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米上院議員、DeFiの税務報告義務に反対決議案を提出へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFi税務報告義務を覆す決議案

米国のテッド・クルーズ上院議員は来週、米国税庁(IRS)が分散型金融(DeFi)に対し、暗号資産(仮想通貨)取引に関するユーザー情報を収集・報告することを求める規則を覆すための決議案を提出する予定だ。

この規則は先月、正式に確定したものである。例えば、ユニスワップを運営するUniswap Labsのような企業が対象になる可能性があると指摘されている。

規則は顧客と直接やり取りする「フロントエンドサービスプロバイダー」に適用される形だ。これはDeFiプロトコル自体ではなく、プロトコルへのアクセスに使用される主要なウェブサイトを運営する組織を示すと考えられる。

2027年1月1日以降に発効すると見込まれているところだ。

しかし、業界からはDeFiには分散型という特徴があり、「名前と住所」などユーザーデータを収集する主体が不明確な場合が多く、プライバシー問題もあると懸念されている。

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DeFi(分散型金融)とは

ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。「Decentralized Finance」の略。DeFiで行われる金融サービスには、ステーブルコインの発行や通貨の貸出、仮想通貨取引所などがある。イーサリアムのブロックチェーンを利用しているプラットフォームが多い。

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議会審査法を利用

クルーズ氏は、この規則について次のように話した。

この規則の制定は、DeFiを標的とする取り組みだ。米国人のプライバシーとセキュリティの両方を大幅に侵害するとともに、イノベーションの妨げとなり、米国におけるDeFiと仮想通貨の発展を阻害する可能性がある。

クルーズ氏は、この規則を覆すために議会審査法の決議を提出する予定だ。米国の議会審査法(CRA)とは、行政機関が制定した規則や規制を議会が審査し、必要に応じて無効化することを可能にする仕組みだ。

議員はこれを利用して連邦機関の行動を覆すことができる。最近は、証券取引委員会(SEC)の会計公報「SAB 121」を覆す際に使用されたものの、最終的にはジョー・バイデン大統領によって阻止されている。

なお、ドナルド・トランプ新政権では、「SAB 121」についても見直される可能性が浮上しているところだ。

関連米SEC、トランプ氏の大統領就任直後から仮想通貨規制の見直しを計画=報道

AXIOSによると、クルーズ氏は、バイデン政権が退任直前に制定した規則に関して、いくつかの議会審査法に基づく決議案を準備している模様だ。DeFiの他、エネルギーや、インターネットアクセスに関する規則についても異議を唱えることを計画している。

テッド・クルーズ上院議員(共和党)は、以前より仮想通貨に積極的な人物だ。テキサス州選出の議員であり、自身も三台のビットコイン(BTC)マイニングマシンを購入してテキサス州で採掘を行っている。

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