はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ナスダック責任者「ビットコイン先物」上場計画を公式発表|2019年仮想通貨市場に特大材料

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米ナスダックが正式にビットコイン先物計画を認める
これまで関係筋の証言ベースであった米ナスダックのビットコイン先物上場計画に関して、ナスダック コミュニケーション部門VPが、実際に進めている計画であると正式に声明を発表した。低迷相場にある仮想通貨市場だが、Bakktやフィデリティに加え、ナスダックが正式に加わった事で、期待感が高まっている。

米ナスダックが正式にビットコイン先物計画を認める

ナスダック コミュニケーション部門のバイスプレジデントを務めるJoseph Christinat氏(以下、Christinat氏)は、「2019年の前半、ビットコイン先物取引を開始する」と言及した。

ナスダックのような世界最大の新興企業向け株式市場へのビットコイン先物上場は、現在の弱気トレンドさえも転換させる可能性のある非常に大きなニュースであったが、これまであくまでも報道ベースであり、ナスダック関係者からの公式発表はなかった。

11月27日にも、ニューヨークで開催されたConsensus会議にて、最注目ビットコインETF申請企業であるVanEck社がナスダックと提携を結んだことを発表するなど、仮想通貨関連事業展開へ本格的に動き出していたが、今回Christinat氏の発言によって、それらの動きの正しさが証明された形だ。

彼は、ナスダックが5年も前からブロックチェーン業界に注力してきたことを強調し、以下のように述べた。

ビットコイン先物取引は2018年前半には開始できるだろう。現時点で、アメリカ商品先物取引委員会(CFTC)からの承認待ちではあるが、私たちは、それを論理的な水準まで引き上げられるよう注力し続けてきた。

市場では、ナスダックの動向について、多くの推測や噂が飛び交っているが、ここではっきりと言っておく。私たちは、ビットコイン先物取引のサービス提供に向けて取り組んでいるし、それは実現するだろう。

ナスダックの本気度

現時点では、公開時期を同じく2019年Q1(日本では1〜3月)に予定するBakktと同様、ナスダックもビットコイン先物取引の提供開始時期が、米規制機関(CFTCなど)に委ねられている状況にあることが明らかになった。

多くのビットコインETFはアメリカ証券取引委員会(SEC)によって不許可とされているものの、ビットコイン先物取引に関しては、既に米国の規制下に置かれるシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)、シカゴ・オプション取引所(CBOE)で取引されていることからも、実現可能性は比較的高いと見られている。

Christinat氏は、仮想通貨市場が大きな高まりを見せるずっと前から、多大なエネルギーや資金を投じてきたことを明かし、何が起きようとも実現させると強調した点も、そのプロジェクトの大きさを示している。

市場アナリストのDavid Cheetham氏も、ナスダックが今回の取り組みに対して長い間注力してきたことから、このプロジェクトは昨日今日出来上がったものではなく、仮想通貨の普及において大きな役割を果たすと予想している。

多くの競争者

ナスダック以外にも仮想通貨関連商品の提供を見込んでいる会社は存在している。

Intercontinental Exchange(ICE)を母体として、マイクロソフト、ボストンコンサルティンググループ、スターバックスなどの名だたる企業と共に開発されている仮想通貨取引所Bakktでも、現物に裏付けられたビットコイン先物取引サービスが2019年1月から公開される予定だ。

今年9月には、250兆円以上を運用するアメリカ最大級の金融サービス企業Fidelity InvestmentsのCEOを務めるAbigail Johnson氏も、2018年内に仮想通貨関連商品の提供開始に向けて取り組んでいると語っており、110兆円以上の顧客資産を持つアメリカ証券仲介業大手TD Ameritradeも、仮想通貨取引所ErisXに出資し、仮想通貨現物、先物取引へのアクセスを可能にしようと試みている。

下落相場に悩む2018年の仮想通貨業界ではあるものの、既存ユーザーを多く抱える大手企業が次々と仮想通貨関連商品の提供を開始すべく注力、今回ナスダックの本格参入が明らかになった事で、2019年Q1の期待感は高まっていると言えるだろう。

▶️本日の速報をチェック
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者7,000名突破。

CoinPostの関連記事

次世代仮想通貨取引所「ErisX」にナスダックやフィデリティ等の巨大金融機関が出資|ビットコインなど3通貨の現物と先物を予定
新たな仮想通貨取引所ErisXがシリーズB投資ラウンドを完了し、総額31億円分の資金をナスダック、フィデリティ等の大手企業21社から調達した事を発表した。米CFTCの認可次第でビットコイン、イーサリアム、ライトコインの現物と先物取引を開始する予定。
世界2位の証券取引所ナスダック、BTC先物検討と最重要ビットコインETF企業と提携|仮想通貨関連の最新動向まとめ
米有力誌ブルームバーグが、情報筋によると、世界2位の証券取引所ナスダックは来年の第1四半期にビットコイン先物の取引開始を検討していると報道した。また、最重要ビットコインETF企業とも提携し、仮想通貨インデックスの提携を行うことが明らかになった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/10 金曜日
16:47
ジャック・ドーシーのブロック社、ビットコイン決済・ウォレットソリューション「Square Bitcoin」提供開始へ
ジャック・ドーシー氏率いる米ブロック社が、Squareで仮想通貨ビットコイン決済・変換サービスを開始する。初年度手数料無料で、売上の一部をBTCに自動変換可能だ。
16:09
ビットコイン、2030年までに金と並ぶ中央銀行準備資産に ドイツ銀行が予測
ドイツ銀行のアナリストらが、ビットコインが2030年までに中央銀行の準備資産となると予測した。ボラティリティ低下や規制整備が進む中、ビットコインは、金と共に中央銀行のバランスシートに共存する可能性があると見ている。
15:23
カルビー×SNPIT「じゃがりこ」NFTコラボ発表 10月15日から販売開始へ
ブロックチェーンゲームSNPITとカルビーが「じゃがりこ」NFTコラボを開始。10月15日から段階的に販売。ミントスクロールを使って新カメラBOXを生成可能。価格や販売スケジュールの詳細を解説。
12:05
ステーブルコイン史上最大の買収案件か、コインベース・マスターカードが買収競合=フォーチュン誌
コインベースとマスターカードがステーブルコイン企業BVNK買収で競合している。過去最大規模の20億ドル案件となる可能性。ステーブルコインブームが本格化か。
11:57
大口投資家が4億ドル超のビットコインショート、市場は冷静な反応
暗号資産(仮想通貨)市場では、大口投資家が4.2億ドルのビットコインのショートポジションを構築し市場に警戒感。一方で現物ETFへの資金流入は8日連続で継続。ビットコインは121,000ドル台で推移し、短期的な値動きに注目が集まる。
11:03
BitLendingが最高料率10%を出せる理由──J-CAM運営メディアIolite編集長に聞いた暗号資産レンディングの未来
日本発の暗号資産レンディング「BitLending」。J-CAM・Iolite編集長の八木紀彰氏に、業界最高水準10%の料率を実現する理由とFireblocksによる堅牢なセキュリティ体制、海外展開について聞いた。
10:18
ルクセンブルクの政府系ファンド、ビットコインETF投資が明らかに
ルクセンブルクの財務大臣は、同国の政府系ファンドFSILがポートフォリオの1%を仮想通貨ビットコインのETFに投資していると明かした。政府承認の新たな投資方針を適用している。
09:47
アーサー・ヘイズが「ビットコイン相場の4年サイクル」終焉を主張 米中通貨供給に注目
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、ビットコインの半減期サイクル終焉を予想した。米中の通貨供給変化が価格を左右すると分析し、トランプ政権下での上昇要因を解説している。
09:32
ブラックロックのビットコイン現物ETF、BTC保有数量が80万枚超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETFのIBITは、保有するビットコインの数量が節目の80万BTCを超えた。ビットコインの最大供給量の3.8%超に達している。
08:00
Aleo創設者が語る「プライベートスマートコントラクト」の将来性と日本市場への期待|CoinPostインタビュー
革新的ブロックチェーン「Aleo」を創設したハワード・ウー氏に独占インタビュー。ゼロ知識証明技術の可能性、プライベートステーブルコインの未来、規制当局との連携、そして日本市場への展望を語ります。
10/09 木曜日
17:13
米最大手取引所コインベース開発のBaseが「トークン専門家」を募集開始 独自トークン検討か?
コインベース支援のイーサリアムLayer 2プロジェクトBaseが「トークン・ガバナンス調査専門家」の採用を開始。独自トークン発行に向けた計画が本格化か。
16:18
大手予測市場ポリマーケットに独自トークン発行の可能性、ICE投資後にCEOが示唆
予測市場大手ポリマーケットのコプランCEO が独自トークン「POLY」発行をXで示唆した。3000億円規模のICE投資発表後のタイミングで憶測が広がっている。
14:52
Binance Japan、PayPayと資本業務提携契約を締結 PayPayマネーによる仮想通貨購入サービスを検討
日本のキャッシュレス決済最大手PayPayが、世界最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスジャパンの筆頭株主に。40%の株式取得により資本業務提携を実現し、PayPayマネーで仮想通貨を購入・売却できる新サービスを展開予定。7000万人のユーザー基盤と世界2.9億人のBinanceネットワークが融合し、日本のデジタル金融に革命をもたらす提携内容とは。
14:13
ソラナDEXジュピター、独自ステーブルコイン「JupUSD」発行へ エセナと提携
仮想通貨ソラナ最大のDEXアグリゲーター「ジュピター」が独自ステーブルコイン「JupUSD」を2025年中にローンチ予定だ。エセナと提携しUSDtbを担保に採用するとしている。
11:46
ビットコイン高止まり、過去最高水準の機関投資家需要とBNBミーム熱が市場牽引
仮想通貨市場で2つの大きな動きが確認された。1. ビットコインETFへの資金流入が過去最高水準に到達、大手金融機関の配分解禁で機関需要が加速。2. バイナンスのBNBチェーンのミームコイン市場が急拡大、10万人超の新規トレーダーが流入し取引量8200万ドル超え。最新市況を分析。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧