- SECが意見の共有を求める
- 米国証券取引委員会は投資家などビットコインに詳しい人から様々な意見を聞いています。今回が初めての事例ではなく積極的に業界の声を聞く姿勢が見られています。
- ビットコイン関連のETFは実現するのか
- いまだにETFの取り扱い申請を受け入れていない証券取引委員会ですが仮想通貨のETF取引は実現するのでしょうか。現状を見ていきます。
- ETFとは
- Exchange Traded Fund (上場投資信託)の略でインデックスファンドの一種。 日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)等に連動する運用成果を目指し、東証などの金融商品取引所に上場している投資信託のこと。
証券取引委員会が再びコメントを求める
米国の証券取引委員会(SEC)が再びビットコインを主体としたETFに関する意見の共有を求めています。
既に昨年末からビットコインの先物取引を扱っているシカゴオプション取引所(CBOE)は26日、新たにVanEck SolidX Bitcoin Trustが提案したETF商品の取り扱いを申請する書簡を提出しました。
今回書簡を提出した資産運用会社、VanEckは今月6日にSolidXとの提携を発表。
両社とも以前にETF商品の取り扱い申請を提出していましたが、SECに申請を取り下げられていました。
VanEckは昨年9月にSECに企業として初めて申請を取り下げられており、翌月以降からSECが続々と申請を却下するというパターンが定着しています。
SolidXも今年3月に申請取り下げを余儀なくされ、今回の提携はVanEckがSolidXのETFをスポンサーする形で、VanEckがSECに申請を送りました。
過去に証券取引委員会が意見を求めた事例
今回のVanEckの新たな申請を踏まえた上で、SECは投資家やビットコインに詳しい民間層から意見を募っていますが、過去にもこのように意見を募った経歴があります。
今年1月には証券取引委員会の投資管理部門のディレクターが仮想通貨関連のファンド運営についてのオープンレターを公式ホームページで公開しました。
文書の中ではなぜ米国の証券取引委員会が仮想通貨のETF認可に対して慎重な姿勢を示しているかの理由が挙げられました。
- 価格のボラティリティ
- 流動性
- カストディ
- アービトラージ(特にETF)
- 相場操縦のリスク
また証券取引委員会はこの姿勢を5月に行われた世界最大級のカンファレンス、コンセンサスでも示していました。
コンセンサス中のパネルディスカッションではSECとCFTC(商品先物取引委員会)が共に動いていく姿勢が強調されていました。
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申請後認可された取引所
現段階ではビットコインのETFはまだ実現していませんが、希望が無くなったわけではありません。
5月にはウィンクルボス兄弟が経営するWinklevoss IP社の仮想通貨を含むETPの扱いに関する特許請求が受理され、特許の取得が確定しました。
この特許により、
ビットコインやリップル、ドージコインやイーサリアム、またBBQCoinなどの仮想通貨を含むETPの取引を実行するためのシステム
の登録がされており、ETFはETP(Exchange Traded Product)の中に含まれています。
Winklevoss IPは今月も似たような特許を取得しましたが、実際どのように使われるかはまだ現状不明です。
Notice of Filing of Proposed Rule Change to List and Trade Shares of SolidX Bitcoin Shares Issued by the VanEck SolidX Bitcoin Trust
June 26, 2018 by SEC
参考記事はこちらから
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