- BTCCの新規取引プラットフォーム開設
- 5月24日にBTCCは、6月に新規仮想通貨取引プラットフォームを開設することを公式ウェブサイトにて発表しました。同プラットフォームでは、BTC、ETH、LTC、BCHの4通貨がドル、BTC建てで売買可能になります。
- 新規取引プラットフォームの特徴
- 新規取引プラットフォームでは、”高い流動性、預金、引き出しの迅速な承認、狭いスプレッド幅”に焦点が当てられ、セキュリティの面でもオフライン・コールド・ストレージ及び、SSL暗号化を使用し、安全性を確保するよう努めています。
- コールド・ストレージとは
- インターネットには繋がっていない、オフラインで管理する仮想通貨用のウォレットのことです。
- SSL暗号化とは
- SSLとは、一対の機器の間でデータの暗号化通信を行うことができるトランスポート層のプロトコルです。SSL暗号化通信で、インターネット上で送受信される個人情報などのデータの盗聴、改ざんなどから守ることができます。
BTCCが6月に新規仮想通貨取引プラットフォームを開設
5月24日に、香港基盤の仮想通貨企業であるBTCCは、新規仮想通貨取引プラットフォームを来月6月に開設することを公式ウェブサイト上にて発表しました。
BTCCは、以前BTC Chinaと称されており、2011年にBobby Lee氏(以下、Lee氏)によって創業され、中国初となるビットコイン取引所を開始しました。
その後、180カ国以上のユーザー達に支持されるMobiビットコインウォレットや、BTCCマイニングプール、2014年にビットコイン取引量世界第2位を記録した仮想通貨取引プラットフォームなど、多くの仮想通貨関連事業を発展させて来ました。
しかし、2017年9月に、中国の中央銀行である中国人民銀行によって法定通貨”元”との仮想通貨取引が禁止され、2018年1月に香港最大のブロックチェーンファンドに買収されています。
この買収をLee氏は、BTCCが世界に進出する大きな布石となると主張していました。
そして、今回の新規取引所を公式ウェブサイトにて以下のように説明しました。
「私達は、この業界における7年間の経験を生かし、世界中の何百万人ものユーザーの皆様に、最も信頼性及び、利便性が高い、安全なデジタル資産サービスを提供できるよう努めました。」
さらに、BTCCの新規仮想通貨取引プラットフォームでは、”高い流動性、預金、引き出しの迅速な承認、狭いスプレッド幅”に焦点を当て構築されていると記述されています。
以前創業者のLee氏は、ロンドンで行われたブロックチェーンウィーク2018において、企業が行ったICOで発行された仮想通貨には興味がなく、信頼できる仮想通貨は、ビットコイン、ライトコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュのみであると主張していました。
この方針は忠実に反映され、今回の新規取引プラットフォームで取引可能な仮想通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)となっており、USD、または、BTCでの売買が可能になっています。
しかし、公式ウェブサイトでは、「ユーザーの需要に答えるため、新規取引ペアを定期的に増やしていく」ことを示唆しています。
さらに、セキュリティに関しても、7年の経験で培った”コールド・ストレージ”や”SSL暗号化”を使用し、「セキュリティを非常に重要視しており、そこに妥協せずに取り組んで来たことを誇りに思います。」と記述されています。
このニュースの影響は?
BTCCは、24時間取引量世界1位も記録していたほど、世界でも屈指の取引量を誇っていました。
しかし、現在では、中国の仮想通貨禁止令の影響を受け、BTC/USD以外の取引がされていないため、取引量を急落させています。
28日20:00時点での仮想通貨取引量1位のOKEx、3位Huobiは、中国の大手取引所が、政府の仮想通貨禁止令に対抗し、中国外向けのプラットフォームを開始したことで、ここまで成長しました。
よって、BTCCも同様に、世界屈指の取引所としての地位を再確立する可能性があると見られているため、非常に大きなニュースです。
また、Litecoin創始者のチャーリー・リー氏はBTCC創始者Bobby Lee氏と兄弟であり、今回の発表でライトコインに注目が集まる可能性も指摘されています。