Bityard、豪州でライセンス取得
2019年11月にシンガポールで設立された仮想通貨取引所ビットヤード(Bityard)が、オーストラリアで金融サービス業ライセンスを取得した。
同社はすでにアメリカ、シンガポール、エストニアでも管理当局より発行された法的な金融ライセンスを取得しており、創業からわずか半年ほどで、4か国目の認証を取得したことになる。
ライセンスを発行したオーストラリアの豪州金融取引報告・分析センター (AUSTRAC)は、オーストラリアの資金洗浄とテロ資金調達を監督する権威ある機関。プレスリリースによると、この機構から認可を得たことにより、豪州地区と世界各国の監督機構の法規に依拠していることを証明したことになるという。
ライセンスと共に、豪州全土で仮想通貨の取引、ウォレット、送金などのサービスを展開する権利も取得した。
Bityardの運営責任者は、コンプライアンス(法令遵守)を特に重視していると強調し、次のように語った。
顧客にとって、法的な認可を受けていることは、信頼できる取引所を選ぶ上での手がかりになるはずだ。
法的遵守こそが我々のブランド力を高め、そのブランド力によりさらに成長していくことができると信じている。グローバルな法的遵守を会社のさらなる発展戦略として掲げ、進化し続けていきたい。
東南アジアを出発点として成長
Bityard公式サイトは英語、中国語、韓国語、日本語、ベトナム語、インドネシア語、ロシア語に対応している。
Bityardは、東南アジアを出発点として、高まる仮想通貨需要の波に乗ってきた。今回ライセンスを取得したオーストラリアも、仮想通貨業界から注目されている国の一つである。
仮想通貨取引所Independent Reserveは、豪州では5年以内に40歳以下の国民の半分以上が仮想通貨(デジタル資産)を持つようになると予測している。2019年11月時点でも、すでに国民の17%が仮想通貨を保有しているという。
昨年には、ウィンクルボス兄弟が運営する米国の仮想通貨取引所Geminiが、豪州で取引所サービスを拡大。バイナンスのCZ氏も、豪州版バイナンスを開設する計画があると明かしている。バイナンスは現在、新聞販売所でビットコインが買える「Binance Lite Australia」というサービスを同国で展開中だ。
また今年、ニュージーランドと共に豪州でも、コカ・コーラの自動販売機で仮想通貨が利用できるようになった。販売機に表示されるQRコードをスキャンするだけで支払い可能で、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など100超の銘柄に対応している。
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