- ICOによる資金調達の仮想通貨運用企業、ヨーロッパ初のフランス金融市場庁(AMF)による認可
- 仮想通貨資運用企業「ナポレオン・グループ」はヨーロッパ初、ICOで資金調達を行ったフランスの金融市場規制機関の企業となった。同社は来年、機関投資家向けの金融商品をローンチ予定。
ヨーロッパ初の認可となった仮想通貨資産運用会社
フランスは、特に金融や仮想通貨に厳しい規制を敷く国の一つと知られているが、海外大手仮想通貨メディアCCNによると、フランスの金融市場規制機関(AMF)の認可を受けた、ヨーロッパ初のICOで資金調達を行った仮想通貨資産運用会社が誕生した。
今回、当局の認可に至ったのは、欧州のメガバンクであるBNPパリバ銀行の著名バンカーなどの後援も受けている「Napoleon Group」である。
Napoleon Groupは、9ヶ月前に、3000万枚のユーティリティトークンである「NPX」を発行し、約1000万ユーロ(約13億円)をICOで調達した。
そのような認可に至った背景として、今年の9月にフランスでICOが合法化されたことが挙げられる。
フランス金融市場規制機関の認可を受けることにより、合法的に企業はICOを実施できるという。
なお、企業はICO認可の申請にあたりその詳細のすべてを公開する義務があるとされている。
さらに、今年の7月には仮想通貨の所得税率 を45%から19%まで引き下げており、それらの規制枠組みに向けた動きといった点で、欧州において、フランスは一歩先を行ったと言えるだろう。
以下が、Naporeon Groupの詳細である。
- フランスの規制に則った形で運営される、世界中の機関投資家を対象とした仮想通貨資産運用会社。
- 発行されたNPXトークンは、同社のNapoleonX.aiプラットフォームでのトレードボット、クオンツ投資に利用。
- すでに、グローバル株価指数インデックスに加え、ビットコインやイーサリアムを扱ったクオンツ投資により個人は利益をあげることが可能。最初の金融商品は2019年第1四半期にローンチ予定。
- Naporeonの最初のマーケットは、機関投資家となる。
- Napoleon Indexは、承認の最終調整後の来年にローンチ予定。まだ、それについては完全な承認は得ていない状況。
今回ニュースは、多くのEU加盟国及びUKにとってICO・仮想通貨規制における一つの重要な見本となっているのではないかと期待される。
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