CoinPostで今最も読まれています

Bitmain等から約120億円出資されたCircle社:米ドルと価格が連動する仮想通貨を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Circle社がBitmain等から約120億円の出資を受ける
大手仮想通貨取引所Poloniexの買収や、仮想通貨投資アプリ”Circle Invest”の公開で話題になったCircle社が、Bitmain等から約120億円出資された事を公表しました。
米ドルとのペッグ通貨を発表
この発表についてCircle社 CEOは、USDTテザーの問題を解決する目的も明かしました。Circle社は近いうちこのコインの新たなホワイトペーパーを公開する予定です。
Circle社とは
米国に本社を置く、仮想通貨交換・取引プラットフォーム及びでデジタルペイメントシステムを運営する企業。大手仮想通貨取引所「Poloniex」を買収した事で話題に。5/15に、約1億1千万ドルの資金調達を遂げ、企業価値が30億ドルにも達したと発表した。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

Bitmain等から約120億円の出資を受ける

大手仮想通貨取引所Poloniexの買収や、仮想通貨投資アプリ”Circle Invest”の公開で話題になったCircle社が、Bitmain等から約120億円出資された事を公表しました。

既に、ゴールドマンサックスやBAIDUの支援を受けているCircle社は、今回の資金調達では、中国発の大手マイニングハードウェアメーカーBitmainが主導したAccel、 Blockchain、 Capital Breyer、 Digital Currency Groupなどを含めた大規模財政的支援が実施されました。

CoinPost撮影

ニューヨーク市で開催中のConsensus 2018で、Circle社のCEO Jeremy Allaire氏と共同創立者のSean Neville氏は、Bitmain社のCEO Jihan Wu氏と特別共同発表をしました。

「CircleもBitmainも同じ5年前から発足した会社であり、前者はソフトウェアの開発にフォーカスし、後者は仮想通貨のマイニングハードウェアを専門にしている。

我ら二社は仮想通貨とブロックチェーンが創造すべき未来を共有している。

成長が著しくなっている仮想通貨市場で、法定通貨をトークン化して、グローバルの基準を満たした、仮想通貨と法定通貨の融合システムを構築することが我々にとって、変わりのない挑戦である」

更に、「従来の送金システム(例 SWIFT)はエラーが多く、且つ、コストが高すぎる」とAllaire氏は述べました。

今年の3月、Wu氏は米国の主要カンファレンスで、中央銀行式のシステムに取って代わるハイテック手段を後援したいと強く誓ったそうです。

米ドルのペッグ通貨を発表

Circle社によれば、ブロックチェーンと仮想通貨は既に「オープンインターネット」をもたらしましたが、「交換取引と価値の保存で利用できる安定価値を持つ媒体」はまだ存在しないそうです。

今回の財政的支援の下で、自社開発のCENTREというデジタルウォレットを通じて、法定通貨に裏付けられ、法的に規制される、相互運用性を持つ「US dollar coin」、また安定コインのプロジェクトを開始すると発表しました。

この発表についてCircle社 CEOは、USDTテザーの問題を解決する目的も明かしました。

Allaire氏は、単なる技術的目新しいものでなく、本プロジェクトがCircle社の継続的成長や事業の拡大にとっても、自社の移動決済の利用、OTC取引ビジネスと仮想通貨交換サービスの一体化にとっても必要不可欠であると位置づけています。

更に、規制された金融機関(例えば、仮想通貨取引所や送金業者)は、権限を与えられて、安定コインの発行者となり、多くの発行者は其々の法定通貨に裏付けられ仮想通貨を発行することが出来るそうです。

また、各国の法定通貨のトークン化を目指します。

Consensusの発表会で、安定コインの予定について、聞かれたときに、Wu氏は以下のように答えました。

「誰にでも利用できる安定トークンを基にした基盤を開発し、様々の競争の中で、更なる技術革新への自由を高めるつもりだ」

今回の資金増加に伴い、Circle社は近いうち「安定コイン」の新たなホワイトペーパーを公開する予定です。(今年の夏に、より詳しい内容が発表されるそうです。)

まとめ

Consensus2018のCircle社とBitmainの共同発表会では、以下のように発表されました。

「米国に留まらず、グローバルなパートナーシップを目指し、世界を変えたい。特に、本プロジェクトの投資家の多くはアジア・中国からなので、今までの東アジアにいるトレーダーたちはこれから、この共同事業をグローバル化するに違いない」

また、CoinPost編集部では、近日Circle社に対し独占取材を実施致しますので、後日何らかの形で情報配信する予定です。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/18 木曜日
10:50
分散型決済Slash Payment、エアドロップ第一弾の詳細発表
仮想通貨決済サービス「Slash Payments」は、独自トークンSVLエアドロップ第一弾の詳細を発表した.。SlashのNFT保有者などが対象となる。
08:15
Roninチェーンが初のWeb2ゲームIP導入、韓国の「Ragnarok」
「Ragnarok: Monster World」は、Ragnarokが出すWeb3戦略ゲームで、タワーディフェンスとモンスター収集の要素を組み合わせたこのゲームだ。プレイヤーは「Ragmons」を集めたり、PvPモードで戦ったり、ギルドを作ったりできる。
07:15
「4月末までにブラックロックのビットコインETFがGBTCを追い抜く可能性」アナリスト予想
仮想通貨ビットコインのETFについて、4月末までにはブラックロックのIBITがGBTCを追い抜くとブルームバーグのアナリストが予想。両ETFの差は確実に狭まってきている。
06:30
ワールドコイン、独自のレイヤー2「World Chain」発表
ワールドIDを持ち人間であることが確認されたユーザーは、ボットよりも優先的に仮想通貨のブロックスペースを利用でき、無料のガスも利用できる。
06:00
TikTok関連企業BytePlus、Suiブロックチェーンを採用
BytePlusとの提携のほか、Sui財団がリアル・ワールド・アート・トークン化(RWArt)の先駆である「Artfi」に投資を行ったことも発表された。
04/17 水曜日
17:30
Polyhedra Networkがグーグル・クラウドと提携 ゼロ知識インフラ「Proof Cloud」を発表
Polyhedra NetworkがGoogle Cloudと提携し、ZK-as-a-service「Proof Cloud」を発表。ゼロ知識証明の生成を簡略化し、個別要件に最適なインフラストラクチャを提供する。Google Cloudは、AIの品質管理に関する機械学習機能を強化するため、ゼロ知識技術を活用するためにPolyhedraと協力する方針だ。
17:29
HashPalette『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画発表
メタバース型ファーミングブロックチェーンゲーム『THE LAND エルフの森』と『EXPO 2025 デジタルウォレット』のコラボ企画が2024年4月24日に開始。特別な釣りイベントで万博チケットを獲得するチャンス!NFT関連事業を手掛けるHashPaletteが開催。
16:16
コインチェックTVCMを5月に放映開始、稲垣吾郎と鈴木もぐら出演
コインチェックが新CM「コインチェッくん篇」を、半減期後となる2024年5月から放映開始。稲垣吾郎と鈴木もぐらが出演。暗号資産(仮想通貨)「ビットコイン買うならコインチェック」と訴求する。過去のCMからの一貫性にも注目だ。
12:18
ビットコイン推移は正念場、足元のETF需要は伸び悩む
イランとイスラエルを巡る中東情勢不安が株やビットコイン市場に重くのし掛かる中、6万ドルのサポートライン上で際どく推移するBTC価格。ビットコインETFへの資金流入は、過去4週間にわたって減少傾向にある。
12:10
住宅資産トークン化の「Homium」、アバランチ上で立ち上げ
住宅ローンのトークン化プラットフォーム「Homium」は仮想通貨アバランチのチェーン上で、トークン化住宅資産によるローンを立ち上げた。
10:10
韓国ウォン、対仮想通貨取引高で世界トップに 日本円は?
金融リサーチ企業Kaikoは、中央集権型取引所におけるビットコインなど仮想通貨取引高で、韓国ウォンが米ドルを上回ったと指摘した。
08:50
イーサリアム大口保有者、50億相当を売却
50億相当の仮想通貨イーサリアムを売却して約6億円の損失を出した大口保有者がいることをLookonchainが報告。このアドレスは先月から注目を集めていた。
08:30
Web3のMMORPGゲーム「EFAS」、ソラナ上で経済圏構築へ
EFASはソラナラボが提供する「GameShift」を用いる。「GameShift」とは、ソラナラボが2023年11月にベータ版をリリースした、ゲーム開発者がソラナ上でブロックチェーンを活用した体験をより簡単に作成できるように設計されたプラットフォームだ。
07:30
ソラナ混雑原因のOreマイニング、v2に向けて採掘活動を停止
仮想通貨OREマイニングの停止は永久的なものでなく、システムを最適するためのバージョン2をリリースするために一時的に休止するものだ。
06:50
14年動かなかったビットコイン、4.8億円相当が移動
3日後に半減期を迎える中、2010年4月から動いていなかったビットコイン4.8億円相当が送金された。送金先は仮想通貨取引所コインベースだと指摘されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧