はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バンク・オブ・ロンドンら、破綻したSVB英国法人の買収提案

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バンク・オブ・ロンドンらが買収提案

英決済銀行のバンク・オブ・ロンドンは13日、シリコンバレー銀行(SVB)の英国子会社に対する買収提案を正式に提出した。他にも複数銀行が買収を検討しているとされる。英国と米国の政府は、シリコンバレー銀行破綻への対応を喫緊で進めているところだ。

提案は、バンク・オブ・ロンドンを中心とする、大手プライベート・エクイティ企業が共同で買収するという形を取っている。同行は、英財務省、イングランド銀行(中央銀行)の規制当局、シリコンバレー銀行英国部門の取締役会に、正式な提案を提出したと述べた。

バンク・オブ・ロンドンの取締役アンソニー・ワトソン氏は、次のように説明している。

影響をもたらす範囲の広範さを考えると、シリコンバレー銀行が破綻するようなことがあってはならない。今回の提案は、シリコンバレー銀行英国法人の顧客にサービスを維持し、同時に、英国により多様性のある銀行セクターを確保するための機会となるだろう。

他にも、複数の銀行が、シリコンバレー銀行(SVB)の英国法人買収で名乗りを上げているところだ。ソフトバンク傘下の英オークノース銀行や、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの政府系ファンドADQも買収に関心を持っているとされる。

英国政府の対応

英国政府は、シリコンバレー銀行破綻への対応に現在最優先で取り組んでいるところだ。英中銀は10日、シリコンバレー銀行英国法人が破産手続きに入ることを発表した。

シリコンバレー銀行は、英国の金融システムにおいては重要な機能を果たしていないとしつつ、シリコンバレー銀行英国法人の顧客にとっては、特に短期的なキャッシュフローの面で懸念が生じていることを認識していると続けた。ハイテク企業の流動性に大きな影響がある可能性も指摘している。

この週末には、英中銀総裁、首相、財務大臣による協議が行われた。英中銀は次のように述べた。

政府は、英国内の有望な企業へのダメージを回避または最小限に抑えるための解決策に緊急で取り組んでいるところだ。

シリコンバレー銀行英国法人の顧客が、短期的な運営上のニーズ、およびキャッシュフローのニーズを満たすことができるような迅速な計画を進めている。

米国政府の動き

米国政府も、シリコンバレー銀行破綻に対する対応策を急ピッチで進めている。

バイデン政権は12日、金融市場の危機を回避するための臨時介入を発表。シリコンバレー銀行のすべての預金者が13日にはすべての資金にアクセスできるようにするとしている。また、シリコンバレー銀行破綻の影響を受けて事業停止となった米シグネチャー・バンクの預金者も同様の措置を受けられるとした。

ジャネット・イエレン財務長官、ジェローム・パウエル連邦準備理事会(FRB)議長、マーティン・グルーンバーグ連邦預金保険公社(FDIC)委員長は、この動きについて共同声明で次のように説明した。

私達は、銀行システムに対する信頼を強化し、米国経済を保護するための断固とした行動を取る。この措置は、米国の銀行システムが、預金の保護と家計や企業への信用供与という重要な役割を果たし続けること、そして、持続可能な強い経済成長を後押ししていくことを保証するものだ。

関連米金融機関の経営危機でビットコイン大幅続落、苦境続くか|bitbankアナリスト寄稿

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧