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仮想通貨市場で過去最大級の「CMEビットコイン先物」LS比から紐解く、機関投資家の視点

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米CMEのBTC先物、LS割合を比較
6月第2週におけるCMEビットコイン先物の統計データが公表された。機関投資家はショートポジション偏重傾向にあり、アセットマネージャーはロングポジション偏重傾向にあったことが明らかになるなど興味深いデータが確認できる。

ビットコイン先物、ショートとロングの割合が判明

6月第2週から第3週にかけての7日間における、CMEのビットコイン先物契約のロングとショート統計が公表された。カテゴリー別に統計されていることからビットコインに対する各層の価格期待感が伺える。

米国の商品先物取引委員会(CFTC)に提出されたビットコイン先物のデータを算出すると、以下のようになった。

統計データからはヘッジファンドや大型トレーダーなどがショートに偏っている傾向が見られた。また対照的にポジションが25BTC以下の小口投資家はよりロングポジションを保有する傾向が散見されている。

レバレッジ型のファンド(leveraged fund)ではショート数(2911)はロング数(2564)より14%多い。また大型トレーダーにおいてはショートへの偏りがより顕著で、ショート数はロング数を240%上回っていた。

対照的に、アセット・マネージャーや小口投資家においてはロング数が多い。アセットマネージャーに至っては全てのポジションがロングだった。25BTC以下のポジションを持つ投資家を指す「小口投資家」においてはロングとショートが4:1の割合で、およそ3倍近くも多かった。

なお、同統計が公開された週末前後のビットコイン価格は、まだ10,000ドルを突破していなかったことを考慮すると、このような傾向も頷ける。

出典:CoinMarketCap

レポート公開後の日本時間22日にビットコイン価格は心理的に重要な節目だった10,000ドル(約107万円)を超えた後も大幅続伸を見せており、BTC価格は、12,000ドル(約128万円)前後の節目で推移している。

ビットコイン先物は時間差が生じる点がネックとなるものの、ヘッジファンドや資産運用マネージャーなど相場の心境が伺えるため、今後も重要な指標の一つとして考慮しておきたい。

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