
4億ドルの追加購入余力
イーサリアム(ETH)特化企業のジ・イーサ・マシン(The Ether Machine)は30日、子会社イーサ・リザーブが約15,000 ETHを1トークン当たり3809.97ドルで購入したと発表した。購入総額は約5,700万ドル(約85億円)で、長期蓄積戦略の一環として実行された。これにより同社の保有・約定済みイーサリアム総数は334,757 ETHに達し、最大4億700万ドルの追加購入余力を保有している。
今回の購入はイーサリアムの10周年記念に合わせて実施され、同社の本格的な資産運用開始を象徴しているという。アンドリュー・キーズ会長兼共同創設者は「イーサリアム10周年をイーサへのコミット深化で祝う以上の方法は考えられない」と述べた。同社はイーサを単なる金融資産ではなく、新しいインターネット経済の基盤として位置づけている。
購入資金は事前発表済みの私募から調達した9,700万ドルの現金収益の一部を活用した。イーサ・リザーブは残りの収益からも数日中に追加購入を実行予定で、詳細は別途発表される。同社は機関レベルでのイーサリアムトレジャリー構築を使命とし、長期的な蓄積・複利運用・支援を展開する方針だ。
ジ・イーサ・マシンは7月21日にナスダック上場計画を発表。SPACのダイナミクス・コーポレーションとの合併により実現する予定だ。合併完了時には40万ETH超を保有し、ティッカーシンボル「ETHM」で取引される。調達額は15億ドル超を見込み、2025年第4四半期までの合併完了を目指している。
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