はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

CFTC、価格操作の調査のために4つの取引所に取引データの提示を要求

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

取引データの提供を取引所に要求
ウォール・ストリートジャーナルによると、米国CFTC(Commodity Futures Trading Commission)は価格操作が仮想通貨市場を歪めてる可能性を指摘しており、CMEのビットコイン先物の価格のインデックスとなる4つの取引所Coinbase、Kraken、itBit、Bitstampの取引データを提示することを各取引所に要求しました。
CFTCとCMEには取引の監視が求められる
今後、CMEとCFTCには、個人トレーダーが先物価格を歪めていないかを判断するために取引を監視することが求められます。
CMEグループとは
CMEとはシカゴ・マーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchange)です。CMEグループは、CME、CBOT(シカゴ商品取引所)、NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)、COMEX(ニューヨーク商品取引所)の4つの主要取引所で構成されています。CMEグループは先物取引の発展に大きく貢献しています。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

ウォール・ストリートジャーナルによると、米国CFTC(Commodity Futures Trading Commission)は価格操作が仮想通貨市場を歪めてる可能性を指摘しており、4つの仮想通貨取引所に取引データを提供することを要求しました。

取引データの提供を取引所に要求

2017年の12月にCMEグループがビットコインの先物取引を開始したことを受けて、規制当局は調査を開始しました。

ビットコイン先物の最終的な価格は4つの仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)、Kraken(クラーケン)、itBit(イットビット)、Bitstamp(ビットスタンプ)の価格に 基づいています。

これらのマーケットでの価格操作は政府の監視下にあるビットコイン先物の価格を歪め得ると指摘されています。

ウォール・・ストリートジャーナルによると、価格操作の手段には様々なものがあります。

その一つが”spoofing”と呼ばれるもので、約定する意思がないのに見せ玉として注文し、もし望んでいた価格に動けばその時すぐに見せ玉の注文をキャンセルするという方法です。

ビットコインの先物を1月に開始したCMEは上記4つの取引所に初めて先物取引が開始された1月の取引データを提供するように要求しました。

いくつかの取引所はこれを拒否し、CMEの要求は侵害的なものだと主張しました。

CMEはこの要求の対象を1日の取引データから数時間の取引データにと要求の幅を狭くし、そこで初めて仮想通貨取引所は部分的なデータの提供に応じました。

なかなか進展しない状況に対し、ビットコイン先物の導入したCFTCは苛立ちをみせ、取引所にデータの提出命令を下しました。

しかし、ここで新たに問題視されたのが、なぜCMEはビットコイン先物の取引データを提供するという取り決めをこれらの仮想通貨取引所と結んでいなかったのかということです。

しっかりと取り決めが行われていれば、容易にデータを提供させることができました。

データというのは取引の時間、出合注文、未済注文、発注規模、取引者の特定などが含まれています。

CMEはロンドンに拠点を置く第三者企業を通じてビットコイン先物価格を計算しようと試みましたが、取引所は、自身の仮想通貨取引プラットフォームをもつ英国企業にデータを提供することを嫌がりました。

また、ウォール・ストリートジャーナルによると、CFTCは米国司法省と協力して、他の通貨の価格操作の調査を行なっているとのことです。

CFTCとCMEには取引の監視が求められる

今後、CMEとCFTCには、個人トレーダーが先物価格を歪めていないかを判断するために取引を監視することが求められます。

そして、取引所にはこれらの調査に協力することが要求されているとCMEの報道官Laurie Bischel氏は述べています。

Bitstamp(ビットスタンプ)とCoinbase(コインベース)は今回の調査に対してはコメントしていません。

Kraken、(クラーケン)のチーフ・エグゼクティブのJesse Powell氏は金曜日、CFTCの”新たに公表された監視”によって仮想通貨取引所にインデックスに参加する意味に疑問を抱かせることになるだろうと述べています。

また、同氏はビットコイン市場の価格操作に対する懸念は誇張されており、市場の価格操作する人にとっては少しの利益のために大きなリスクを背負わなければならないと指摘しています。

itBit(イットビット)のCEOであるCharles Cascarilla氏は、より厳格な監視が必要だと述べています。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。
07:45
米下院、7月14日の週を「仮想通貨週間」と指定 3つの主要法案を審議
米下院指導部が7月14日の週を「仮想通貨週間」に指定し、GENIUS法、CLARITY法、反CBDC監視国家法を審議すると発表。
07:25
IMF、パキスタンの仮想通貨採掘などへの補助金提供提案を却下
IMFは、パキスタン政府による仮想通貨マイニングなどのための電気代補助提案を却下。同国は、ビットコインのマイニングとAIのデータセンター向けに2,000MWの電力を割り当てる計画を発表している。
07:20
ビットコイン今後の価格、9.5万ドルまで下落の可能性も=アーサー・ヘイズ分析
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は、8月のジャクソンホール会議まで市場が横ばいか軟調な展開を予想。TGA補充の影響でビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性があるという。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧