はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Bakktより早く現物決済ビットコイン先物が米国で誕生する可能性|米CFTCがLedgerXを指定契約市場として認定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

現物決済BTC先物提供へ
米CFTCが仮想通貨デリバティブを提供するLedgerX社を指定契約市場としての認定した。Bakktで高まる現物決済のビットコイン先物提供より先に誕生する可能性が浮上、市場への影響で重要ファンダメンタルズ要因に。

ビットコイン先物を現物決済でLedgerX社が提供へ

米国の商品先物取引委員会(CFTC)が、仮想通貨デリバティブ商品を提供するLedgerX社を指定契約市場(DCM)として認可したことがわかった。LedgerX社より現物先渡し決済ビットコインの先物取引を取り扱うことが可能となる。

LedgerX社は2013年からビットコインの現物決済スワップやオプション取引を提供してきた企業で、この認可を機に、新たに現物決済のビットコイン先物取引を提供する可能性が見えてきた。具体的な開始日程は明らかにされていないが、同社COOのJuthica Chou氏はBakktよりも先に、米国で初めて現物決済のビットコイン先物を提供することに対し強い意欲を見せているという。

2017年7月から同社は米CFTCに準拠したデリバティブ清算機関(DCO)として、機関投資家を対象に仮想通貨オプションなどのデリバティブ商品を提供していたが、今回6月24日付で指定契約市場(DCM)としての認可を受けたため、CMEやCboeと同様にビットコイン先物を自主認定することが可能となる。

指定契約市場(DCM)とは

指定契約市場として認定された取引所は、先物商品とオプション商品を自主認定する権限を持つ。例として、以前CMEとCboeがビットコイン先物を開始する際も自主認定を利用し、サービス開始直前にCFTCに商品の申請を行なっている。(事前申請が必要ない)

もちろん自主認定にも制限があり、CFTCのルール・商品取引法を違反してはいけないが、指定契約市場にはその権限が付与されているため、新たなコントラクトの追加ハードルが低く、CFTCに認定される可能性が高いという。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

これまで、同プラットフォームの利用には最低1000万ドル(約10億円)を有する機関投資家が対象となっていた(スワップ取引)が、ビットコイン先物では、米国とシンガポールに在住する一般投資家にも取引範囲を拡大する予定であるという。また取引開始直後は、1万ドル相当の資金またはビットコインが必要となるが、取引開始の1年以内にはこの最低入金額をゼロに下げる予定であるとCEOのPaul Chou氏はブルームバーグに対して語っている。

Chou氏は、LedgerX社の取り組みがビットコイン先物提供に向けて動いている競合他社より「最低6ヶ月」は先を行っていると強調している。現在現物決済のビットコイン先物ではBakktが7月22日にUAT(ユーザー受け入れテスト)を行う予定であるが、早ければ来月にも新たな先物取引が米国規制下で誕生するかもしれない。

既に現金決済のビットコイン先物は2017年12月からCME(シカゴマーカンタイル・エクスチェンジ)が提供しているが、LedgerX社の現物決済では先物契約が成立した後にビットコインの現物を介して決済される点(⇄指数)が最大の違いとなる。(現物市場への影響なども含めて)

Chou氏はその他にも仮想通貨市場の上昇機関投資家の参入によってもたらされたとする多くのアナリストの見解とは裏腹に、同氏は一般投資家がここまでビットコインを現在のレベルまで押し続けたと述べた。

仮想通貨の有価証券問題で今月多くのアルト銘柄が米国の取引所で「規制の不明確性」を要因に、米国市民を対象とした、または米国内の取引を禁止していく方針が相次いで発表されたが、今回の報道は仮想通貨先物にとって重要な事例だと言えるだろう。引き続きビットコインの先物取引における規制当局の対応方針に注目していきたいところだ。

関連記事

仮想通貨ビットコイン今後の展望|ウィンクルボス兄弟も重視する10,000ドルの心理的節目
米仮想通貨取引所ジェミナイを運営するウィンクルボス兄弟らが10,000ドル(108万円)の心理的節目について見解を述べている。ビットコイン(BTC)の上昇要因に触れながら、今後のムーブメントを予想した。
『ビットコインの上昇トレンドに浮かれてはいけない』米投資アナリストが仮想通貨市場の注意点を解説
ビットコインが11,000ドルを突破する中で、投資家が今後も注意しないといけない点を米投資運用企業CEOが考察した。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧