- ステーブルコイン移動の年換算ランレートが約70億ドルに到達
- OpenAIと提携、AIエージェントによる自律的な決済処理に対応
ステーブルコイン決済とトークン化預金の強化
Visaは2026年6月10日(現地時間)、米サンフランシスコで開催したVisa Payments Forum 2026において、AIエージェント向け決済基盤の整備とステーブルコイン・トークン機能の大幅な拡張を発表した。
ステーブルコイン決済については、2025年初頭にパイロットを開始して以降、VisaNet上での移動総額は数十億ドル規模に達しており、2026年3月時点の年換算ランレートは約70億ドルとなっている。発行銀行との週7日決済はすでに稼働しており、今後はアクワイアラにも同様の仕組みを拡張する方針を示した。ステーブルコイン残高を使えるカードプログラムは世界で160以上が稼働または開発中で、今後も導入が加速する見込みだという。
あわせてトークン化預金の技術レイヤーを構築する計画も明らかにした。銀行が従来の預金をプログラマブルなデジタルマネーに転換することを可能にするもので、銀行が資金をバランスシート上に保持したまま、ステーブルコインと同等のスピードと柔軟性を得られるとしている。
AIエージェント向け決済インフラとOpenAIとの提携
AIによるコマースへの対応では、AIエージェントが安全に取引を発見・開始・完了するための基盤「Visa Intelligent Commerce」を軸に複数の機能を公表した。加盟店サイトがAIエージェントの操作に対応しているかを評価する「エージェント・スコアリング」と、Visaが正当な参加者として検証したエージェントと加盟店を登録する「エージェンティック・レジストリ」を新たに整備する。
OpenAIとの戦略的提携も発表した。OpenAIのプラットフォーム上の体験全体にわたって安全なVisa決済を実現するもので、VisaはグローバルネットワークとセキュリティインフラをOpenAIのエージェンティック・コマース体験に提供する。このほか数十億件のトランザクションデータを学習した不正検知モデルを導入し、誤検知による拒否の低減と承認パフォーマンスの向上を図るとした。
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