CoinPostで今最も読まれています

ビットフィネックスとテザーにCFTCが召喚状を送付していることが発覚/仮想通貨価格下落の原因か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CFTCがビットフィネックスとテザーに召喚状
疑惑の渦中にあるTetherがついにCFTC(米商品先物取引委員会)に昨年12月には既にビットフィネックスとテザーに召喚状を送付していたことがわかった。
テザーの二つの疑惑
テザーには大きく分けて2つの問題があるとされていて、1つ目が発行されたテザーが準備金に裏付けられていない可能性がある問題、2つ目はテザーによる価格操作です。

疑惑の渦中にあるTetherがついにCFTC(米商品先物取引委員会)に昨年12月には既にビットフィネックスとテザーに召喚状を送付していたことがわかった。

CFTCの捜査のメスがビットフィネックスとテザーに入れられ、多くの疑惑に対する答えがでるのも遠くないかもしれません。

アメリカ合衆国で最も支店数が多い金融機関であるウェルズ・ファーゴは昨年4月に、ビットフィネックスの送金処理を中止し、顧客は特別な手続きを踏まなければ口座からドルを引き出せなくなりました。

銀行による停止処分の後、取引所の流動性の問題を解決する主な手段をになっていたのもテザーと言われています。

USDT(USD Tether)で、殆どの場合1USDT≒1USDというほぼ等価の図式が崩れることはないとされており、1USDTに対して1USDがテザーの口座に担保されることで、その価値を維持していました。

BTC建など価格変動が激しいボラティリティの高い取引が多い中、ビットフィネックスだけでなく多くの取引所で投資家に重宝されて来た仮想通貨となります。

2つの問題点

このテザーには大きく分けて2つの問題があるとされていて、1つ目が発行されたテザーが準備金に裏付けられていない可能性がある問題、2つ目はテザーによる価格操作です。

準備金に関する問題

テザーは”100%の準備金”と”24時間365日資金へのアクセス可能”とウェブに記載されているが、1USDTを1USDに変えるための明示された契約上の権利がないことが指摘されている。

この準備金の問題は、かなり前から疑惑の目が向けられているが、この1USDT=1USDという前提で考えた場合、現在のUSDT発行量約20億USDTに対する20億USD(約2170億円)がどこかの銀行口座に準備金として担保されていることになる。

しかし、これを裏付ける証拠はないとされる。

また合わせてこの準備金が他の用途に使われていないかという指摘もされています。

このような状況の中、Tetherが実際に市場に出回っているUSDTトークンと同等のUSドルを口座に保有していることを証明する一つの方法でもあった監査法人Freidmanとの契約解消へと踏み切りました

価格操作に関する問題

昨年のビットコイン価格上昇は、バブルと言われるほどの上昇を記録しました。

このビットコインの価格上昇の約50%が、91回にわたる新規Tether発行直後2時間以内、Bitfinexのウォレットに着金した2時間後に起こっていると匿名の報告書が報告しました。

テザー社がテザーを発行しビットフィネックスに送金後、ビットフィネックスがこのUSDTを証拠金としてレバレッジ取引を行いビットコインの売買を行う動きが行われていることも推測されています。

実際にビットフィネックスでは昨年、倍率をかけた大口取引が観測されており市場操作に疑惑の目も向けられています。

ビットコイン価格を押し上げた要因がUSDTの場合について

仮に現在のビットコイン価格を押し上げた要因が担保のないUSDTや価格操作が明るみに出れば、仮想通貨が大暴落する可能性が高いと多くのアナリストが予想した。

またカルフォルニア大学Berkeley校の国際コンピュータサイエンス機関の教授であるNicholas Weaver氏は、

現時点で新規ビットコインがその価格を保つのに、$1800万(約20億円)の新規ドルが流入する必要があるとし、現在のテザー発行量$1億(約108億円)を発行する力がなくなった場合、価格を保てないと指摘した。

CFTCによる監視下での発行

CFTCが12月に召喚状を送付してからも、テザー社は新たなUSDTの発行を行なっている。

このような状況から、仮に架空の担保口座や準備金による発行をCFTCの監視下では新たに行えないだろうとCoinDsekの研究者が言及。

研究者は『CFTCの監視下に置かれた状態でビットフィネックスがUSDTを新規発行し続けたことは、USDで裏付けられていることを示唆している。』と言及した。

下落した価格はCoinCheck事件を超えた

コインチェックの事件や度重なる各国の仮想通貨規制に関する話し合いなど、ネガティブな話題が続いたことも要因と考えることができますが、bitbankのチャートではコインチェック事件発覚時の下落した価格を更新しました。

この問題は世界で、コインチェックの事件より危険視されている傾向にあり、ニュースなどを利用した状況把握だけでなく、チャートの動き(特に欧米価格)を気にした動きが重要となるでしょう。

Cryptocurrency exchange Bitfinex reportedly subpoenaed by top regulator

Jan 31, 2018 by Frank Chaparro

参考記事はこちらから

There’s an $814 Million Mystery Near the Heart of the Biggest Bitcoin Exchange

Dec 5, 2017 by Matthew Leising

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア