- BTCサイクル指標が中立に復帰
- 長期保有者の取得価格帯に上値抵抗線
短期的に買い集め傾向が広がる
オンチェーン分析企業グラスノードは26日、暗号資産(仮想通貨)市場の週間レポートを発表。相場は回復し中立圏に戻ったとしている。
グラスノードは、ビットコイン(BTC)は記録的なショート(空売り)の強制決済が引き金となり、8月中旬の安値から26%の上昇を記録したと指摘。この回復局面で抵抗水準となるのは、8万1,000ドルから8万6,000ドルだとも分析した。
まず、8月19日に大規模なショート強制清算が発生し、この一連の期間に米国のビットコイン現物ETFは1週間で合計22億3,000万ドルの資金流入を記録している。清算がきっかけとなった上昇をETFへの流入が下支えした格好だ。
また、「30日間蓄積トレンドスコア」は、6つのウォレット規模別グループすべてにおいて、中立ラインである0.5以上を維持。この状態は8月5日から20日間にわたって続いており、2024年後半の22日間という記録に次いで、全グループ一斉の蓄積傾向として長いものになっている。
特に、大規模ウォレットが蓄積を主導した格好だ。グラスノードは、もし今後、いずれかのグループのスコアが0.5を下回れば、この回復相場を支える買いの勢いが縮小しつつあることを示す最初の警告になるとも述べた。

出典:グラスノード
市場サイクルの総合指標は「クール(冷却)」ゾーンから脱出した。7か月間にわたり「コールド」や「クール」といった低水準の領域に留まっていたが、中立の境界線である40まで回復した格好だ。
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クリプトクアントは仮想通貨市場週間レポートを発表。ビットコインが強気相場の初期段階に入ったと分析した。目先の利益確定売りの可能性を指摘し365日移動平均線に注目する。
複数要因が上値抵抗を形成
グラスノードは、複数の独立した売り圧力の要因が、同じ価格帯に重なって上値抵抗が形成されていることも指摘した。
投資家の取得価格の点からは、8万3,000ドル〜8万6,000ドルに最初の厚い抵抗帯があり、これはほぼ、一連の下落局面を耐え抜いた長期保有者の保有分から成っている。もし価格がその水準まで上昇すれば、そうした長期保有者が損益分岐点で売却に動くかどうかが試されることになる。
また、ディーラー・ガンマは8万2,300ドルでマイナスに転じる。通常、オプション市場のマーケットメイカー(ディーラー)は、ガンマがマイナスに転じると価格変動を増幅させる方向(順張り的)にヘッジするようになる。一般的には価格が不安定になりやすい局面だ。
オプション市場を見ると、9月25日を満期とするオプションの中央範囲70%が約6万9,000ドル~8万9,700ドルであり、中央値は現在の現物価格から数百ドルの範囲に収まっている。現状維持を予想している格好だ。
グラスノードは今後の短期的見通しについて、ETFへの資金流入が維持される中でビットコインが8万3,300ドルを超えて終値を確定できれば、売り圧が吸収されつつあることを示すとしている。
一方で、弱さが最初に表れるのは7万ドルの短期保有者コストベースだとし、さらに6万2,900ドルという今回のショートスクイーズ(強制清算)の起点まで価格が戻れば、上昇の傾向は解消されることになると述べた。
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