はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX

資産運用大手アポロ、仮想通貨カストディのアンカレージと提携

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

顧客の仮想通貨を保管するサービス開始へ

米大手暗号資産(仮想通貨)カストディ企業Anchorage Digital(アンカレージ・デジタル)は10月31日、大手代替資産運用会社Apollo Global Management(アポロ・グローバル・マネジメント)との提携を発表。アポロは、アンカレージのカストディを利用して、顧客に代わって仮想通貨を保管するサービスを開始する形だ。

アポロのデジタル資産チームで最高執行責任者を務めるAdam Eling氏は、次のように説明した。

当社はビジネス全体にブロックチェーン技術を応用するための、クリエイティブな方法を模索しているところであり、顧客資産保管のためにアンカレージと協力していけることを楽しみにしている。

アポロは、保管する仮想通貨の銘柄については現時点で明かしていない。

Web3投資にも注力

アポロの総資産は約67兆円(4,500億ドル)を超えており、世界最大級の投資・プライベートエクイティ企業である。最近は、Web3業界への投資を視野に入れている。

4月には、JPモルガンで仮想通貨やメタバースのグローバル責任者を務めていたChristine Moy氏をパートナー兼デジタル資産責任者として採用した。

Moy氏は、アポロでブロックチェーンやWeb3分野スタートアップへの投資で役割を果たしていく。関係者によると、アポロは、トークンを利用するプロジェクト含め、ブロックチェーンとWeb3に幅広く投資していくという。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

アポロは2021年、アンカレージの行った400億円規模のシリーズD資金調達ラウンドにも参加していた。アンカレージは、調達資金を人員補強や大手の金融機関誘致に利用していくと説明している。

関連米仮想通貨信託銀行Anchorage、400億円のシリーズD完了

アンカレージの、Diogo Mónica社長は、将来的にアポロとの提携をさらに拡大することについても議論しているところだと話している。Monica氏は、仮想通貨市場の停滞に関しては、次のようにコメントした。

仮想通貨は、非常に長期的な視点で見るべきプロセスや技術である。大規模な企業にとっては、短期的にボラティリティ(価格変動)があることはそれほど重要な問題ではない。

国法銀行として承認されたアンカレージ

アンカレージは2017年に設立された機関投資家向けの仮想通貨カストディ企業。2021年1月に、米通貨監督庁(OCC)から条件付きの国法銀行設立許可書を承認され、仮想通貨企業として米国初の国法銀行になっていた。

連邦公認の信託銀行として、金融機関の代わりに仮想通貨を含む資産を保有することができるようになった格好だ。

この際、承認条件として、同社は銀行秘密保護法(BSA)/反マネロン対策(AML)要件などを定めた業務委託契約を締結していた。OCCは今年4月、アンカレージが定められた要件を満たしていなかったとして、法的遵守体制を整えるよう要請している。

関連米OCC、大手仮想通貨信託銀行Anchorageに改善命令

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/15 水曜日
14:15
ソルメイトが75億円相当ソラナを購入、キャシー・ウッドのアークが主要株主に
ナスダック上場のソルメイト・インフラストラクチャーがソラナ財団から75億円相当のSOLを15%割引で購入。米大手ヘッジファンドアーク・インベストが11.5%の同社株を保有している。
13:45
バイナンス、仮想通貨の上場費用告発を否定
バイナンスはリミットレス・ラボのヘザリントンCEOがトークン供給量の8%要求を告発したことに対し、虚偽で名誉毀損的だと反論。取引所は上場手数料を請求していないと表明した。
13:20
ニューヨーク市、全米初の自治体仮想通貨専門局を設立
ニューヨーク市のアダムス市長が行政命令に署名し、全米初となる自治体の仮想通貨・ブロックチェーン局を設立した。モイセス・レンドン氏が局長に任命され、責任ある仮想通貨の利用を促進する。
11:40
バイナンス、韓国への再進出なるか 当局がGopax買収で二年半ぶりに審査再開=報道
韓国当局が仮想通貨取引所バイナンスのGopax買収審査を約二年半ぶりに再開したと伝えられる。米国での訴訟取り下げが背景で、今年中の役員変更承認の可能性もある。
11:25
テザー、セルシウス破産管財団に約450億円和解金支払う
ブロックチェーン・リカバリー・インベストメント・コンソーシアム(BRIC)は、テザーがセルシウスネットワークの破産管財団に約450億円を支払ったと発表した。2024年8月に提起した訴訟が和解に至った。
10:40
ウィズダムツリー、ステラ(XLM)ETPを欧州市場で上場
米ウィズダムツリーがステラブロックチェーンのネイティブトークンであるXLMに投資できるETPを欧州で立ち上げた。現物裏付け型で管理報酬は0.50%と欧州最低水準となる。
10:25
米カリフォルニア州、休眠仮想通貨の強制清算を阻止する法案成立
米カリフォルニア州で休眠仮想通貨の自動清算を禁止する法案が成立。現物のまま州政府に移転され所有者は価格上昇時に恩恵を受けられるようになる。
10:20
イーロン、ビットコインのエネルギー基盤構造を評価
イーロン・マスク氏は、仮想通貨ビットコインは法定通貨で見られる増刷による価値低下に耐性があるとの見方をXに投稿。最近はマスク氏がビットコインに言及するのは珍しい。
08:00
S&Pグローバル、チェーンリンク経由でステーブルコイン評価を提供開始
S&Pグローバルがチェーンリンクと提携し、ステーブルコイン安定性評価をブロックチェーン上で提供すると発表した。格付け機関の評価がスマートコントラクトで直接利用可能になるのは業界初となる。
07:10
メタプラネットの企業価値、初めて保有ビットコインの価値を下回る
仮想通貨ビットコインの財務戦略企業メタプラネットは、mNAVが一時的に初めて1を下回った。これは、市場がメタプラネットを保有するビットコインの価値よりも低く評価していることを意味する。
07:00
ブータンが国民IDシステムをイーサリアムに導入、世界初の事例に
ブータンが国民デジタルIDプラットフォームをイーサリアムに統合し、人口規模のID管理システムを公開ブロックチェーンに接続した初の国となった。2026年第1四半期までに完全移行を予定している。
06:35
シティグループ、2026年に仮想通貨カストディサービス開始へ
米金融大手シティグループが2026年に仮想通貨カストディサービスを開始する計画。過去2~3年間開発を進め今後数四半期以内に市場投入する見込みだ。
06:15
金融庁、仮想通貨のインサイダー取引規制を導入へ=報道
金融庁が仮想通貨のインサイダー取引を禁じる規制を導入と日経が報道。未公開情報をもとにした売買を禁止し違反者に課徴金を課す金商法改正案を2026年国会に提出。
06:05
米下院議員、401k退職金制度への仮想通貨投資解禁法案を提出
米下院議員が401k退職金制度での仮想通貨投資を可能にする法案を提出と報じられた。トランプ大統領の大統領令を法制化し恒久的な措置を目的とする。
05:50
バイナンス、大規模ロスカットのユーザーに455億円相当救済金を配布
バイナンスが総額4億ドルの業界支援プログラム「Together Initiative」を開始。トランプ関税発表後の市場急落で清算被害を受けたユーザーに3億ドルを配布する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧