はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ロビンフッドが非上場企業投資ファンド「RVI」を計画 個人投資家の参加機会拡大へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

個人投資家に非公開株式へのアクセスを

株や暗号資産(仮想通貨)などの取引サービスを提供するロビンフッドは15日、完全子会社として新たに設立されたロビンフッド・ベンチャーズを通じて、未上場企業への投資機会を提供する上場ファンドの立ち上げを計画していると発表した。

同社はこのファンド「ロビンフッド・ベンチャーズファンドI(RVI)」について、米証券取引委員会(SEC)に初期の登録届出書を提出した。

各業界の最先端を行く未上場企業へのエクスポージャーを個人投資家に提供することを目指したクローズドエンド型ファンドだ。ロビンフッドのブラッド・テネフ会長兼CEOは、次のようにコメントしている。

何十年もの間、富裕層や機関投資家は未上場企業に投資してきた一方で、個人投資家は不当に締め出されてきた。ロビンフッド・ベンチャーズによって、かつてはエリート層だけが投資できた機会に、一般の人々も投資できるようになるだろう。

クローズドエンド型ファンドとは

一般的に、設立時に一定額を投資家から集め、その後は新規の投資申込や解約による払い戻しはしないファンド。市場で売買するため市場の需給により価格が変動、投資家が出入りする仕組みとなる。

この米国に特化した新たなファンドは、IPO(株式公開)以降も長期投資を行い、複数のセクターへの投資を目指すとしている。

ロビンフッドによると、米国の上場企業数は、2000年の約7,000社から2024年には約4,000社に減少しており、個人投資家にとって投資可能な機会は縮小している。

一方で、非上場企業の数と企業価値は増加しており、米国におけるこれらの企業の推定評価額は現在10兆ドル(約1,500兆円)を超えているところだ。今回の新ファンドRVIは、こうした規模が大きいが閉ざされていることの多い市場へのアクセスを拡大することを目指す。

SECの審査で承認がおりた暁には、ファンドの株式はNYSE(ニューヨーク証券取引所)でRVIのティッカーシンボルで取引される予定だ。個人投資家はロビンフッド・ファイナンシャルなどの証券会社を通じて売買できるようになる見込みである。

ロビンフッドは6月、EU(欧州連合)のユーザー向けに、米国の株やETF(上場投資信託)をトークン化して取引できるサービス「Stock Tokens」を立ち上げた。

上場株やETFの他、オープンAIやスペースXなどの非上場株についてもトークン化取引サービスを提供している。

テネフ氏はこの際、ロビンフッドの長期的な目標は数千の非上場企業の株式をプラットフォームで取り扱うことだと話していた。巨大企業が長期間にわたって非上場のままでいることが、資本市場における不平等の一つとなっており、この問題に対処するとしている。

テネフ氏は1月時点で、たとえばスペースXなど「世界で最もエキサイティングな企業」が非上場だと指摘。裕福な支援者の小さなサークルのみが参加して、彼らは1,000倍以上の利益を手にしているが、一般投資家は参加できないと述べていた。

こうした株式をトークン化することで、個人投資家も有望な未上場企業に、早い段階から投資できるようになると構想を話していた形だ。

その上で、米国ではセキュリティトークン(デジタル証券)を国内の仮想通貨プラットフォームで取引するための規制が整備されておらず、今後のトランプ政権の動きに期待するとも述べていた。

関連:ロビンフッドCEO「トークン化で投資革命が始まる」非上場企業への投資アクセスを民主化

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/17 水曜日
08:51
金融庁、ステーブルコイン・暗号資産の「仲介業」を規制対象に パブコメ募集
金融庁は12月16日、ステーブルコインや暗号資産の「サービス仲介業」を新たに規制対象とする政令・内閣府令案を公表し、パブリックコメントの募集を開始した。取引所以外も監督下に置く方針だ。
08:40
ウォーレン米議員がDEXの安全保障リスクを警告、パンケーキスワップを名指し
米国のウォーレン上院議員が分散型取引所パンケーキスワップの国家安全保障リスクについて財務長官と司法長官に書簡を送った。北朝鮮による資金洗浄とトランプ関連ステーブルコインとの関係を指摘。
08:05
ビットコイン保有企業カインドリーMD、株価低迷でナスダック上場廃止リスク
医療・ビットコイン保有企業のカインドリーMDがナスダックから上場廃止警告を受けた。株価が30営業日連続で1ドルを下回り、2026年6月8日までに基準への適合回復が求められている。
07:10
Visa、米国でステーブルコインUSDCによる機関向け決済を開始
Visaは、米ドルステーブルコインUSDCでの機関向け決済を米国で開始したことを発表。銀行の初期の参加者が仮想通貨ソラナのブロックチェーン上でUSDCを使った決済を開始したと説明した。
06:35
米国XRP現物ETFの累計流入額、開始1ヶ月で10億ドルの大台突破
米国のXRP現物上場投資信託の累計資金流入額が月曜日に10億ドルを突破した。11月13日の取引開始以降の節目となり、アルトコイン系ETFへの機関投資家の関心の高まりを示している。
06:02
米FDICがステーブルコイン発行規則案を承認、銀行子会社の申請手続きを整備
米連邦預金保険公社が銀行によるステーブルコイン発行の規則案を承認した。今夏成立したジーニアス法に基づき金融機関が子会社を通じて決済用ステーブルコインを発行する申請プロセスを定める。
05:45
ロシア最大手銀スベルバンク、分散型金融商品をテスト
ロシア最大の銀行スベルバンクが分散型金融商品のテストを開始した。顧客の仮想通貨取引への関心増加に対応し、5月にはビットコイン仕組債の発行も開始している。
05:30
米SEC、4年にわたるAave調査を法的措置なしで終了
米証券取引委員会が分散型金融プラットフォームのAaveに対する約4年間の調査を終了した。法的措置の勧告はなく、創業者のクレチョフ氏が17日に調査終了を公表している。
12/16 火曜日
18:08
米SEC委員長が警告、「仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れ」
SEC委員長が仮想通貨タスクフォース円卓会議で、過度な規制により仮想通貨が史上最強の金融監視システムになる恐れがあると警告。国家安全保障とプライバシー保護のバランスを強調し、トランプ政権の方針と一致する姿勢を示した。
17:22
ナスダック、23時間取引体制を提案 仮想通貨取引モデルが影響か
ナスダックが1日23時間の株式取引体制を米SECに提案。仮想通貨の24時間取引が投資家の期待を変化させたことを背景に、2026年後半の導入を目指す。NYSEも22時間取引の承認を取得済み。
16:15
ペイパル、SparkでPYUSD貯蓄商品をローンチ 年利4.25%
ペイパルがSparkと提携し、年利4.25%のPYUSD貯蓄商品を開始。10億ドルの預金目標を掲げ、Paxosの連邦免許取得により規制面での優位性も確保。
15:27
中国で仮想通貨マイニング施設が大規模停止か 当局が2週間前に警告
中国新疆で仮想通貨マイニング施設の大規模停止が報じられた。ビットコインのハッシュレートが急落し、40万台のマシンが停止したとの推定も。2021年の全国取り締まり後、地下で復活していたマイニング活動に再び規制の動きか。
13:30
2025年ブロックチェーン人気ランキング、XRP初のトップ10入り=CoinGecko
CoinGeckoが2025年ブロックチェーン人気ランキングを発表した。ソラナが2年連続トップとなるも関心度は12ポイント減少した。XRPレジャーが初のトップ10入りを果たし、SuiとBNB Chainのシェアが大幅に拡大した。
13:00
Visa、銀行向けステーブルコイン事業支援を開始
決済大手Visaが「ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス」を立ち上げた。銀行や企業のステーブルコイン戦略構築を支援する。
11:07
トランプ関連のアメリカン・ビットコイン、1000BTCを追加購入
トランプ関連のアメリカン・ビットコインが12月に1000BTC以上を追加購入。上場企業上位100社の保有総額は108万BTC超に達し、企業のビットコイン財務戦略が加速。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧