- HegotáでAA実装の方針を確定、詳細はEIP-8141で調整中
- 対抗案EIP-8130とL1・L2互換を協議中
AA実装、Hegotáで確定へ
イーサリアム(ETH)のコア開発者は28日、口座の認証・実行・手数料支払いを柔軟化する「アカウント抽象化(AA)」の実装案EIP-8141(Frame Transactions)を、次期アップグレード「Hegotá」の実装候補「SFI(Scheduled for Inclusion)」に格上げした。イーサリアム開発者のnixo.eth氏がX上で明らかにした。
EIP-8141は3月にHegotáの目玉機能として提案され、当時から「実装方式に議論の余地があってもAAは必ず搭載すべき」との強いコンセンサスがあったという。今回のSFI移行はその方針を正式に確定させる決定だが、Frame Transactionsの仕様や最終的なEIP番号が固まったわけではない。
アカウント抽象化(AA)とは、口座の認証・手数料支払い・実行方法を画一的な仕様から切り離し、利用者ごとに柔軟に設定できる技術を指す。秘密鍵紛失時の復旧やETH以外での手数料支払いが可能になる。
関連記事:イーサリアム次期大型アプデ「Hegotá」、プライバシー強化を焦点に66提案を絞り込み
イーサリアムの次期大型アップグレード「ヘゴタ」で、66件のイーサリアム改善提案(EIP)が検討の対象になっている。検閲耐性を高める「FOCIL」の採用は確定しているが、プライバシー強化に向けたFrame Transactions(EIP-8141)など絞り込みの行方に注目が集まる。
EIP-8130との調整、L1・L2互換を模索
Ethlabsの開発者デレク・チャン(Derek Chiang)氏は同日、この決定の背景を補足した。同氏はACDE(イーサリアム実行層のコア開発者会議)の場で、対抗案EIP-8130への支持やFrame Transactionsへの異論が十分解消されていない段階でのSFI決定に反対したという。「コミュニティの意見を軽視しているという誤ったメッセージになりかねない」と懸念したためだ。
これに対し会議のモデレーターは、SFI移行が示すのは「HegotáでAAを実装するというコミットメントのみ」であり、Frame Transactionsの中身を確定するものではないと説明した。イーサリアムのL1・L2間でAA方式が分裂しないよう、EIP-8130とEIP-8141の統合、または8130アカウントをFrame Transactions上に構築して同一アドレスをL1・L2で共有できる仕組みの、いずれかの実現を目指す協議が続いている。
EIP-8130は9月にBase上での導入が予定されており、Layer2側の実装が先行する形。関連の議論は毎週火曜14時(UTC)の「AA breakout」やForkcast上で追える。イーサリアムはL1・L2ともに最良のユーザー体験を提供する観点から、Hegotáでのネイティブ AA実装自体は確定路線とされる。
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