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ザクラ、ジーキャッシュの秘匿送金を一部で3秒超から200ms未満に短縮 ノードを開発するチームが新ライブラリを公開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 証明生成は最大14倍、検証も最大8倍に高速化
  • ネットワーク改修不要、v1.3.0で正式採用へ

処理速度を大幅に高速化

ジーキャッシュ(Zcash)のフルノード「Zakura」を手がけるザクラ(Zakura)は8月29日、暗号ライブラリ群「Zakura Common」を公開した。同社によると、秘匿送金の作成にこれまで3秒以上かかっていた処理を、一部のケースで200ミリ秒未満にまで短縮したという。

Zakura Commonは、既存の暗号ライブラリ「librustzcash」などを改良したフォーク群で、GitHub上のリポジトリ「zakura-core/common」で公開されている。ライセンスはMITとApache 2.0のデュアル形式で、ネットワークの改修を伴わずに開発者が今すぐ利用できる。

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証明生成やハッシュ処理の内訳

ジーキャッシュの秘匿送金(シールデッド・トランザクション)は、送信者や受信者、金額を秘匿してブロックチェーンに記録する仕組みだ。通常の送金より重い暗号計算(ゼロ知識証明)を必要とする点が、処理速度のボトルネックになってきた。

ザクラが示したベンチマークによると、モバイル環境での証明生成は14倍以上、デスクトップでも5倍以上速くなった。Sinsemillaハッシュ処理は21倍以上、トライアル復号は1.5倍以上、zk-SNARKの検証は4倍から8倍高速化したとしている。

採用状況とロードマップ

ザクラは近く公開予定の次期版「1.3.0」で、このスタックへの全面移行を予定する。ジーキャッシュのスケーリングプロジェクト「タキオン(Tachyon)」も同じく採用を決めており、対応が広がりつつある。

ザクラは別途、ウォレット向けのRustクレート群「zakura-core/wallet-libraries」も開発中だ。ヴィザーウォレット(Vizor Wallet)など既に採用に動くウォレットもあり、長期的にはPIR(プライベート情報検索)技術の実装も見込む。

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