はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米商務省の貿易諮問機関に仮想通貨・ブロックチェーン関連企業「R3」が加入|米政府への提言も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

R3、米商務省の貿易諮問機関へ加入
米商務省長官は「TFAC加入企業は、米国政府に対する意見提起ができる」との利点を示し、R3社は「米政府に対し、仮想通貨・ブロックチェーンに関する展望共有に期待する」と抱負を述べた。

R3、米商務省の貿易諮問機関へ加入

米商務省の長官は、同省直轄の「貿易金融諮問機関TFAC」に、21の金融機関・フィンテック企業が新たに加入したことを公式で発表した。

今回の新会員に、対法人に特化したブロックチェーン企業「R3」もリストに入っていることが判明した。

出典:trade.gov

TFACとは、2016年に商務省によって設立された、商務省の長官に直接報告する諮問機関であり、主に米輸出業者における貿易金融アクセス業務が議題となる。なお、TFACの加入企業には、商業銀行やその他の金融サービスプロバイダー、輸出業者やリサーチ機関が存在している。

この諮問機関の重要性について、同省の長官を務めるWilbur Ross氏は、「諮問機関にアクセス可能な貿易金融は、米国におけるあらゆる産業の輸出業者の事業成功にとって必要不可欠であり、TFAC加入企業は米国政府に対する意見提起ができる。」

21社の一つとして任命されたR3は、初のブロックチェーン関連企業となり、他にも国際的大手銀行Standard Chartered、First American Bankや、決済大手Mastercardの加入も予定されている。

R3は、今回TFACに加入したことについて、「米政府へフィンテックとブロックチェーンに関する専門知識と展望を共有することに期待する」と、前向きな態度を示している。

R3社の動向

R3社は、プライベート・ブロックチェーン技術を用いてグローバルな金融機関に向けた様々なソリューションを提供しているスタートアップで、現在300の企業・団体と協業関係を持っている「R3コンソーシアム」を主導している。

また、金融機関向け分散型元帳プラットフォーム「Corda」を提供し、国内大手金融機関SBIとも合弁会社『SBI R3 Japan』を進めるなど、事業拡大している有望なブロックチェーン企業として注目されている。

先月、米ウォール街のブロックチェーン非営利団体、Wall Street Blockchain Alliance(WSBA)は、Cordaプラットフォーム上の新たなアプリケーションとソリューション開発するために、R3社と提携することを発表した。

なお、大手国際送金システム企業SWIFT(スウィフト)のCEOは先日の「Paris Fintech Forum」にて、独自の新たな決済システムGPI(グローバル・ペイメント・イノベーション)に、「Corda Settler」を統合することを明らかにした。

R3の、米連邦政府レベルのアドバイザー的な位置付けは、ブロックチェーン業界における法的規制の整備やクロスボーダーにおける、DLT技術の利用ポテンシャルの模索など、今後より前向きに進められていくだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ウォール街で仮想通貨等の啓蒙活動を行う業界団体、規制当局との協力体制構築を目的にR3コンソーシアムへ加盟
ウォール街でブロックチェーンや仮想通貨の啓蒙活動などを展開する非営利団体WSBAが世界中から300以上の金融機関が参加するR3コンソーシアムに加入する事を発表した。R3社CEOのDavid Rutter氏は今回の提携が「規制当局と協力する戦略的アプローチを推進する」と言及している。
SBIホールディングスと米ブロックチェーン企業R3が「合弁会社」設立|日本でのCorda関連事業展開へ
SBIホールディングスとアメリカのブロックチェーン企業R3が、合弁会社の「SBI R3 Japan株式会社」設立したことを、昨日SBIホールディングスが発表した。日本でのCordaの関連事業の展開が目的だ。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者13,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
16:46
Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー
Aptos Labs CBO Solomon Tesfaye氏独占インタビュー。日本の大手金融機関との協議、ステーブルコインUSD1の展開、グローバル戦略を語る。
16:32
ビットコインのみ投資へ 欧州初のルクセンブルク国家ファンドがETF経由で1%配分
ルクセンブルク財務相が、国家ファンドFSILが他の仮想通貨ではなくビットコインのみに1%配分したことを明言。欧州初の国家レベルでのビットコイン投資となる。
15:06
ヴィタリック、分散化の原則を強化する「トラストレス宣言」を発表 中央集権化に警鐘
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏らが「トラストレス宣言」を発表。検証可能性や検閲耐性など6つの核心要件を定義し、利便性優先による中央集権化リスクに警鐘を鳴らした。トラストレスこそがイーサリアムの本質であり、信頼できる中立性を達成する唯一の方法だと強調している。
15:06
JPYC、米サークル社オンチェーンFX網のパートナー通貨に採択
JPYCが米CircleのオンチェーンFX網「StableFX」で日本円パートナーに採択。USDCとの即時交換に対応し、国際送金・決済インフラで円建てステーブルコインの役割が拡大する見通し。
13:35
日本円ステーブルコインJPYC、発行額2億円突破
JPYC株式会社は、日本円建ステーブルコイン「JPYC」の累計発行額が2億円を突破したと発表。正式発行から約18日間での達成。保有者数は約3.1万人に達し、JPYC EXの口座開設数も6,000件に到達した。
11:57
「ビットコイン、株高に反応鈍く下落時は増幅」Wintermuteが非対称性を指摘
Wintermuteの最新レポートによると、ビットコインはナスダック指数と0.8の高相関を維持するも、株高局面で反応が鈍く下落時のみ敏感に連動。この負のスキューは2022年以来最高水準で、通常は市場底値圏で見られるパターン。資金の株式市場シフトと流動性低下が背景に。
11:49
大手銀BNYメロン、ステーブルコイン準備金のためのMMFを立ち上げ
大手銀BNYメロンがステーブルコイン発行者向けのマネー・マーケット・ファンド「BSRXX」立ち上げを発表。ジーニアス法対応の準備金ファンドとなる。
11:04
21シェアーズ、仮想通貨指数ETF2本を米国上場 投資会社法適用は米国初
21シェアーズが投資会社法(1940年法)準拠の仮想通貨インデックスETF2本を米国で上場。TTOPとTXBCは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど主要デジタル資産への分散投資を提供。機関投資家向け「ゴールドスタンダード」のETF構造を採用。
10:33
ビットコインが今月3度目の10万ドル割れ、フラッシュクラッシュ後の資金戻り鈍化
ビットコインは今月3度目となる10万ドル割れを記録し、低調な値動きが続いた。背景には、FRBが利下げに慎重な姿勢を示していることに加え、東証などを運営する日本取引所グループ(JPX)が仮想通貨トレジャリー企業に対して規制を示唆する報道が流れ、市場心理を冷え込ませたことが挙げられる。
09:54
グレースケールのIPO登録書類が公開 トランプ政権下で上場申請続く
仮想通貨資産運用企業グレースケールは、IPO登録届出書を米SECに提出。市場が構築されれば株式のトークン化も検討していく意向を示した。
09:32
米国でXRP現物ETF上場、初日取引高は90億円を記録
カナリー・キャピタルの仮想通貨XRP現物ETFが米国で上場。初日取引高90億円を記録した。2025年に上場したETF中でトップの数字となった。政府機関再開でさらなる承認も期待される。
09:18
チェコの中銀、試験的にビットコインを購入
チェコの中央銀行は、歴史上初めてデジタル資産を購入したと発表。購入したのは仮想通貨ビットコインで、他にも米ドルステーブルコインとトークン化預金も保有すると説明している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧