はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

LBRY有価証券判決、「流通市場取引は適用外」裁判所が新たな判断

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SECの差止命令が却下される

米ニューハンプシャー州の連邦地方裁判所は1月30日、流通市場における暗号資産(仮想通貨)ライブラリークレジット(LBC)の販売は証券の提供に該当しないとの判断を示し、米証券取引委員会(SEC)が求めていた差止命令を却下した。

SECは2021年3月、2016年から2021年の間に行われた米LBRY社のLBCトークン販売による資金調達は、無登録の有価証券販売にあたるとして、LBRY社を提訴。裁判所は22年11月、SECの主張を受け入れ、6年間に及ぶLBCの販売を投資契約と判断した。

関連:トークンの証券問題で新たな裁判事例 LBRY社

SECはLBCトークン販売停止を含む広範な差止命令を求めていたが、30日の審理では、その要求は認められなかった。法廷助言者(アミカス・クリエ)として、弁明を行なったJohn Deaton弁護士は、米国における76年間の証券裁判を分析した法律論文を引用。流通市場におけるLBCトークンの売買は証券取引に当たらないとの議論を展開した。

最終的に判事は、11月に投資契約と判断したのは、LBRY社が直接販売したトークンであり、流通市場での販売には適用されないとの考えを示した。

仮想通貨業界関係者からは、この判断を歓迎する声が上がっており、SECとリップル社の有価証券訴訟にも大きな影響を与える可能性が指摘されている。SECは最近の答弁書において、LBRY社の略式判決について21回言及していることから、SECがこの訴訟を重視していることが窺える。今後の成り行きが注目される。

LBCとは

LBCトークンは、米LBRY社が運営するデジタルコンテンツ向けの電子市場ネットワーク「LBRY」で使用される仮想通貨。分散型動画共有プラットフォーム「Odysee」が最もよく知られており、Odyseeに作品を投稿するクリエーターだけでなく、視聴者でもLBCを獲得可能な方法が用意されている。

LBCトークンは現在、仮想通貨の時価総額ランキングで839位。Deaton弁護士は、「プロの仮装通貨トレーダーは聞いたこともないだろう」とコメント。「LBC価格の変動に注意を払っているプロや個人投資家がどれほどいるのか」と疑問を投げかけ、LBCはユーリティリティトークンと呼ぶのが最もふさわしいと主張している。

Deaton氏は、米下院のデジタル資産小委員会のFrench Hill委員長やWarrenDavidson副委員長をはじめとする仮想通貨支持派の議員に、証人として公聴会に召喚してくれるよう、呼びかけている。

今回の審理記録を提出することで、アメリカの起業家(LBRY社)と裁判官が明確性を求めているのにも関わらず、SECが拒否している現状が明らかになることを望んでいるようだ。

関連:仮想通貨関連政策などに対応 米下院が「デジタル資産小委員会」を新設

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/11 木曜日
09:11
Superstate、株トークン化の新サービスをローンチへ
Superstateは、株式をトークン化する新サービスを発表。上場企業が仮想通貨イーサリアムやソラナのブロックチェーン上で株式を新たにトークン化して、投資家に直接発行することができる。
07:40
ビットコインの買い増しなどを計画 米Strive、最大約780億円を調達へ
米Striveは、最大約780億円相当の株式を発行・販売する契約を締結。調達資金は仮想通貨ビットコインの買い増しやビットコイン関連商品への投資などに使用すると説明した。
12/10 水曜日
18:00
JPYC株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
JPYC株式会社が、2026年2月27日に東京都内で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX」に共催企業として参画。ステーブルコインやデジタル証券など「通貨の進化と社会実装」をテーマに、産官学のリーダーが議論を行う。
17:48
仮想通貨のインサイダー規制導入、市場成熟へ IEO投資上限も提案|金融審議会
2025年12月10日公表の最新の金融審議会報告書で暗号資産(仮想通貨)が金商法の規制対象になることが明記された。IEO投資上限のほか、コード監査義務化、インサイダー取引規制など投資家保護を抜本強化する。交換業者への影響と今後の展望を詳解
17:11
シルクロード関連ウォレット、10年ぶりに突如活動 4.7億円相当ビットコインを送金
10年以上休眠していたシルクロード関連の仮想通貨ウォレット約312個が突如活動を再開し、約4.7億円相当のビットコインを送金。今年は5月にも大規模な移動が確認されている。米政府は押収資産を戦略準備金として保有する方針を示すも、売却疑惑も浮上。
14:59
SEC委員長、2026年に仮想通貨規制の大幅進展を予告 トークン分類制度など導入加速
SEC委員長が2026年の仮想通貨規制大幅進展を予告。トークン分類制度で3カテゴリーを非証券化、1月にイノベーション免除導入へ。前政権の法執行重視から明確なルール制定へ転換。
14:10
著名投資家レイ・ダリオ「中東は資本家のシリコンバレー」:国家によるAI・デジタル資産戦略を絶賛
著名投資家レイ・ダリオ氏がAIのハブとして急速に成長する中東を高く評価し、「資本家のためのシリコンバレーになりつつある」と述べた。一方、マイケル・セイラー氏は中東がビットコイン担保型デジタル銀行システムによって「21世紀のスイス」になる可能性を指摘した。
11:05
「ビットコイン・アフターダークETF」申請 夜間取引時間の高パフォーマンスに着目
ニコラス・ウェルスが米国夜間取引時間のみ仮想通貨ビットコインを保有する新たなETFを申請した。夜間の高リターン傾向に注目したものだ。ヘッジ型ETFも同時申請した。
09:50
プライバシー重視のステーブルコイン「USDCx」、Aleoのテストネットでローンチ
仮想通貨のステーブルコインUSDCを発行するサークルは、プライバシー機能を持つL1ブロックチェーンAleoのテストネットでUSDCxがローンチされたことを発表。ユースケースなどを説明した。
09:48
仮想通貨市場は政策待ち姿勢 ビットコインとイーサリアムに資金集中=Wintermute分析
Wintermuteの最新市場分析によると、仮想通貨市場は米FRBや日銀の政策決定を前に様子見姿勢を強めている。資金はビットコインとイーサリアムに集中し、レバレッジ水平は低位。先週金曜の急落後も市場は底堅さを保ち、質への選別が進む。レンジ相場継続の見通し。
09:05
プライバシー重視ブロックチェーン「Octra」、30億円規模のICO実施へ
完全準同型暗号技術を採用する仮想通貨プロジェクト「Octra」が2000万ドル規模のトークンセールを実施する。これまでも分散化重視で資金調達を行ってきた。
08:40
コインチェック、NACの新規取扱いを検討 NOT A HOTELとRWA領域で協業強化へ
コインチェックがNOT A HOTEL DAOの暗号資産NACの取扱い検討とRWA領域の協業強化を発表。NACの活用や共同サービスの開発方針について解説します。
08:20
「仮想通貨市場は次の10年間で最大20倍成長する可能性」Bitwise幹部
Bitwiseの最高投資責任者は、仮想通貨市場は次の10年間で10倍から20倍まで容易に成長する可能性があるとの見方を示した。ビットコインなどを例に挙げ、根拠を説明している。
06:00
仮想通貨トランプ(TRUMP)は「どこで買える?」買い方を初心者向けに解説
ソラナで発行されたトランプ大統領公式ミームコイン『TRUMP』について初心者向けに詳しく解説。Phantomウォレットやソラナ系DEXでの買い方、投資リスク、今後の見通しまで説明しています。
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧