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JPYC、韓国アップビット上場後に想定1円から乖離 流通量は約23.6億円増加

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 上場後に一時約3.3円、想定1円から乖離
  • 発行・償還窓口は1JPYC=1円で継続
  • 発行予約は一時停止後、数時間で復旧

アップビット上場後に想定1円から乖離

日本円連動型ステーブルコインのJPYCが17日、韓国最大手の仮想通貨取引所アップビット(Upbit)に上場した。取引開始後、二次流通市場での価格が1JPYC=1円という想定水準から乖離した。

CoinGeckoのデータでは、同日に一時0.02145ドルを記録している。1ドル=155円で換算すると約3.32円にあたる。

JPYC アップビット上場後の価格推移 2026年9月17日 CoinGecko

もっとも、JPYC株式会社が運営する発行・償還窓口では、1JPYC=1円のレートが維持されている。同社の岡部典孝代表は、発行時に必ず1円を受け取っているため償還に応じられると説明した。

乖離幅は急速に縮小した。18日昼時点のCoinGecko表示は約0.006512ドルで、同じ換算では約1.01円となる。ただしこれは複数の市場を合成した集計値であり、アップビット単体の板値ではない。集計サイトによっては0.008ドル台を表示するものもある。

JPYCは資金決済法上の電子決済手段型ステーブルコインであり、暗号資産(仮想通貨)には分類されない。発行残高は円預金と日本国債で裏付けられていると同社は説明しており、今回の値動きで法的な位置づけが変わるわけではない。

入出金対応はイーサリアムのみ

アップビットはJPYCをウォン建て、ビットコイン建て、USDT建ての3市場で扱う。入出金に対応するネットワークはイーサリアムに限られ、ポリゴンやカイア、アバランチには対応しない。取引開始は当初予定から後ろ倒しされ、日本時間の18時前後となった。

オンチェーンダッシュボード「JPYC Info」の集計では、17日10時23分時点でイーサリアム上のJPYCは約1億3,300万JPYCで、全流通量約19.0億JPYCの7.0%にとどまっていた。韓国側に新たな需要が生まれた一方、入出金できるチェーンの在庫が薄かったことになる。

同じ集計によると、流通量は18日朝までに約42.6億円相当へ増え、上場前後で約23.6億円分が増加した。集計方法や取得時点によって数字には幅があり、17日中の新規発行額を約16.9億円、約19.8億円とする集計もある。

JPYC 流通量の推移 2026年9月17日から18日 JPYC Info

JPYC EXでの発行・償還は1回あたり100万円が上限となっている。これは法定通貨との交換にかかる制限で、発行後のオンチェーン送金やウォレットでの保有残高に法令上の上限はない。岡部氏は18日、夜間に在庫が不足したと述べている。

発行予約を一時停止、数時間で復旧

JPYC株式会社は17日20時34分、公式Xでイーサリアムネットワーク上のJPYC発行予約を一時停止したと発表した。22時19分には、ポリゴンネットワーク上の発行予約も停止している。

復旧はいずれも数時間後だった。イーサリアムは同日23時43分、ポリゴンは日付が変わった18日0時22分に通常どおり利用できる状態へ戻った。同社は停止の原因を調査中としており、公開時点で説明は出ていない。価格の乖離と発行予約停止の関係についても、同社は言及していない。

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