ビットコイン自体には強気
リップル社CTOのデイビッド・シュワルツ(David Schwartz)は保有しているビットコインについて、売却を行ってきたことをツイッター上で明らかにした。同氏は業界の中でも最も古くからビットコインなど仮想通貨業界に関わってきた最古参の一人とされる。
ビットコインの発案者である「サトシ・ナカモト」の正体は?という議論の中でシュワルツ氏は、サトシ・ナカモトのように何百万ものビットコインは持っていないものの、昔からBTCを保有していることを明かした。
仮想通貨関連企業Blockcstreamのアダム・バックCEOがシュワルツ氏に、「XRPを売ってビットコインを買っているのか」と問うと、それに回答する形で「していません。ビットコインは、過去数年間で少しずつ売却してきました」と答えた。
Nope. I've been slowly selling bitcoin for the past several years.
— David Schwartz (@JoelKatz) June 29, 2020
一方、ビットコインについては未だに強気であるとして、あくまでリスク面から売却を行っていると付け加えた。
シュワルツは2011年にビットコインを知ったとしており、仮想通貨業界でも最古参の一人として認識されているが、一連の議論の中ではビットコインを見つけるのが遅すぎたと後悔をうかがわせる内容もあった。
また、同氏がサトシ・ナカモト本人ではないかという推論に対しては、自分がビットコインを知ったのはあくまで2011年になってからだとして否定している。
これについてはリップル社のエンジニアのNik B.も、シュワルツのコードの書き方はサトシのものとは違うとしてその意見を支持した。
本物のサトシは
サトシ・ナカモトの正体については、これまで様々な議論や推測が行われてきた。ビットコインに古くから関わる業界人に対しては、サトシ・ナカモトその人なのではないかとの推理ゲームが盛り上がることも多く、シュワルツもその対象の一人とされる。
なおシュワルツは、サトシ・ナカモトについては、「単一の人物ではなく少数のチームではないか」と持論を述べている。
様々な議論があるなか、アダム・バックのひとつの答えにはNik B.氏をはじめ、比較的賛同の声が集まっているようだ。
ビットコインは分散型のデジタルコモディティとして、創設者がいないほうがより良い。