- 大抵のブロックチェーンプロジェクトは消える
- 中国情報通信研究院(CAICT)の調査によると、今まででブロックチェーン技術を活用したプロジェクトの数は8万件以上にも及びますが、現在もまだ続いているプロジェクトはわずか8%に過ぎず、全体の平均寿命は1.22年にとどまっているそうです。
- ゴミの堆積
- ウォールストリートジャーナル紙の調査によると、他社の文章の盗用などの不正を行うICOプロジェクトは1450の内、271件に及ぶようです。テクニカルな面でのノウハウ不足や仮想通貨市場で激し競争が行われていることも、92%のプロジェクトが生き残れない理由です。
- ホワイトペーパーとは
- ホワイトペーパーはその仮想通貨の企画や構想、また技術的なことが記載されている公開文書です。その仮想通貨がどのようなものなのかを知ることができ、ICOに参加する際の判断材料になります。
大抵のブロックチェーンは消える
中国情報通信研究院(CAICT)の調査によると、今まででブロックチェーン技術を活用したプロジェクトの数は8万件以上にも及びますが、現在もまだ続いているプロジェクトはわずか8%に過ぎず、全体の平均寿命は1.22年にとどまっているそうです。
中国で行われた国際ビッグデータ産業博覧会2018にて、CAICTの「クラウドコンピューティングとビッグデータ研究所」の所長を務めるHe Baohong氏は以下のように説明しました。
「大抵のブロックチェーンプロジェクトは世に出ては消えていきます。
こんな中、世界各国の政府は様々なブロックチェーンの現実的な応用が確保されるように統一した標準を作ろうとしています。」
しかし、多くのプロジェクトが早い段階で消滅したからといって、それがブロックチェーン分野への投資を図る企業の妨げにはならなかったようです。
「我々は、信頼できるブロックチェーンプログラムを中国で設立してきました。
およそ200社の企業がすでに参入することに興味を示しています。
きっとよりオープン且つ透明度の高い産業へと進化する追い風になるはずです。」
とHe氏は自信を示しました。
ゴミの堆積
「92%の失敗」は驚くべき事実ではありません。
時価総額ランキングの下半分を占めているプロジェクトのホワイトペーパーを読んでみれば、基本的に疑わしく、価値のない「詐欺コイン」ばかりであることは明らかになっているようです。
最近、ウォールストリートジャーナル紙が1450件ものICOプロジェクトを調べ、その内、不正手法は271件にも及ぶそうです。
中でも、最も見られたのは「他社文書の盗用や利益の保証、偽経営陣」と言った手法です。
更に、投資家たちはすでに、このような注意すべき投資先に一兆ドル以上注ぎ込み、およそ2億7300万ドルの損失が記録されたそうです。
また、時価総額9位のトロンのような人気プロジェクトでも、かのVitalik Buterin氏や多くのブロックチェーン業界人に「文書盗用」と非難されてきました。
とは言え、失敗してきたプロジェクトのすべてが不正だったわけではありません。
テクニカルなノウハウ不足やこの飽和状態になっている市場に負けたことも多々あったようです。
激しい競争の中、トークンやスマートコントラクトプラットフォームが存続できる市場空間はかなり限られており、長期的生存者(イーサリアムなど)はすでに独自の技術分野に集中し始めました。
これからも多くのプロジェクトが失敗するのは当たり前なのでしょう。