- アシスタンスファンドへの初回移転は10月3日
- 初回は約2,000万ドル相当の買い戻しとの市場試算も
新買い戻し制度始動
分散型無期限先物取引所ハイパーリキッドが26日、ハイパーリキッド上のUSDCに対応する準備金運用益をHyperliquid(HYPE)の買い戻し・焼却原資に充てる新制度「USDC運用益連動買い戻し制度(AQAv2)」の運用益計上を開始したことが明らかになった。買い戻し原資の初回入金は10月3日に予定されている。
AQAv2は、ハイパーリキッド上に存在するUSDC供給分に対応する、コスト控除後の運用益の約90%をアシスタンスファンドに振り向け、同ファンドが市場でHYPEを買い付けた上で焼却する方針の原資に充てる仕組みだ。
コインベースが資金管理、ステーブルコインUSDC発行体のサークルが技術運用をそれぞれ担い、両社は制度稼働にあたりそれぞれ50万HYPEをステーキングした。
サークルはUSDC発行の裏付け資産として現金や短期国債等を保有しており、この裏付け資産の運用から利回りが生じている。分配対象となるのはサークルが世界全体で保有するUSDC準備金ではなく、ハイパーリキッド上のUSDC供給分に対応する利回りのみだ。
見返りとしてUSDCは、今後実装予定のHIP-4やバリデーター運用の無期限先物市場で要求される「アラインド・クオート資産」の地位を得る。これは全市場で唯一の建値通貨になることを意味せず、現物取引やHIP-3規格の市場では引き続き別の建値通貨が使われる。
関連記事:ハイパーリキッド上半期手数料31%増、収益3.8%減=21シェアーズ
ハイパーリキッド(HYPE)の2026年上半期は総手数料が前年同期比31%増の4億1930万ドルとなった一方、プロトコル収益は3.8%減の3億530万ドルに縮小。21シェアーズがオンチェーン市場での地位とHYPEのバリュエーションを分析した。
分配スケジュール
運用益の積み立ては8月26日から始まり、収益は30日ごとのサイクルで確定した後、各サイクル終了の8日後にアシスタンスファンドへ自動的に送金される。初回の送金は10月3日に予定されている。
想定される規模
市場予測では、ハイパーリキッド上のUSDC準備金の規模(報道で多く示されるのは約50億〜55億ドル)と当時の利回り水準次第で、年間の資金流入は1億3,500万〜1億6,000万ドル程度になるとの見方が示されている。ただしこの規模の数値は市場側の仮定に基づく試算であり、ハイパーリキッドが公式に公表した値ではない。
ハイパーリキッドでは従来、取引手数料がHLP(流動性提供者向けプール)・アシスタンスファンド・各市場のデプロイヤーに配分される仕組みがあり、アシスタンスファンドに割り当てられた分はHYPEに転換された上で焼却される。HIP-3規格の市場を運営するデプロイヤーは自市場の手数料の最大50%を取得できるが、プロトコル取り分のほぼ全額はアシスタンスファンドに当てられる。
AQAv2は取引量ではなく、ステーブルコインの預かり残高と金利に連動する新たな収益源であり、既存の手数料由来の買い戻し・焼却の仕組みに加え、この新たな経路が稼働したことになる。



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