- ALIS CMO水澤氏によるICOの概況、活動報告
- 共通の価値が成立しにくい社会となっており「価値の多様化」が見受けられる中、ALISチームが重点を置いていることは、体験やプロセスから作られる主観的な納得解を生み出し価値を作り出すことでした。そして辿りついた先が「コミュニティとの価値共創」でした。
- 安氏によるALISのビジョン ・ロードマップ紹介
- 社会関係資本が注目される時代になってくるため、ALISは「信頼の可視化で人のつながりを滑らかにする」ことをビジョンに掲げて進んでいくそうです。
今回は「ALISクローズドβ版公開記念イベント」にCoinPost編集部も参加させていただきました。
豪華なゲスト登壇者も出席しての公開イベントとなり、イベント開催前から多方面より話題になっておりました。
会場内の雰囲気そして記念イベントからコミュニティミートアップまでをまとめました。
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CoinPost編集部が初めてALISのみなさんにお会いしたのは2017年12月末に行われたALIS東京ミートアップです。
そして4ヵ月たった4月23日、ALISクローズドβ版がこのイベントを記念にリリースされることとなりました。
コミュニティを大事にするALISですが、さらにコミュニティが多くなり支援、応援する方々もこの4ヵ月で増えた印象があります。
ALISのクローズドβ版へは こちらからアクセスできます。
CoinPost参考記事
ALISのCEO安氏による挨拶
350名ほどの定員数がほぼ満席となっており、非常に会場は熱気に包まれていました。
また、ALISならではかもしれませんが、ブログなどを書かれる方が多いためか、会場では写真をとる方々、パソコンを開いてメモを取る方々が、普通の仮想通貨イベントより更に多く見られました。
安氏がイベント冒頭挨拶で登場すると同時に大きな拍手が起こり、イベントが開催されました。
ALIS CMO水澤氏によるICOの概況、活動報告
次に登場したのがALISのCMOである水澤氏です。
ALISの「歩み」「コミュニティとの価値共創プロセス」そしてまず大前提として世の中の「価値変化」について語っていただきました。
価値の変化
共通の価値が成立しにくい社会となっており「価値の多様化」が見受けられます。
そんな中、ALISチームが思ったことは「体験やプロセスから作られる主観的な納得解」でした。
これまでの価値そして、これからの価値創造が図で説明されています。
そしてALISチームがたどり着いた先は「コミュニティとの価値共創」でした。
ALISの価値共創の定義として「中長期的な関係を築くことにより相互に期待を超えた新しい価値が生まれること」を掲げています。
ここで「コミュニティとの価値共創」にてALISが意識していることは活動の透明性です。
ALISが実施している取り組みとしてALISチームのタスクをTrello にて管理/公開し、そしてTwitter にて毎日の活動報告を実施しています。
また、今回のミートアップのように相互理解を測るためにイベントやミートアップの開催を大事にしているとのことでした。
こうした結果、コミュニティがALISチームを応援してくれるようになり、コミュニティが主体になってオフ会が開催されたり、漫画連載などが企画で上がったりと、コミュニティの方々が非公式でALISを盛り上げる活動を行ってくれるまでに成長したそうです。
また、CEO安氏が 海外へミートアップを行っており、海外ミートアップもアンバサダーの方々がオランダ、ロンドン、サンフランシスコにてミートアップを率先して運営し成功させています。
安氏によるALISのビジョン・ロードマップ紹介
ALISのビジョンは「信頼の可視化で人のつながりを滑らかにする」ことです。
なぜ、このビジョンを掲げるのか?という問いに対し、ALIS CEO 安氏は今後間違いなく社会関係資本が注目される時代になってくると語りました。
そして、社会関係資本を広げるためには「信頼」が必要としています。
そのために信頼を可視化して、皆が見える環境を作る必要がある、と安氏は語ります。
可視化をして環境を作る際に、トークンエコノミーを用いたコミュニティとのサービス共創開発が、ALISの目指す先のようです。
それが確立されることで、価値を提供する方々へ報酬が配られて、非中央集権の形で自立した経済圏が生まれる、と語りました。
これにより生まれるものは株式の利益ではなく、コミュニティの価値をゴールとした運営です。
今後これらのビジョンを実現するまでのロードマップは、下記の図のようになっています。
ALISはSNSというプラットフォームを事業として選んだため、
「記事を書く・読む」→「記事を評価する・される」→「トークン獲得」→「記事を書く・読む」
のサイクルを作る必要があります。
ここで必要になってくるのが3つのマイルストーンとなります。
①使い心地の磨き込み→多くの人に記事を書いてもらう仕組みづくり
記事は、書き手が非公開、公開を設定できるのですが、ALISトークンを支払った方に対しては非公開記事が見れるような設定も出来る仕組みを考えているようです。
また、将来的に、「いいね」を多くもらう、もしくは記事投稿頻度が高いなど、ALISの中で信頼度を築いた方は、ALISトークンを支払わずに非公開記事も見ることができるような仕組みも考えているそうです。
(該当発言は動画の9:38~より)
また、トークンを支払い記事リクエストを送ることができるそうです。
書き手はそれを承諾し、記事を書くことを承諾し記事公開を行うことでより多くの方がALISを使いたい環境を作っていきます。(書くモチベーションをキープする)
②評価ロジックの磨き込み
読み手、書き手の話しの話で、ランク制度となっています。
評価制度を設けることを信頼度に応じてボーナストークンの発行が行われます。
また、このランクを3ヵ月に1回ほどリセットをするなどをして、途中からALISプラットフォームを使う人へも平等にこのロジックを適応することが可能となります。
また、読み手が、該当記事を探したい、でも見つからないという時に、トークンを使い記事探索を委託することができます。
その際にトークンが使われて、委託した人が記事を見つけてくれたということで、ALIS経済圏上でのその方への評価/信頼度が上がり、よりボーナストークンが支払われるような仕組みも考えているそうです。
③トークン価値の上昇
トークン価値の上昇には需要と供給のバランスで決まります。
ではどのように変わるのかは流動性が鍵になって来る、と安氏は述べました。
ベースは投げ銭機能をつけることで成り立たせるそうです。
そして将来的にはALIS内だけでなくALIS外でも使えるようにしていく予定とのことです。
APIを公開し誰でも利用出来る様にするか、WEBメディアのみならず、リアル店舗決済にAPIを導入していくことも想定しているそうです。
最後にALIS CEO 安氏は「信頼の可視化を目指し、コミュニティの方々とトークンエコノミーの経済圏を共創することを目指す」と締めくくりました。
リリースイベントの登壇者講演
株式会社サイバーエージェントビットコイン代表取締役社長卜部氏による講演が行われました。
サイバーエージェントグループの仮想通貨取引所であるCA bitcoinを開設することを断念し、現在は2019年を目処に独自通貨の発行に向けて取り組んでいるとのことです。
取引所の開設断念は「金融庁の取り締まり強化や他者との競争に遅れをとってしまう」ということが理由であるようです。
アンダーソン・毛利・友常法律事務所弁護士、河合氏による基調講演
自主規制団体の法律顧問を務める河合氏からは、日本の仮想通貨法整備に関する今後の展望について語っていただきました。
自主規制団体としては、法制度の見直しへの動き、そして仮想通貨交換業等に関する研究会の設置を実施していくそうです。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、トークンエコノミーが日本で根付くために必要なこととは、と題し、以下のメンバーでのディスカッションが行われました。
- 卜部 宏樹氏(サイバーエージェントビットコイン社長)
- 河合 健 (アンダーソン・毛利・友常法律事務所 弁護士)
- 藤本 真衣(Miss Bitcoin、株式会社グラコネ代表取締役)
- 安昌浩(株式会社ALIS・CEO)
強調されていたのは、日本からより多くの仮想通貨、ブロックチェーンプレイヤーが出てきて欲しいということでした。
規制状況が整っていないため、中々行動に移し難い状況ですが、今からアイデアや人材を集め、即座に始められるように準備することが大切と述べていました。
コミュニティミートアップ
イベントの後にはコミュニティミートアップが行われました。
CoinPost編集部も参加させていただきました。
会場では多くの方々とお話をさせていただきました。
1人で参加しました、という方も多かったのですが、ALISが好きだということで、初参加同士でも打ち解け会話を楽しんでいた方が多数いらっしゃったことが印象的です。
まとめ
今回のイベントは、ALISチームの人柄、そしてコミュニティの皆さんのALIS愛が伝わるイベントでした。CoinPost編集部は登壇者とお話する機会がありましたが、各登壇者共にALISを応援しており、日本のプロダクトとして頑張って欲しいと語りました。
今後も定期的にミートアップなどコミュニティとの交流会が開かれるかと思います。
今回イベントに参加できなかった人はぜひ次回参加してみてはいかがでしょうか?