- 新バージョン「v1.1」をローンチ
- ストライプとテンポの機械決済プロトコルにも対応
ツールをアップグレード
XRPレジャー(XRPL)のチームは16日、XRPLのAI(人工知能)エージェント向けの開発ツール「AIスターターキット」の新バージョン「v1.1」のローンチを発表した。
新バージョンではXRPLが対応するエージェント決済の規格を拡大。開発では、暗号資産(仮想通貨)のXRPとステーブルコインのRLUSDがエージェント決済における最高水準の選択肢になることを目指している。
AIエージェントとは
AIの技術を活用して、人間や別のシステムに代わって自律的にタスクを実行してくれるシステムやプログラムのこと。
XRPLのAIスターターキットは2026年6月にローンチした開発ツール。エージェント決済を実装するアプリケーションをXRPL上で構築する開発者を支援するために提供を始めた。
関連記事:リップル社、XRPL上のAIエージェント決済向けの開発ツールをローンチ
リップル社は、XRPL上の開発者向けにAIエージェント決済用の開発ツールをローンチしたことを発表。AIエージェントは、仮想通貨領域の内外で注目を集めている技術である。
今回行われたアップグレードの1つが、「オープン・ウォレット・スタンダード(OWS:Open Wallet Standard)」と、ストライプとテンポの「機械決済プロトコル(MPP:Machine Payments Protocol)」という2つの規格への対応(MPPの方はベータ版機能を含む)。6月のローンチ時点では、決済プロトコル「x402」に対応していた。
v1.1のローンチに際し、リップルXのプロダクト部門のトップを務めるジャジー・クーパー氏はXで以下のようにコメントしている。
エージェント決済は、複数のプラットフォームや複数のインフラで行われるようになる。我々の役割は、どこで開発が行われていてもXRPとRLUSDが最高水準の選択肢になるようにすることだ。
最新のスターターキットは、開発者が採用しつつあるオープンな規格に対応を拡大した。x402に加え、OWSとMPPに対応し、XRPL上の開発をさらに容易にする新たなツールも提供する。
関連記事:AIエージェントは誰が支配するのか、所有権と通貨主権のゆくえ|WebX2026
WebX2026で開催されたAIエージェント経済パネルを詳報。Animoca Yat Siu氏、元FRB幹部Sunayna Tuteja氏、Perplexity森田俊氏が、AI活用の実態からステーブルコイン、通貨主権まで議論した。
新バージョンの重要性
新バージョンのローンチを発表したウェブページでは、今回のアップグレードの重要性を説明。重要なポイントとして、OWSとMPPに対応したことは、開発者にXRPL専用の仕組みを採用することを求めるのではなく、他者が推進する規格にXRPLが対応したことを意味すると述べた。
OWSについては、ブロックチェーンに依存しないウォレットインフラで、ペイパルやサークル、ソラナ財団などが貢献者として関与していると説明。MPPについては、インフラに依存しない決済規格で、ストライプとテンポが協力して作ったと述べている。
その上で、XRPLはOWSのネイティブ対応のブロックチェーンとして加わり、MPPのインフラの1つにもなると説明した。
また、もう1つ重要なポイントとして挙げたのは、エージェント決済のエコシステムが「勝者」をまだ選別している中で、XRPLが最高水準の選択肢になることを目指すために拡大が行われたことだ。
最高水準の選択肢になるためにXRPLは、トランザクションの確定の速さ、予測可能かつ安価なコストをもたらすと説明した。
他にも、一連の機能を実装するためにスマートコントラクトが必要となるのではなく、XRPLには「ペイメントチャネル(非同期決済機能)」のような基本要素がネイティブで備わっていることも説明している。
また、今回は、XRPL上の分散型取引所(DEX)で自律的な取引をクロード(Claude)を使って実現する機能もローンチした。



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