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テレグラム、「グラムウォレット」を全アプリに導入へ 今夏ローンチを計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 
この記事のポイント
  • 10億人のユーザーに向けた新ウォレット
  • 即時かつ手数料無料の仮想通貨取引を可能に

「グラムウォレット」を今夏ローンチ予定

メッセージアプリ「テレグラム」のパーヴェル・ドゥロフCEOは21日、この夏に独自のセルフカストディアル型の暗号資産(仮想通貨)ウォレットを立ち上げると発表した。すべてのテレグラムアプリに「グラム(GRAM)ウォレット」を導入するとしている。

ドゥロフ氏は、テレグラムの約10億人のユーザーに向けて、このウォレットを利用できるようにすると続けた。即時かつ手数料無料の仮想通貨取引が現実のものになるとも述べた。

セルフカストディアル型ウォレットとは

自己管理型ウォレットとも呼ばれる。仮想通貨取引所などの第三者(事業者)に依存せず、ユーザー自身が秘密鍵を直接管理するデジタルウォレット。

グラムとは、テレグラムの独自仮想通貨である。6月に、旧称トンコインからコミュニティ投票を経て改称された。最近、このブロックチェーンではテレグラムがトン財団から主要な運営主体および最大のバリデーターの役目を引き継いだ。このことも改称の背景である。

テレグラムはすでに、ウォレット機能を提供しているところだ。ユーザーには、運営側が秘密鍵を管理するカストディ型の「Crypto Wallet」とセルフカストディ型の「TON Wallet」という二つの選択肢が用意されている。

今年初めの時点で、これらの登録ユーザー数は1億5,000万人を超えていた。

関連記事:テレグラムからトークン化株式の取引が可能 xStocks、TON Walletに対応

株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。

ただし、既存のウォレットは、テレグラムではなく、別会社である「The Open Platform」が構築・運営するものだ。その他、既存ウォレットと新ウォレットの関係や相違点など具体的な詳細については、まだ明かされていない。

同社の10億人規模のユーザーベースを背景に、ドゥロフ氏は「人類史上最大規模となるセルフカストディアル型ウォレットの展開」だと唱えた。

テレグラムが再び主導的地位に

最近、独自トークンの「グラム」へのリブランディングが行われたが、2018年のネットワーク構築当初に、テレグラムは「グラム」という名前のトークンを立ち上げる予定だった。

そのために投資家から資金調達も行っていたものの、まだ仮想通貨に対して否定的だった米証券取引委員会(SEC)が2019年に、当該トークンは未登録証券に該当するとしてテレグラムを提訴。テレグラムは罰金を支払うと共に、投資家に資金を返還していた。

その後、テレグラムはプロジェクトから撤退したものの、コミュニティ運営のトン財団が「トンコイン」としてメインネットを稼働させ続けていた。最近は、規制環境の変化なども一つの背景として、テレグラムが再び運営の主導権を握っている。

関連記事:テレグラム、仮想通貨TONの名称をGramに変更する提案を実施 投票を開始

TONのプロジェクトは、仮想通貨トンコインの名称をグラムに変更するためのコミュニティ投票を開始したと発表。この提案を行ったのは、最初にTONを開発したテレグラムである。

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