はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン需要縮小のペース緩和も回復には至らず──CryptoQuant週間分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

モメンタムはまだ回復していないか

仮想通貨ビットコイン(BTC)の直近の価格変動には安定化の兆しが見られるものの、需要の意味ある回復はまだ現れていないと、オンチェーン分析企業CryptoQuantが22日の週次レポートで分析している。同社によれば、ビットコインの実需は依然として縮小しているが、その速度は低下しているという。

BTCは4月22日に90,000ドルを回復し、3月7日以来の高値に到達した。

CryptoQuantのデータによると、ビットコインの需要は過去30日間で14万6,000 BTC減少した。これは3月27日に記録された31万1,000 BTCの減少からは改善したものの、依然としてマイナス領域にある。さらに懸念されるのは需要モメンタム(新規投資家による購入を既存保有者との相対的に測定)が64万2,000 BTC減少まで悪化し、2024年10月以来の最も低いレベルを示している。価格が持続的に上昇するためには、需要と需要モメンタムの両方がプラス成長を維持する必要があると指摘されている。

出典:CryptoQuant

関連:大口投資家のビットコイン売却ペース鈍化も強気転換の兆し見られず CryptoQuant週間分析

需要の鈍化は米国拠点の現物ETFへの資金流入減少にも表れている。3月下旬以降、米国ETFによるビットコイン購入は横ばいで、日々の変動は-5,000から+3,000 BTC程度にとどまっている。これは、価格が初めて10万ドルに向けて上昇した2024年11月から12月にかけて、日次流入が8,000 BTC以上だったことと比較すると大きな違いが生じている。また、2025年の米国ETFによる購入は前年と比較して著しく減少しており、現時点で純流出が1万 BTCに達している一方、2024年の同時期には純流入が20万8,000 BTCだった。

また、仮想通貨市場の流動性成長指標であるUSDTの時価総額は、過去2ヶ月間で29億ドル増加しているものの、強気相場における50億ドルの基準を依然として下回っており、30日移動平均を下回ったままである。

出典:CryptoQuant

さらにテクニカル観点では、ビットコインは約91,000〜92,000ドル付近にトレーダーのオンチェーン実現価格による潜在的なレジスタンスに直面しているとも指摘されている。トレーダーの実現価格(平均的損益分岐点)は、市場条件が強気(ブルスコア60以上)の場合はサポートとして機能し、市場条件が弱気(ブルスコア40以下)の場合は抵抗として機能する。現在は後者のシナリオにあたり、この価格帯を突破するには市場センチメントの改善が必要となるという。

関連:ビットコイン実現時価総額が史上最高値を更新、強気相場継続の兆しか

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧