- CZ氏が米国版バイナンスの開始時期を予想
- 仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏が、米国版バイナンスを2ヶ月以内に再開できる見込みであると明かした。9月12日に米国のサービス停止を予定していたことで危惧されたアルトコインの出来高減少に一縷の巧妙がさした。
米国でのサービス再開時期
仮想通貨取引所バイナンスのCEO CZ氏が、米国内のサービスを2ヶ月以内に開始できる見込みである、との発言を行なった。
CZ氏は、「サービス再開の正確な日付は約束できないが、かなり準備は進んでいる。まだ流動的な部分も多いが、1ヶ月か2ヶ月後には開始できるだろう」と米メディアCheddarのインタビューで明かした。
バイナンスは9月12日より、米国ユーザーへのサービス提供を停止すると発表しており、サービス停止における米国マネーの流入減や出来高減少が危惧されていた。特に出来高が細っているアルト市場では警戒感が高まった動きの一つに挙がる。
今回の発言通り、規制に準拠したバイナンスUSが早期にローンチできた場合、出来高減少が危惧され、価格も低迷するアルトコイン市場の後押しになる可能性がある。
バイナンスは、米規制を遵守したサービスを行うため、「BAM」というサンフランシスコが本拠地の登録送金業者と提携、バイナンスUS(米国版)の開設を目指している。バイナンスはウォレットとマッチングエンジンの技術を提供し、米国における取引所の業務をBAM社が管理・運営することになっている。
「BAM」は7月2日に、リップル社の「XRP機関流動性部門」の責任者を務めていたCatherine Coley氏をバイナンスUSのCEOに任命したことを明らかにした。Coley氏はBAMのCEOにも就任している。Coley氏はリップル社に入社する前、米メガバンクモルガン・スタンレーの機関専門部門やスタートアップ向けの「シリコンバレー銀行」の国際送金部門を管理していた経歴を持つフィンテック業界のベテランだ。
また、バイナンスは米国における検討取り扱い通貨の発表も行われている。ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、バイナンスコイン(BNB)など30銘柄が取り扱いを検討している通貨に挙がる。。仮想通貨の取引において、米国の規制に準じたサービスをする必要があるが、国家レベルの規制が米国ではいまだ存在していない状態だ。
しかしCZ氏は、その点は心配していない。米国は他の金融商品に明確な規制を敷いてきたし、規制団体の数も多いからだ。米国は規模も巨大で、どんなビジネスにおいても重要な市場だと語っている。
バイナンスUSのローケーションについて聞かれたCZ氏は、「バイナンスもBAMも、ニューヨーク州で仮想通貨取引交換業をするための資格であるBitLicense(ビットライセンス)を持っていないため、ニューヨークではないだろう」と説明した。
参考記事:Cheddar