WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

グレースケール、ビットコインの逃避資産化を分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ナスダック相関性、60%超から33%に低下
  • 金との相関、年初ほぼ0から50%超に

ビットコインと金相関

米仮想通貨資産運用大手グレースケールは27日、ビットコイン(BTC)の値動きに関する分析メモを公開した。同社によると、この1年ほどはAI関連銘柄などリスク資産の上昇が続く中、ビットコインは通貨のヘッジ手段というよりも高ベータのリスク資産として値動きしてきたが、足元でその構図に転換の兆しが出ているという。

高ベータとは、株価指数などの値動きに対して価格の振れ幅が大きいことを指す用語だ。

具体的には、ビットコインの90日相関係数は、ナスダック100指数に対して60%超から約33%まで低下した。一方、金との相関係数は年初のほぼゼロから50%超まで上昇している。

Bitcoin’s Correlation Is Shifting Toward Gold

出典:グレースケール

背景には、米国の連邦債務が40兆ドルを超えたことに加え、長期国債の利回りがこの1年で大きく上昇したことがある。財政悪化と金利上昇を受け、通貨の実質価値低下に備えて金や仮想通貨などの希少資産に資金を移す「ディベースメント・トレード」と呼ばれる投資行動への関心が、投資家の間で再び高まっている。

ビットコインは世界金融危機後に誕生し、中央発行体を持たず、発行上限を2,100万BTCに固定した透明性の高い供給スケジュールを備えている。グレースケールは、財政悪化への懸念が強まる中、ビットコインが金と並ぶ希少な代替資産として資産配分の対象になり得るとの見方を示した。

関連記事:CZ氏、次の強気相場でビットコイン時価総額が金上回ると見解

バイナンス共同創業者のCZ氏が香港のカンファレンスで、ビットコインは次の強気相場で金の時価総額を上回りうるとの見方を示した。ビットコインは直近2週間で25%超上昇し、金価格は4600ドルを上回って推移中。

国債買い戻しと財政懸念

米財務省は19日、長期国債の買い戻し規模を1回あたり20億ドルから40億ドルへ拡大すると発表し、同日、米国の公的債務は初めて40兆ドルを超えた。

グレースケールは26日付の別のレポートで、買い戻し拡大はあくまで利回り上昇という症状への対応にとどまり、構造的な財政赤字の解決にはならないと分析した。

また、ビットコインをはじめとする希少なデジタル資産が、分散投資効果や法定通貨の実質価値低下への耐性を市場が見直す中で、より有利な局面に入りつつあるとの見通しを示した。

関連: ビットコイン(BTC)の今後・将来性【2026年6月】有識者7名の価格予測と2030年シナリオ

バーンスタインの価格予想

同様の見方は、他の金融機関の分析にも表れている。

米投資調査会社バーンスタインは今週、40年続いた金利低下局面が終わりを迎えたことや米国の政府債務が40兆ドルに達したことを踏まえ、ビットコインが2027年半ばまでに15万ドルの最高値を更新し、2029年には30万ドル規模に達するとの基本シナリオを維持した。同社アナリストは、当局が財政悪化への対応として通貨価値の下落を甘受する可能性が高いとの見方を示し、ディベースメント・トレードがビットコインへの需要を押し上げる要因になるとした。

バーンスタインは、機関投資家の資金流入が加速した場合の強気シナリオとして、ビットコインが2027年半ばに20万ドル、2029年に50万ドルへ達するとの予測を提示し、2033年末までに100万ドル程度に達するとの長期予測も示した。

関連記事:バーンスタイン、ビットコイン30万ドル予想維持 「ディベースメント・トレード」を追い風に

バーンスタインは通貨価値の下落懸念を背景にビットコインの価格が2029年までに30万ドルに達するとの予測を維持。現在の米財務省の国債買い戻し拡大も資金流入を後押しする材料となっている。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07:15
グレースケール、ビットコインの逃避資産化を分析
グレースケールは27日、ビットコインとナスダック100指数の相関低下、金との相関上昇を分析するレポートを公開した。米債務拡大を背景にディベースメント・トレードへの関心が高まり、投資家は分散資産としてビットコインを見直しつつあるようだ。
06:40
米上場ジーニアス・グループ、5年間で1300億円超のビットコイン準備金を構築へ
米上場ジーニアス・グループは、AI準備金とビットコイン準備金の拡充に向け、永久優先証券を通じて12億ドル規模の資金調達計画を発表した。初回1250万ドルの発行を計画し、既存株主の持ち分を希薄化させない調達手法と位置づけている。
06:00
米証券大手シュワブ、仮想通貨取引でソラナ・アバランチ・チェーンリンク追加へ
米証券大手チャールズ・シュワブが仮想通貨取引サービスにソラナ、アバランチ、チェーンリンクを追加すると発表した。数カ月以内に売買が可能になり、投資家の選択肢が広がる見通しだ。
05:45
SBI、インドネシアのアジャイブに430億円出資し仮想通貨で協業へ
SBIホールディングスがインドネシアのネット証券大手アジャイブグループに2億7000万ドルを出資し、20%の株式を取得して持分法適用会社とする見通しだ。仮想通貨事業やステーブルコイン「JPYSC」の東南アジア展開で協業する。
05:00
CZ氏、次の強気相場でビットコイン時価総額が金上回ると見解
バイナンス共同創業者のCZ氏が香港のカンファレンスで、ビットコインは次の強気相場で金の時価総額を上回りうるとの見方を示した。ビットコインは直近2週間で25%超上昇し、金価格は4600ドルを上回って推移中。
08/27 木曜日
17:42
ビットコイン実現損益比率、7月末以来のプラス圏=アナリスト
オンチェーンアナリストのアクセル・アドラー・ジュニア氏が分析。ビットコインの実現損益比率が7月末以来プラス圏に浮上し、含み損は10日で18%から7%に急減した。反発の持続性はまだ確証段階にあると指摘する。
17:24
コインチェック、電子決済手段等取引業登録完了 国内2社目
コインチェックが電子決済手段等取引業の登録を2026年8月27日に完了した。登録番号は関東財務局長第00002号で国内2社目となる。米サークル(Circle)社との提携を経て、ステーブルコイン・オンチェーン金融事業を順次開始する方針を示した。
16:48
大阪府、金融実証4事業に交付決定 3件はJPYC・USDC決済
大阪府が先駆的金融市場等形成支援事業補助金の交付対象4事業を決定。応募12件中、JPYC・USDCを活用した決済実証3件が採択された。三井住友カードも決済端末上での実証に参画し、交付決定額は総額2,889万円。
15:51
XRPのクジラ出金6カ月ぶり高水準に=アナリスト
XRPのクジラによるバイナンス(Binance)出金額が6カ月ぶりの高水準に達したとアナリストが指摘。時価総額は3日間で440億ドル増加し、価格は70%超上昇した一方、同時期に大口の入金も観測されており、クジラの意図は判然としない。
14:52
米CFTC、仮想通貨ATM注意喚起
米CFTCが仮想通貨ATMの利用に注意喚起した。FBIによると2025年の関連詐欺被害額は3億8,800万ドル(約617億円)に達し、デラウェア州では全面禁止法案が下院委員会を通過、最大手ビットコインデポは破産法の適用を申請した。
14:00
ダラス連銀が警告、トークン化預金は銀行にとって諸刃の剣か 
米ダラス連銀は、トークン化預金は迅速な決済や効率的な流動性管理をもたらすと期待される一方で、その普及が銀行預金の安定性を低下させ、金利リスク許容度を最大7,000億ドル縮小させる可能性があると分析した。
13:34
enish、ソラナ購入決定 第一弾で1億円購入上限
enishが取締役会でソラナ(SOL)の購入を決議した。アクティブ・トレジャリー(DAT)事業の第一弾として1億円を上限に購入し、SBI VCトレードとコインチェックで分散保管する方針を明らかにした。
13:20
JPモルガンなど米銀、ステーブルコイン反対から発行検討へ転換か=報道
米JPモルガン・チェースが独自ステーブルコイン発行を検討していることが判明した。バンク・オブ・アメリカ主導の国際的なステーブルコイン構想も進行しており、米銀行界の姿勢転換が仮想通貨市場全体に影響を与える可能性がある。
12:55
ビットコイン相場、中立圏に回復 買い集め広がる=グラスノード
グラスノードが週間レポートで仮想通貨ビットコイン相場が回復し中立圏に戻ったと分析した。一方で複数の要因が重なり上値抵抗が形成されていると述べる。
11:43
ブラックロック幹部、米財政懸念でビットコイン強気論
ブラックロックのデジタル資産責任者ミッチニック氏がCNBCに語った内容を解説。米国の財政赤字・債務懸念の高まりがBTCや金への投資家需要を押し上げていると指摘し、停滞するクラリティー法案への見解も示した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧