- 上場マイナーの第1四半期売却量が32,000BTC超で2025年通年を超過
- 採算割れマイナーが全体の約20%に達したと報告
採算割れ5ヶ月継続
JPモルガンのアナリストが18日に発表したレポートで、ビットコインのマイニング収益環境が今年に入り「悪化した」と指摘した。The Blockなどが報じた。ビットコインは推定生産コストを下回って取引される状況が5カ月連続で続いているという。
現時点でJPモルガンが推定するビットコインの生産コストは約78,000ドルで、ビットコインの現在値は約62,000ドル付近で取引されており、大幅な乖離が生じている。

出典:JPモルガン
また、CoinSharesが発表した2026年第1四半期マイニングレポートによると、現在採算割れとなっているマイナーは全体の約20%に達した。アナリストは採算割れのマイナーは稼働コストを賄うため保有するビットコインを売却せざるを得ない状況に置かれると指摘した。
関連記事:マイニングにおけるDifficulty(採掘難易度)とは|ハッシュレートとの相関性について解説
ビットコインのマイニングをする際、注意すべき指標の一つにディフィカルティ(採掘難易度)が挙げられる。Difficultyをチェックすることで、マイニングが活発に行われているか確認できる他、獲得できるマイニング報酬の水準が高いか低いかを判断する目安として活用することが可能。
難易度ベータ値が0.62に上昇
同行のアナリストは、ビットコインのハッシュレートとマイニング難易度が今年に入り価格変動への反応度を明確に高めたと指摘した。過去6カ月間でマイニング難易度のビットコイン価格に対するベータ値は0.62に上昇している。
ベータ値の上昇は、より多くのマイナーが損益分岐点付近で稼働していることを意味する。価格変動に応じてマシンを停止・再稼働させる動きが増えており、ネットワーク全体のハッシュレートが価格に対して敏感な状態になっていると説明した。
また、「ビットコインが生産コストを下回って取引されると、コストの高いマイナーが稼働を停止し、ハッシュレートが低下、難易度も調整される。このパターンは6月第2週に明確に現れ、難易度は10%下落した。今年2回目となる同規模の下落で、前回は1月にも起きた」とアナリストは述べた。
関連記事:ビットコイン採掘難易度が史上11番目の大幅下落=ギャラクシーリサーチ
仮想通貨ビットコインの採掘難易度が先週末に低下し史上11番目の下方修正を記録した。BTC価格下落でマイナーの採算が悪化したことが背景にある。
Q1のBTC売却が2025年通年を超過
TheEnergyMagのデータを引用した今回のレポートによると、上場マイナーは2026年第1四半期だけで32,000BTC(3,200億円以上)を超えるビットコインを売却した。これは2025年通年の売却合計を上回る規模だ。
ただ、アナリストは現在の弱気な市場センチメントが「今後の逆張り強気シグナルになり得る」とも主張し、ビットコインが生産コストを大きく下回る状況が続く限り、ハッシュレートの価格感応度は高止まりし、マイニング難易度の大幅な調整が引き続き頻繁に発生するとみている。
関連記事:ビットコイン長期保有者の保有比率が過去最高、弱気相場の終盤か=K33分析
仮想通貨調査会社K33は、ビットコインの流通供給量の79%を長期保有者が保有し過去最高水準に達したと報告した。旧コインの売り圧力低下が弱気相場の終盤を示すとしている。
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