- テザーはUSDT建て融資の原資産提供と決済基盤を担当
- 中小企業の5.7兆ドル規模の資金ギャップ解消が狙い
テザー、私募信用ファンド始動
ステーブルコイン最大手のテザーは9日、英ファサナーラ・キャピタルと共同で私募信用ファンド「StableFund(Tether-Fasanara Lending Fund)」を設立したと発表した。
両社が共同出資者となり、4億ドルを拠出した。第三者の機関投資家から最大30億ドルの追加調達を目指す常設型(エバーグリーン)ファンドとして運用する。
私募信用市場は世界で約3兆ドル規模に拡大しており、2029年には5兆ドルに達すると見込まれている。同ファンドは、こうした市場拡大を背景に、伝統的な資金調達手段では十分な融資を受けられない中小企業へ機関投資家の資金を届けることを目的とする。
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テザーゴールド(XAUT)の2026年第2四半期保有量が9.5%増加した。金価格が14.1%下落する中でも需要が拡大し、市場価値は約28.4億ドルに達した。テザー本体も同期間に金27.1トンを購入している。
ファサナーラが運用、テザーが原資産提供と決済を担う
ファサナーラは運用会社として、世界60カ国超に及ぶフィンテック融資網を通じ、短期・資産担保型の信用戦略に資金を配分する。
テザーは共同出資者としてオリジネーター(原資産提供者)兼アドバイザーの役割を担い、USDT建ての融資機会を発掘するとともに、オンオフランプや財務決済網を含むステーブルコイン決済インフラを提供する。国境を越えた資金移動を、従来の決済網より効率的に行えるようにする狙いだ。
テザーCEOのパオロ・アルドイノ氏は「テザーの発掘ネットワークを、資本が必要とする企業や地域に直接届く経路に変えていく」と述べた。ファサナーラCEOのフランチェスコ・フィリア氏も、USDTの決済網が従来の資金調達の枠組みを超えて信用を届ける力を持つと述べた。
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Duneの最新レポートで、USDTとUSDCの役割分化が鮮明になった。決済分野はUSDTが圧倒的シェアを握る一方、DeFiエコシステムではUSDCが優勢となっている。一方、Visaのオンチェーン分析では取引量におけるUSDCの優位性が明らかになった。
中小企業の資金ギャップ解消へ、60カ国超で展開
ファンドの仕組みは、フィンテック各社の融資フローにUSDTを組み込むもので、中小企業向け融資と個人向け消費者信用の双方を対象とする。
テザーによれば、世界の中小企業が直面する資金調達ギャップは約5.7兆ドルに上るとされ、従来の銀行融資では十分に対応できていない借り手層への資金供給拡大を目指す。
ファサナーラはロンドンを拠点に運用資産60億ドル超を抱える専門運用会社で、フィンテック融資事業者との提携を通じ60カ国超で資金を配分してきた実績を持つ。テザー側は、決済・送金分野で培ったUSDTの流動性基盤を、こうした実体経済向け融資市場に応用する形となる。



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