はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨Zcash(ZEC)、軽量化した匿名アドレスにより利用数が増加か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨Zcash(ZEC)、軽量化した匿名アドレスにより利用数が増加か
先日大型アップグレードが行われたZcashの匿名シールドアドレスの利用数が増加していると同開発チームの責任者が公式ブログにて発表している。統計データからの実際利用率や米国土安全省からの関心もまとめた。

匿名通貨のZcash、利用数が上昇

匿名通貨で知られるZcash(ジーキャッシュ ZEC)は、公式ブログ にて、「大型アップグレードSaplingの成功により、Zcashエコシステムにおける匿名(シールド)アドレスの利用が増加している」と明らかにしている。

Sapling(苗木)とは

モバイル対応、分散アドレス導入、トランザクションの開示/非開示オプションの採用、等といった新機能を追加するための大型アップグレードの名称。

以前は暗号化方式zk-snarksを採用したZcashのシールド(保護された)トランザクションのデータ量が非常に重く、ユーザーや取引所には対応が難しかった為、それを軽量化する為、10月29日に行われた。

CoinPost関連記事

仮想通貨Zcashが10月29日に大規模アップグレード|匿名処理時間大幅短縮と新機能に期待
匿名仮想通貨Zcash/ZECが10月29日にハードフォーク予定。今回のSaplingアップグレードでは匿名処理高速化、モバイル対応、分散アドレスといった改善や新機能を多数採用。

要するに、シールドがかかっている匿名アドレスでは、通常のアドレスと異なり、トランザクションの詳細は外部から見られないようにする仕組みとなっている。

そして、Zcashの理念として掲げられている「プライバシーが当たり前」となる仮想通貨の時代が今も話題となっている。

シールドの実用増加

Zcashの公式発表を執筆したPaige Peterson氏は、シールドの実現により、アドレスにおける匿名機能の利用が多く見られると以下の様に述べた。

マイニングプールなどのサービス事業は、顧客に匿名アドレスによる報酬を支払い始めている。

この利用の増加は、Zcashの暗号研究者の開発が進んでいることによるものだ。彼らは、Saplingのアップグレードにて、「ゼロ知識のコンセンサス」に対して、大幅に変更を行った。

統計データによる結果とは

ブロックチェーン活動のデータサイトBlockspurによれば、過去30日におけるZcashのトランザクションアドレスは、大半以上が未だ通常の可視化となっていた格好だ。

以下では、黄色が匿名アドレス利用数の推移であり、見る限り大きな変化は確認できない模様。

出典:z.cash/blog

Peterson氏の主張とデータの示す数値に差があるかもしれないが、Peterson氏は「シールドアドレスに対応するデスクトップのウォレットも増えつつある」と言及し、将来、より多くの軽量系クライアントの適用によって、普及を期待することができると述べた。

とはいえ、米国土安全省は、Zcashやモネロのような匿名性に関心を示している。

国土安全省は、国内の中小企業に向けて「ビジネス意見の募集資料」を公開し、企業および政府による仮想通貨の利用メリットを認めながらも、匿名性の高い仮想通貨が犯罪行為に使われた場合、どのようにトラッキングし、犯罪分析を起こすことができるかに焦点を当てていることが判明した。

需要と同時に規制当局からも注目の高い匿名通貨、今後もその動きに注目したいところだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

マスターカード、仮想通貨決済における匿名技術の特許申請中|米国土安全省も関心
決済大手マスターカードが、仮想通貨決済の匿名化に関連する技術の特許を申請していることが明らかになった。前回の決済高速化に次ぐ仮想通貨関連の特許申請であり、マスターカードのブロックチェーン技術への強い関心が伺える。
米国土安全省が匿名仮想通貨「Zcash」などのトラッキングに関心を示す|米政府の直近の動きもハイライト
米国の国土安全省は、中小企業向けに「国土安全における犯罪分析のためのブロックチェーン応用」という資料を公開、Zcashなどの匿名性に関心を示した。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧