はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

エルサルバドル、ビットコイン事業者の9割が非稼働か 今後の政策に注目

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

登録企業の一部のみ公式に営業

エルサルバドルで、ビットコイン(BTC)サービス・プロバイダーとして登録された企業のうち、法的要件を満たして運営されているのはわずか11%であることが分かった。EL MUNDOが13日に報じた。

暗号資産(仮想通貨)ビットコインを法定通貨としたエルサルバドルでは、少なくとも181社のビットコインサービスプロバイダーが、同国の中央銀行に事業登録されている。

しかし、「登録プロバイダー」データベースによると、そのうち161社は「非営業プロバイダー」として掲載されている形だ。現在正式な要件の下に運営されているのは、政府所有のChivo Wallet、およびCrypto Trading & Investment、Fintech Americasなど20社のみとなっている。

また、非営業プロバイダーのうち、少なくとも22社が金融システム監督庁によるビットコイン法規制第4条を遵守していない状態だ。

第4条によって定められた義務には、「マネーロンダリング防止プログラムを構築・維持すること」、「資産、負債、資本についての正確な記録を保持すること」、および「提供されるサービスの性質に合わせたサイバーセキュリティプログラムを設けること」などがある。

これを遵守しておらず「非営業(non-operational)」とされた企業のうち、実際にサービスを提供している企業があるかどうかは伝えられていない。

関連:「今のビットコイン市場は過去の下落相場とは異なる」Bitwise幹部、マクロ経済好転で価格上昇を予測

ビットコイン政策の今後は?

国際通貨基金(IMF)はエルサルバドルに対して、融資を行う代わりに、ビットコイン投資やビットコイン関連のプロジェクトを制限することを求めている。また、3月3日には公共部門によるビットコイン購入の停止を要請した。

しかしその後も、エルサルバドルは1日1BTCのビットコイン積み立て購入を続けている。

出典:エルサルバドル・ビットコインオフィス

同国のビットコインオフィスによると、4月16日現在でエルサルバドル政府は6,148BTC(730億円相当)を保有しているところだ。

ただし、ブケレ大統領に対しては、ビットコイン法が制定された2021年当初の計画が進捗していないとの指摘も上がっている。

金融アナリストのUnseen Financeは、4年経った現在でも、10億ドル(約1,400億円)規模のビットコインを担保とした「ボルケーノ債」は発行されておらず、また仮想通貨特区として構想されている「ビットコインシティ」の準備や建設は進んでいないと述べた。

また、官民協力で行われているビットコイン・マイニングプロジェクト「Volcano Energy(ボルケーノエナジー)」についても、IMFの圧力の下、政府が今後投資予定だった7億5,000万ドル(約1,070億円)を実際に出資するかも疑わしいと意見している。

関連:IMF、エルサルバドルのビットコイン戦略に制限追加か 融資契約でリスクを指摘

エルサルバドルのビットコイン法とは

エルサルバドルのブケレ大統領が推進した法案で、2021年6月9日に議会によって可決された。ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初の事例となった。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/18 木曜日
16:43
トランプ大統領、次期FRB議長に「大幅利下げ支持」と宣言 
トランプ米大統領が次期FRB議長について「大幅な金利引き下げを支持する人物」と表明。金利1%以下を主張し、FRBの独立性を巡り議論を呼んでいる。QT終了や史上最大の税還付シーズンと相まって、仮想通貨市場への影響が注目される。
15:08
ハイパーリキッド、約1557億円相当のトークンをバーン認定へ 供給量13%削減目指す
分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドが約1,557億円相当のHYPEトークンをバーン認定する提案を発表。承認されれば流通供給量の13%が永久除外される。取引手数料の99%を自動買い戻しに充てるアシスタンスファンドのトークンが対象で、秘密鍵のないアドレスに保管され引き出し不可能。バリデーター投票は12月24日締切。
13:45
ソラナ、テストネットで耐量子署名を導入 量子コンピュータ対策で業界をリードか
ソラナ財団は量子コンピュータの脅威に備え、テストネットに耐量子署名を導入した。Project Elevenとの提携により実証実験に成功し、実用的な量子耐性が確認された。
13:15
仮想通貨詐欺対策強化 米上院議員、セーフクリプト法案を提出
米上院議員がビットコインなど仮想通貨関連の詐欺に対策する法案を提出した。米財務省や規制当局が連携するタスクフォース設置を目指している。
12:35
バイナンス、7つの個人・団体をブラックリスト入り
バイナンスが7つの個人・団体をブラックリスト指定。詐欺行為の通報者に最大500万ドルの報奨金。内部情報漏洩事件を受け、上場プロセスの透明性を強化。
11:55
ビットコイン一時9万ドル回復も急反落、市場の脆弱性露呈と日銀会合への警戒感が台頭
ビットコインがFRBハト派発言で9万ドルまで急騰後、88,500ドル付近に反落した。過去2日間でBTC・ETHのETFから10億ドル超の純流出を記録し、市場構造の脆弱性が露呈。日銀利上げ観測と米CPI発表を控え、短期的な下押し圧力が継続する見通し。
11:25
米SECが「仮想通貨証券」の保管規則を明確化、ブローカーディーラー向けに指針を提示
米SECが仮想通貨証券の保管に関する見解を発表しブローカーディーラーが物理的保管とみなされる条件を明確化した。分散型台帳技術の評価や秘密鍵の保護、緊急時の対応計画などが求められている。
10:53
イーロン資産が93兆円突破、トム・リー「CEO個人価値のトークン化」構想とは?
イーロン・マスク氏の資産が史上初の6000億ドル(約93兆円)を突破。スペースX急騰が背景に。一方、トム・リー氏が提唱する「CEO個人価値のトークン化」構想が注目を集めている。企業価値から経営者の影響力を分離して投資できる革新的手法とは。
10:45
ブータン、ビットコインを特別行政区「GMC」に拠出へ
ブータンの特別行政区GMCは、ブータンが国としてGMCの長期的な発展を支援するために最大1340億円相当の仮想通貨ビットコインの拠出を誓約したと発表。今後の計画について説明した。
10:30
「ビットコインは脆弱な構造の中で推移」グラスノードの最新レポート
グラスノードの最新レポートによると、仮想通貨ビットコインは需要衰退で脆弱な構造の中取引されている。今後は10万ドル回復が上昇の鍵だと分析している。
10:10
ビットコイン乱高下、日銀政策決定会合を控え警戒感高まる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは直近24時間で約80万円の乱高下となった。米株式市場の取引開始前、FRBのウォーラー理事が今後も利下げを継続すべきとの見解を示したことを受け、リスク資産全般が買われ、一時は9万ドルを突破した。
09:45
カリフォルニア州知事がトランプ大統領の仮想通貨関連恩赦を批判、CZ氏ら含む
米カリフォルニア州のニューサム知事がトランプ大統領による仮想通貨関連の恩赦決定を批判している。バイナンス創設者CZ氏やシルクロード創設者ロス・ウルブリヒト氏、ビットメックス共同創設者らへの恩赦が対象となっている。
08:35
米コインベースが株式・予測市場など新サービス展開、総合取引所へ移行
米コインベースが単なる仮想通貨取引を超えた大規模拡張を発表した。株式取引、予測市場、ソラナDEX統合、カスタムステーブルコインなど複数の新機能を導入し多様な資産を扱う総合プラットフォームを目指す。
07:50
米連邦準備制度理事会、仮想通貨関連銀行への制限的規制指針を撤回
米連邦準備制度理事会が2023年の仮想通貨関連銀行規制指針を撤回し、新たな政策声明を発表した。監督対象銀行が革新的活動に従事する道を開くが、リスク評価に基づく裁量権は維持。
07:30
XRPの実用性を拡充へ SBI Ripple AsiaとDopplerが提携
SBI Ripple AsiaとDoppler Financeがパートナーシップを締結。XRPL上で、仮想通貨XRPベースの利回りインフラやRWAのトークン化に関する協業を模索すると説明している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧