに決定。2025年と同様、イーサリアムは2026年に2回アップグレードを行う可能性がある。
08:15
ビットコイン、弱気相場入りか クリプトクアントが需要減速を指摘
クリプトクアントが仮想通貨ビットコインの需要成長鈍化を指摘し、弱気相場への移行を指摘。ETFの純売却や大口保有者の需要縮小、デリバティブ市場のリスク選好低下などが要因として挙げられている。
07:10
コインベース、2026年の税制変更で予測市場がギャンブルより有利になると指摘
コインベースが2026年の見通しレポートで、トランプ大統領が署名したワン・ビッグ・ビューティフル・ビル法により予測市場が従来の賭博より税制面で有利になる可能性があると指摘した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧