- 仮想通貨の税金の計算に役立つおすすめソフト・ツール
- 2/16から確定申告が始まりました。確定申告に役立つ仮想通貨税金計算サービスや自動ソフト・ツールなどの紹介記事を齋藤雄史公認会計士・税理士事務所様より寄稿していただきました。
仮想通貨専門税理士・公認会計士
齋藤雄史
東北大学大学院経済学研究科会計専門職課程修了、慶應義塾大学大学院法務研究科法務専攻履修。
新日本有限責任監査法人を経て、公認会計士・税理士事務所を開業し、自らも経営者、投資家として、経営者や投資家の財務・税務をサポートする。
2017年より、仮想通貨専門税理士として、税金の仕組みの基礎から、仮想通貨の税金対策セミナーを各地で開催している。
これまで500人以上の税務申告の相談にのり、要望の大きさから仮想通貨専門の税務相談サービス(Coin Tax Service)を設立、監修を務める。
仮想通貨の確定申告
2/16から確定申告の時期が始まりました。
以前の記事「1から学ぶ仮想通貨の税金の仕組み/確定申告ガイド」でもご紹介しましたが、年末調整済みの給与所得を有する方で、1月~12月までに仮想通貨取引や他の雑所得の利益合計が20万円超の場合は、確定申告をしなければなりません。
しかし、日本の所得税は申告納税制度を採用していますので、確定申告をする際には自分で所得の計算をしなければなりません。
つまり、複雑な仮想通貨の損益計算を自分で計算・申告するか、税理士などに依頼しなければなりません。
今回は、そんな複雑な仮想通貨取引についての税金計算・確定申告をしてくれるツールやサービスについて、どんな点に注意すべきかを合わせてご紹介いたします。
どのサービスを選ぶべきなのか?
これから紹介するサービスを選ぶにあたって注意すべき点は以下の点でしょう。
- 仮想通貨を含めたすべての所得について任せ、確定申告までしてもらう
- 仮想通貨の利益計算(税金計算)のみをしてもらい、申告は自分でする
ここをどうするかにより、どのサービスを利用するべきか考える助けになります。
取引が単純で、確定申告に慣れている人であれば、無料・低価格のサービスを利用して所得金額を計算し、自ら申告する方法もあります。
また、金額が大きい人や海外取引所を利用されている方、仮想通貨以外にも申告すべきものがあり取引が複雑な場合はきちんとしたサービスを受ける方がより安全だと言えるでしょう。
例えば、今回初めて仮想通貨の所得を申告する方は、「移動平均法」を計算するか、「総平均法」により計算するかで、所得の価格が大きく変わる可能性もあります。
また、「移動平均法」を選択することにより、計算に苦労することもあります。
両方の計算結果を元に申告したい方は、両方の計算結果に対応しているサービスを選択した方が安全かと思います。
参照:国税庁「仮想通貨に関する所得の計算方法等について」
ご自身の状況に合わせて判断する必要があります。
データの用意は正確に!
今回ご紹介する仮想通貨税金サービスの多くは、各取引所から入手できる取引履歴データを使用して税金計算などを行います。
一つの取引所しか使用していない場合はそこまで気にしなくても良いですが、複数の取引所を使用し、かつ、取引所間での仮想通貨のやり取りがある場合(CoinCheck→Poloniexへの送金など)がある場合には、両方の取引所のデータをきちんと用意していないと、取引が追跡できずエラーになるパターンが多いです。
例えば、G-taxを利用して損益計算した時に、片方の取引所のデータしか入れないとこのようなエラーが発生してしまい、損益の計算ができません。
使用する取引所が多い人は、すべての取引所のデータをきちんと用意しましょう。
仮想通貨の税金サービスまとめ
仮想通貨の税金計算サービス・自動ツールをご紹介致します。
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