- 証明生成は最大14倍、検証も最大8倍に高速化
- ネットワーク改修不要、v1.3.0で正式採用へ
処理速度を大幅に高速化
ジーキャッシュ(Zcash)のフルノード「Zakura」を手がけるザクラ(Zakura)は8月29日、暗号ライブラリ群「Zakura Common」を公開した。同社によると、秘匿送金の作成にこれまで3秒以上かかっていた処理を、一部のケースで200ミリ秒未満にまで短縮したという。
Zakura Commonは、既存の暗号ライブラリ「librustzcash」などを改良したフォーク群で、GitHub上のリポジトリ「zakura-core/common」で公開されている。ライセンスはMITとApache 2.0のデュアル形式で、ネットワークの改修を伴わずに開発者が今すぐ利用できる。
関連記事:ジーキャッシュ現物ETF「ZCSH」上場へ、ZECは8年ぶり高値
グレースケールがジーキャッシュ信託を「ザ・ジーキャッシュETF」に改称したことがSEC提出書類で判明した。取引開始は8月25日を予定する一方、ZECは8年ぶりとなる高値圏を記録し、DCG系列企業による拠出協議も判明した。
証明生成やハッシュ処理の内訳
ジーキャッシュの秘匿送金(シールデッド・トランザクション)は、送信者や受信者、金額を秘匿してブロックチェーンに記録する仕組みだ。通常の送金より重い暗号計算(ゼロ知識証明)を必要とする点が、処理速度のボトルネックになってきた。
ザクラが示したベンチマークによると、モバイル環境での証明生成は14倍以上、デスクトップでも5倍以上速くなった。Sinsemillaハッシュ処理は21倍以上、トライアル復号は1.5倍以上、zk-SNARKの検証は4倍から8倍高速化したとしている。
採用状況とロードマップ
ザクラは近く公開予定の次期版「1.3.0」で、このスタックへの全面移行を予定する。ジーキャッシュのスケーリングプロジェクト「タキオン(Tachyon)」も同じく採用を決めており、対応が広がりつつある。
ザクラは別途、ウォレット向けのRustクレート群「zakura-core/wallet-libraries」も開発中だ。ヴィザーウォレット(Vizor Wallet)など既に採用に動くウォレットもあり、長期的にはPIR(プライベート情報検索)技術の実装も見込む。
関連記事:ジーキャッシュ(ZEC)は日本で扱われている?国内取扱状況と急騰の背景
急騰で注目のジーキャッシュ(ZEC)。国内では2018年にCoincheckが取扱いを終了して以降未上場ですが、Grayscale ETF(ZCSH)のNYSE Arca上場を機に8年ぶりの高値圏へ。国内取扱状況・価格推移・規制リスクを2026年8月最新情報で整理します。



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