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バイナンスコイン(BNB)の将来性・取引所比較、買い方を徹底解説

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過去最高値を更新

2025年、暗号資産(仮想通貨)市場が活況を呈する中で、BNB(バイナンスコイン)は堅調な値動きを見せています。7月28日には、2024年12月に記録した過去最高値721ドルを更新し、857ドル(約12万円)を突破。時価総額は16兆円に達し、主要銘柄の一角として存在感を強めています。

BNBの価格上昇は、Binance(バイナンス)の広大なエコシステムと連動した報酬プログラム、企業や機関投資家による積極的な導入、さらに供給量を段階的に減らすデフレ設計など、複数の成長要因が重なった結果といえます。

加えて、米国ではBNBの現物型ETF(上場投資信託)申請の審査も進められており、「金融資産」としての評価も高まりつつあります。

本記事では、BNBの基本情報から価格高騰の背景、注目されるトークン設計、購入方法やリスクまでをわかりやすく解説します。

💡この記事でわかること
  1. 仮想通貨BNBの基本情報
  2. BNBの注目点:価格高騰の背景
  3. BNBの買い方・国内取引所
  4. バイナンスとBNBチェーンをより詳しく
  5. 注意点とリスクについて

BNBに投資したい方

※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ

仮想通貨BNBとは

BNBは、世界最大級の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」が発行した仮想通貨です。グローバル版のプラットフォーム( *日本人は利用できません)では、取引手数料の割引や、BNBを保有・預けることで新規トークンを獲得できる各種特典に活用されています。*日本支社であるBinanceJapanでも一部BNB保有者向けサービス「ローンチプール」が提供されています。

関連:バイナンスジャパンのローンチプールとは

BNBはまた、バイナンスが開発・運営する独自ブロックチェーン「BNBチェーン」の基軸通貨に位置づけられ。ガス代(ネットワーク手数料)の支払い・ステーキング(ロックアップ等による報酬獲得方法)にも利用されます。

BNBの価格・発行情報

項目 詳細
通貨名 BNB
公開日 2017年7月14日
流通供給量 約1億3900万枚(2025年7月時点)
最大供給量(発行時) 2億枚
価格:時価総額 800ドル:1100億ドル(市場5位)
過去最高値 2025年7月:約857ドル(約12万6000円)
*データ出典元:コインマーケットキャップ(2025年7月30日時点)、チャート:TradingView

BNBが注目される3つの理由|価格高騰の背景

BNBが過去最高値を更新した背景には、単なる投機的な動きではなく、構造的な需要拡大要因があります。

  • 実用性のあるユーティリティトークン
    メガドロップやホルダー向けドロップなど報酬プログラムが活況、需要創出につながっています。
  • 企業・機関投資家の注目増
    上場企業がBNBを財務戦略に組み込む動きが見られ、VanEckによるBNB現物ETFの申請など、機関レベルでの関心が高まっています。
  • デフレ設計による希少性
    発行上限は2億枚から最終的に1億枚まで削減予定で、定期的なバーン(焼却)によって市場供給が継続的に減少し、希少性が高まる構造を持っています。

価格高騰の背景①:報酬プログラムによる需要創出

BNBの価格上昇を支える要因の一つが、バイナンスと連動した報酬型プログラムの存在です。中でも、BNB保有者が参加できる以下の仕組みは、BNBの継続的な需要と実需を生み出す原動力となっています。

  • Launchpool(ローンチプール):BNBを一定期間ステーキングすることで、新規上場トークンを報酬として獲得
  • Hodler Drop(ホルダードロップ):過去に一定期間BNBを保有していたユーザーを対象に、トークンを無償配布
  • Megadrop(メガドロップ):Web3ウォレットと連携し、BNBをロック+BNBチェーン上のクエストをこなすことで報酬を獲得
  • 中でも「ホルダードロップ」は月4回程度開催され、BNBを保有するだけで参加できるため、継続的な保有インセンティブとなっています。

    また、「メガドロップ」は特に戦略的な仕組みで、BNBをロックしながらBNBチェーン上の新規プロジェクトに積極的に参加することで報酬を得る設計となっています。初回開催された「BounceBit(BB)」のトークン生成イベントでは、BB総供給量の最大8%が割り当てられました。執筆時点の時価総額100億円で計算しても、約8億円がBNBホルダー(権利保有者)に配られた計算です。

    このような施策はいずれも、BNB保有の動機を高め、購入意欲を高める要因となります。

    他人も、BNBチェーン対応ウォレットでの活動量に応じてポイントが付与される「Binance Alpha(バイナンスアルファ)」制度(後半で説明)も導入されており、チェーンの利用促進、及びBNBの需要喚起の一つになっています。

    価格高騰の背景②:企業財務への導入と機関投資家の流入期待

    BNBは近年、単なる取引所トークンの枠を超え、企業や機関投資家による本格的な導入が進んでいます。2025年には、複数の米国上場企業がBNBを自社の財務戦略に組み入れる動きを見せたほか、米国初となるBNB現物ETFの申請も行われるなど、既存金融の領域でも注目が高まっています。

    企業がBNBを戦略資産として導入

    ブータン政府による特別行政区「ゲレフ・マインドフルネス・シティ(GMC)」では、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)と並んでBNBを準備金に採用。

    米国では、バイオ医薬や半導体、農業技術など異なる業種の上場企業が、数億ドル規模でBNBを購入・保有し始めています。代表的な企業の動きは以下の通り:

    • CEAインダストリーズ(NASDAQ: VAPE):制御環境農業(CEA)会社。最大5億ドルの資金調達によりBNBを中核資産として保有予定。世界最大のBNB財務会社を目指す戦略を発表。
    • Windtree Therapeutics(NASDAQ: WINT):医薬品を開発会社。最大7億ドル規模のBNB資産管理予定。
    • Liminatus Pharma(NASDAQ: LIMN):バイオ医薬品会社。最大5億ドル規模の導入を計画し、戦略子会社「American BNB Strategy」設立を準備。
    • Nano Labs(NASDAQ: NA):Web3チップ開発企業。最終的に10億ドル-BNB供給量の5〜10%取得を目標に段階的に買い増し中(執筆時点で5,000万ドル分取得)。

    これらの企業は、Web3領域におけるBNBチェーンの将来性に着目しています。BNBを単なる保有資産にとどめず、自らバリデータ(データ検証者)としてネットワークに参加することで、ステーキング報酬による追加収益を得るほか、BNBを活用した新規事業の開拓など、多様な戦略的活用が進められています。

    従来の金融市場からBNBへ投資可能に?

    2025年5月、米資産運用大手ヴァンエックは、BNBの現物ETFをSEC(米証券取引委員会)に申請しました。ヴァンエックはビットコインやイーサリアムのETFで発行実績を持ちます。米国でBNBのETFが承認されれば、機関投資家の資金流入を後押しすると期待されます。ヴァンエックのBNB・ETFは、現物BNBを担保資産として保有するだけでなく、ステーキング報酬も得られる設計です。

    価格高騰の背景③:BNBの供給減少(デフレ構造)

    BNBは、供給量を段階的に削減していくバーン(焼却)モデルを採用しており、最終的には発行上限2億枚から1億枚まで削減される計画。現在の供給量は約1億3,800万BNBであり、目標まで残り約3,800万BNBの削減余地があります。このような供給減の構造は、希少性を高めることで市場価格の上昇圧力となり、BNBの中長期的な価格高騰を促す要因とされています。

    BNBのバーン(焼却)は、主に以下の2つのルールに基づいて行われています。
    ① 各ブロックごとに発生する手数料の一部を自動的に焼却する「リアルタイムバーン」
    ② 四半期ごとに、BNBの市場価格とブロック生成数に基づいて一定量を焼却する「定期バーン」

    編集部が確認したところ、焼却量の大部分は②の「定期バーン」によるものであり、比較的安定したペースで実施されています。

    BNBバーンデータによると、2025年7月時点で累計約6,200万BNBが焼却済み(初期供給量の31%超)。4月と7月にはそれぞれ約160万BNBが焼却され、継続的な供給縮小が進んでいます。

    BNBの買い方

    BNBは、日本では暗号資産(仮想通貨)取引所のbitbank(ビットバンク)、OKJ、BinanceJapanで取り扱われています。

    BNBの取扱取引所

    おすすめ
    取引所
    おすすめポイント 銘柄数 取引所手数料 入金手数料 出金手数料 出庫手数料 詳細 備考
    1
    仮想通貨取引所 Bitbank
    Bitbank
    国内アルトコイン取引量No.1* 43 メイカー:0.02%
    テイカー:0.12%
    無料 550円(3万円未満)/
    770円(3万円以上)
    0.0016BNB ※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ
    2
    仮想通貨取引所 OKJ
    OKJ

    充実した収益サービス機能が魅力
    46 メイカー:0.07%
    テイカー:0.14%
    ※VIP割引有
    無料 400円(100万円未満)
    770円(100万以上1000万未満)
    1320円(1000万以上)
    0.002BNB
    3
    仮想通貨取引所 バイナンスジャパン
    バイナンスジャパン
    BNBのローンチプール参加が可能な国内取引所 61 メイカー:0.1%
    テイカー:0.1%
    ※VIP割引有
    無料 150円 0.00001BNB

    BNBの購入方法

    ビットバンク(bitbank)の「販売所」では、同社が設定した価格でBNB)の売買が行えます。

    販売所の利用画面(アプリ版) 出典:bitbank

    購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で行われ、操作が直感的で初心者にも理解しやすいです。販売所の売買手数料は無料(スプレッドあり)ですが、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きであることをおさえておきましょう。

    取引所の利用画面(アプリ版) 出典:bitbank

    ビットバンク(bitbank)の「取引所」では、参加者同士が直接価格と数量を提示して取引します。自分の望む価格で購入または売却を希望し、それに応じる相手の注文を受けた段階で取引が成立します。取引所では、指値注文や成行注文を利用して取引を行うことができます。

    〈BNBを購入するだけでなく、自分のウォレットで管理し、活用したい方におすすめ。出庫対応の早さに定評、アクティブなトレーダーに最適。〉

    バイナンスとBNBチェーンをより詳しく

    バイナンスとは?

    Binance(バイナンス)は、1日あたり数百億ドル規模の取引高と、2.5億人を超える登録ユーザーを抱える世界最大規模の仮想通貨取引所です。現物取引・先物取引ともに市場シェア1位を占め、500以上の仮想通貨を扱っています。

    取引所内では、BNBを保有・使用することで取引手数料の割引が受けられるほか、BNB建ての取引ペアも数多く用意されており、実用的な機能を持つトークンとして活用されています。

    また、取引所事業以外にも、ステーキング、レンディング、NFT、ローンチパッドなど多様なサービスを提供しており、仮想通貨分野での総合的なプラットフォームとして事業を展開しています。

    バイナンス独自のブロックチェーン「BNB Chain」

    バイナンスが独自開発するブロックチェーン「BNB Chain(BNBチェーン)」は、DeFi、NFT、ゲーム、SocialFiなど多様なWeb3アプリケーションが稼働。7月現在、TVL(預かり資産総額)は66億ドルで、イーサリアム、ソラナに次いで第3位の規模となっています。

    近年は、ユーザー数や取引件数でも大きな成長を見せています。特に2025年5月以降、BNBチェーン上の取引量は急増しており、現在では日あたり1,000万件を超える水準で推移しています(出典:BSCScan)。

    BNBチェーンの取引量推移 出典:BSCスキャン

    この急成長の背景には、グローバル版Binanceが2025年4月末に導入した報酬制度「Alphaポイント」の存在があります。BNBや対象トークンの保有・取引に応じてポイントが付与され、それを新規ローンチトークンなどと交換できる仕組みです。「Binance Wallet」から直接参加できるため、取引所・チェーン・ウォレットが密接に連携したインセンティブ設計が強力なエコシステム効果を生んでいます(※日本国内の居住者はAlphaポイントの対象外であると推測されます)。

    このようにBNBは、単なる投資資産ではなく、エコシステム内で積極的に「使われる」ユーティリティトークンとして、着実に需要を拡大し続けています。

    BNBに投資したい方

    ※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ

    注意点とリスク

    市場変動リスク

    BNBはビットコイン(BTC)より価格変動が大きく、取引所との結びつきが強いことから、投資時には十分な注意が必要です。

    2025年1月から2月にかけて、BTCは高値から20%超の調整局面を迎え、暗号資産市場全体が下落基調となりました。この期間中、BNBは12月の700ドル台から2月には500ドル台まで下落し、約35%の大幅な価格下落を記録しました。

    BNBはBTCと比較して価格変動が大きくなる傾向があり、投資や運用を検討する際は高いボラティリティリスクを十分に理解しておく必要があります。

    また、BNBはバイナンスとの関連性が強いため、暗号資産市場全体の動向に加えて、取引所関連の報道や規制動向などの個別要因によって急激な価格変動が生じるリスクにも注意が必要です。

    規制対応とサービス制限

    Binance(バイナンス)は各国の規制に対応する過程で、居住地や本人確認の状況によって利用できるサービスが制限されることがあります。

    特に、日本を含む一部地域では、Binance Walletの一部機能や、報酬制度「Alphaポイント」などのインセンティブプログラムが利用対象外となっており、国外のユーザーと同等のエコシステム参加ができない場合があります。

    BNBはバイナンスエコシステムとの密接な連動性を持つため、投資・運用を検討する際には、自身の居住国や利用環境における制限内容を事前に確認しておくことが重要です。

    BNBに関する税金について

    仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。

    また、NFTの購入時、BNBを取得したときの価格よりも値上がりした状態であれば、決済時の差額が利益とみなされます。NFTを所持するだけであれば基本的に税金はかかりませんが、売却して利益を得た際は通常の仮想通貨取引と同様に所得とみなされますので、注意してください。

    雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

    出典:国税庁

    BNBは国内外問わず多くの取引所やDEX、マーケットプレイスで用いられることが多いため、取引回数もそれだけ多くなりがちです。仮想通貨同士の交換・決済時の差額も損益計算に含める必要があるため、どこを利用したのかを把握しておかなければ、誤った金額で確定申告してしまう可能性も高くなります。

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    BNBに投資したい方

    ※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ

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