- ビットコイン相場にはマクロデータが影響
- 投資商品の資金フローは回復傾向
仮想通貨レポート公開
暗号資産(仮想通貨)に特化した資産運用企業コインシェアーズ(CoinShares)でリサーチ部門のトップを務めるジェームズ・バターフィル氏は17日、マーケットレポートを公開した。
ビットコイン(BTC)の相場については、おそらく現在のサイクルの底値に達したか、接近している可能性があるとしばらく述べてきたが、まだ今は大きな上昇は期待できないとの見方を示している。
まず、現段階では米連邦準備理事会(FRB)が利下げをしそうになく、金融政策は今後のマクロ経済の悪化度合いに大きく左右されるだろうと指摘。また、単月の米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)だけでは材料としては不十分で、原油価格がイラン情勢で上昇傾向に転じているため、今後のインフレの見通しも良くないとした。
結果としてバターフィル氏らは、まだビットコイン相場はもみ合いを続けると予想しており、金融政策の見通しに重要な変化がない限り、8万ドル(約1,300万円)を超える可能性は低いとの見方を示している。
また、ビットコインが6万ドル(975万円)の水準まで下落し、現在はポジションを増やすことへの関心を促す状況にはあるが、センチメント(市場の心理)は広く悪化したままであり、警戒感が優勢であると指摘。現在は、相対的にブロックチェーン関連株の方が市場の関心は高いとも述べている。
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アナリストのDarkfost氏がCryptoQuantのデータを基に指摘。損失を抱えるUTXOと利益UTXOの比率が過去の下落相場に匹敵する水準まで上昇しており、長期投資家にとっての蓄積機会になり得るとの見解を示した。
デジタル商品の資金フロー
他にもバターフィル氏は今回、ETFなどのデジタル資産投資商品全体の資金フローが今週もプラスになる見込みであると報告した。
デジタル資産投資商品からは8週間連続で資金が純流出していたが、先週に純流入に転換したと述べ、今週も純流入が続く見込みだと説明。週の出だしは純流出していたが、まずは14日発表の6月の米CPIが市場予想を下回ったことでセンチメントに変化が見られたという。
関連記事:ビットコインとイーサリアムの現物ETF、8週間ぶりに資金フローがプラス転換
米国の仮想通貨ビットコイン・イーサリアム現物ETFへの資金フローが10日までの週にプラスに転換した。8週連続で続いていた記録的な資金流出局面から純流入へと転じた格好だ。
このCPIの結果によって、FRBの政策金利の見通しの再評価が行われ、ビットコインにも少しだが上昇圧力がかかったと指摘した。
また、15日発表の6月の米卸売物価指数(PPI)も市場予想を下回ったことで、米政策金利の見通しの再評価が進んだと説明。14日と15日の2日間で、合計約4億1,500万ドル(約674億円)がデジタル資産投資商品に純流入したと述べている。
銘柄別では、この2日間の資金は主にビットコインの投資商品に流入したと説明。バターフィル氏は、今週のセンチメントの変化は、ビットコイン相場が今どのくらい強くマクロ経済のデータに影響を受けているかを示す良い例であると指摘した。
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