WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ブロックチェーンと従来型金融の垣根を超える「データ分析ツール」 世界四大監査法人KPMGが提供開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

KPMG、ブロックチェーンと従来型金融のデータを融合

世界四大監査法人の一つ、KPMG社が、従来の金融システムと、ブロックチェーンデータベースの両方からデータを収集して管理できるようにするサービス「KPMG Chain Fusion」をローンチした。

近年、ビットコインなどの仮想通貨や、中央銀行のデジタル通貨(開発中)、グローバルなステーブルコインプロジェクトなど、ブロックチェーンの採用が加速しているが、様々な機能やコンプライアンスをサポートする一貫したシステムが不足しており、さらに事業体が多様なブロックチェーンプロトコルに基づく暗号化トークンを採用するにつれて課題は複雑になっている。

特に、ブロックチェーンを土台とするシステムと従来の金融機関システムの構造は根本的に異なっており、銀行や仮想通貨関連企業は、両者をどのように接続するのかという点にも直面していた。

「KPMG Chain Fusion」は、これらの課題のソリューションとして、事業体が行うすべての取引を標準化したデータモデルを作成。国際的な規制基準への対応を助ける新たな規格を提供する。

出典:KPMG

「KPMG Chain Fusion」は、様々なブロックチェーンデータを、従来の金融システムのデータとともに、コアデータアーキテクチャに取り込んで構造化することにより、システム双方のシームレスな相互作用を実現するという。

KPMGが主な機能として挙げているのは、以下の三つである。

マネーロンダリング監視

独自のAML(資金洗浄防止)取引監視モジュールは、統合されたデータコアとブロックチェーン分析プロバイダーとの接続により、仮想通貨と従来型資産にまたがるAML対策をサポート。

MPCウォレット

カストディについても、MPC(他者間コンピューティングの略で、暗号化技術の一つ)ウォレットを統合しており、リスクやパフォーマンス分析の迅速な実装に役立つ。

準備資産管理

ブロックチェーン上の資産残高と、組織内部の他の帳簿や記録をほぼリアルタイムで照合できる機能を備えている。この機能は、各国の政策立案者の間で、準備金の検査を巡る管理体制や透明性を重視する声が高まっていることに答えたものだという。

KPMGによれば、この三つ以外にも、「KPMG Chain Fusion」は、将来的にセキュリティ、リスク管理、コンプライアンス、監査など幅広い領域における分析にも使えるようになる可能性を有している。

KPMGは現在、複数のクライアントと製品について話し合っていると述べたが、すでにこのサービスを使用開始した企業の数は明かしていない。

EY社も仮想通貨関連サービス開発

KPMGと並ぶ四大監査法人の一つ、アーンスト・アンド・ヤング社(EY)も、一般ユーザー向けの仮想通貨関連サービスを今月リリース。米国で仮想通貨の税務申告を簡単に行えるアプリだ。

複数の仮想通貨取引所データを統合、アメリカ合衆国内国歳入庁(IRS)の様式に従って税務報告書を作成できるもの。同社は昨年にも仮想通貨の会計・課税ツール「EY Crypto-Asset Accounting and Tax(CAAT)」を立ち上げており、仮想通貨・ブロックチェーン関連のサービスを拡大している。

大手会計監査法人が、仮想通貨・ブロックチェーン分野に機会を見出していることが分かる動きであり、今後の新たなサービス展開にも注目したい。

参考:KPMG

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/01 土曜日
13:15
ハイパーリキッドHIP-4、パーミッションレス予測市場をテストネットで有効化
分散型取引所ハイパーリキッドは、誰でも予測市場を作成できる機能をHIP-4のテストネット上で有効化したと発表した。ポリマーケットやカルシとの建玉規模の違いも解説する。
11:12
ビットコイン中心から転換したストラテジー、みずほなど複数証券会社が評価
ストラテジーがビットコイン一辺倒の資金配分から現金積み増しへ転換したことを、TDカーウェンやベンチマークが評価。両社は優先株の額面回復が経営の最優先事項だと分析している。
10:15
イタリア中央銀行、ステーブルコイン送金にコスト優位性なしと結論
イタリア中央銀行がステーブルコイン送金の実証実験結果を公表。伝統的な送金手段と比べ体系的なコスト優位性は確認できなかったとしている。
09:45
FIFAワールドカップ、予測市場での取引が3兆円規模に 公式NFTも盛況
チェイナリシスが2026年W杯が予測市場にもたらしたインパクトを分析。取引総額200億ドル規模となった。FIFA公式NFTプラットフォームでは10万人超がチケット購入権を取得した。
08:15
米財務省がイラン企業2社に制裁措置、デジタル資産決済による制裁回避も主張
米財務省は、イラン関連の新たな制裁措置を発表。今回のホルムズ海峡における制裁の要因となった活動には、デジタル資産の決済による制裁回避も含まれるとしている。
07:15
7件のビットコイン清算連鎖事例、価格の予兆信号は事象ごとに相違=研究レポート
研究者が7件のビットコイン無期限先物清算連鎖を分析した結果、相場崩壊の予兆信号は事象ごとに異なり、共通する指標は注文フロー変動の低下のみだったことが分かった。投資家は単一事象の予兆パターンを過信すべきでない。
06:35
暗号資産取引所BTCBOX、8月3日から段階再開へ
BTCボックスが運営する暗号資産取引所BTCBOXは、長い間停止していたサービスを8月3日から段階的に再開する。ログインにはパスキー認証、日本円出金には2段階認証が必須となる。
06:15
テザー財務報告書、ビットコイン冬相場でステーブルコインの超過準備金が半減
ステーブルコイン発行大手テザーは2026年第2四半期の決算で、資産が負債を上回る超過準備金が82億ドルから41億ドルへと半減したことを開示した。ビットコインや貴金属の評価額低下が背景にある。
05:50
ビットコイン専門ウォレット『コールドカード』流出被害が110億円相当に、ギャラクシーが算出
ギャラクシー・リサーチは、コールドカードの脆弱性に関連する流出被害が1196件のアドレスから1082.65BTC、110億円相当に達したと分析。自己管理型の利用者への影響が大きいことが明らかになった。
05:00
USDC発行企業サークル、ニューヨーク州から信託免許を取得
サークルがニューヨーク州金融サービス局から限定目的信託免許を取得したと発表した。ステーブルコインUSDCの発行体制強化に向け、規制対応をさらに深める。
07/31 金曜日
17:29
レイ・ダリオ、ビットコインは1%保有継続 増刷不可も量子リスクに警戒
米著名投資家レイ・ダリオ氏が英ポッドキャストで、自身のポートフォリオにおけるBTC比率が約1%のまま変わらないことを明らかにした。増刷できない強みを認めつつ、量子コンピューターや政府による監視・課税のリスクにも言及している。
15:32
アルトコイン相場、ビットコインから切り離され値動きに=ウィンターミュート
ウィンターミュート(Wintermute)は30日、2026年上半期のOTCフロー報告書を公表した。機関投資家の現物取引比率が過去最高の72%に達し、オルトコインのオプション取引高は半期比約3.4倍に拡大。銘柄の集中と長期保有の傾向を分析した。
14:20
ビットコイン長期保有者供給、月間21万7000BTC増=アナリスト
オンチェーン分析家ダークフォスト氏によると、ビットコインの長期保有者供給は12月以降増加が続き、直近は月間平均21万7000BTCのペースまで加速。強気相場時とは逆の動きだとし、需要面の弱さも指摘した数値の意味を整理する。
14:00
BIS主導「プロジェクト・アゴラ」、1.6億円相当のトークン化マネーで国際決済の実証実験に成功
BIS主導のプロジェクト・アゴラが、トークン化した中央銀行準備金・商業銀行預金による国際決済の実価値取引テストを完了した。日銀やMUFGなど28機関が参加し、平均80秒での決済を実証した。
13:18
ストラテジー、ビットコイン一辺倒から転換 準備金は動的配分へ
ストラテジーが決算説明会で、今後の調達資金を全額ビットコインに投じる方針を転換すると説明した。市況に応じてBTCとドル準備金を動的に配分し、デジタル信用(STRC等)の安定性を高める狙いだ。背景にある判断材料を読む。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧