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IEOを発表した国内の暗号資産取引所「coinbook」とは|口座開設キャンペーンも実施

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2023年3月、暗号資産取引所「coinbook(コインブック)」がIEO実施や取引所での取引サービスの開始、口座開設等のキャンペーン開催を発表しました。

運営企業の株式会社coinbookは「ブロックチェーン市場に新しい風を」をテーマに掲げ、ブロックチェーン技術によって日本のエンターテイメント市場に新たな経済圏の構築を狙うスタートアップ企業です。

本記事では、新たに取引サービスをはじめたcoinbookの概要やサービス内容、また予定されるイベントについて詳しく紹介します。

目次
  1. 暗号資産取引所「coinbook」とは
  2. coinbookが提供するサービス
  3. coinbookが実施するイベントとキャンペーン
  4. coinbookはエンタメ業界に新しい風をもたらすか

1.暗号資産取引所「coinbook」とは

coinbookは、2023年3月に暗号資産の現物取引サービスを開始した取引所です。

同取引所は2021年4月時点で既に暗号資産交換業者の登録を受けていましたが、これまでは口座開設のみ受け付けており、実際の取引などには対応していませんでした。それが今回、本格的なサービス提供を開始しました。

同取引所を運営する株式会社coinbookの会社概要は、以下の通りです。

会社名 株式会社coinbook
設立年月日 2018年5月18日
所在地 東京都港区赤坂 2-18-14 赤坂STビル2階
資本金 1,252百万円(資本準備金を含む)
代表取締役 大槻 正孝
事業内容 ブロックチェーン技術のコンサルティング
NFTトレーディングカードの販売
暗号資産取引所の運営
公式URL https://coinbook.co.jp/

「エンターテイメント×ブロックチェーン」という新たなマーケット・サービス開拓を目指す同社は、ブロックチェーンをより身近に体験できる技術とすべく、利便性の高い取引所運営を目指しています。今回、現物取引サービスを本格的に始動したことで、その目標達成に向けた大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。

金融庁、NFT関連企業coinbookを仮想通貨交換業者として許可
金融庁は17日、株式会社coinbookを資金決済に関する法律に基づく暗号資産(仮想通貨)交換業者として認可したことを発表した。

なお同社は、NFTマーケットプレイスの「NFTex(ネフテックス)」も提供しています。NFTexはSolanaチェーンを用いたプラットフォームで、「SKE48」等アイドルグループのNFTコレクション(静止画・動画・音声などのデジタルコンテンツ)を購入可能。購入は「固定価格での購入」「オークションでの購入」の2つの方式が利用できます。

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ブロックチェーン・NFT関連開発を行うcoinbook社とアトノイ社は、仮想通貨ソラナ(SOL)を基盤としたNFTプロダクト「NFTex.Solana」の開発を行うことを発表。

2.coinbookが提供するサービス

続いては、暗号資産取引所coinbookの提供サービスについてより詳しい情報を紹介します。

2-1.取引所の基本情報

前述のとおり、2023年3月より現物取引サービスの提供が開始されました。coinbookの取引所では、ユーザーは他のユーザーと暗号資産の現物を取引できます。

2023年3月時点における、取り扱い銘柄は以下の通りです。

取扱銘柄 取引開始日 取引手数料
ADA(エイダ) 2023年3月16日 メイカー:0.05%
テイカー:0.10%
NIDT(ニッポン・アイドル・トークン) 2023年4月26日 メイカー:0.05%
テイカー:0.20%

なお同取引所は、全ての顧客資産をオフライン管理する安全性、使いやすいシンプルな取引システム、最短1日で口座開設できる敷居の低さが魅力です。

2-2.日本円または暗号資産の入出金手数料

coinbookの入出金条件は、大手取引所と同水準です。日本円と暗号資産に分けて、手段や手数料について紹介しましょう。

日本円の入出金:

項目 入金 出金
入出金の手段 銀行振込
インターネットバンキング
振込
手数料 無料(振込手数料を除く) 660円(税込み)

暗号資産の入出金:

項目 入金 出金
入出金の手段 ブロックチェーンを通した入金 ブロックチェーンを通した出金
手数料 無料(送金する側で生じる手数料を除く) ADA:1 ADA(2023年3月時点で約44円)
NIDT:200 NIDT

いずれの入出金もメンテナンス時を除く24時間365日受付可能で、大手取引所と同様にスピード感のある対応が可能です。

2-3.IEO

coinbookは、不定期でIEOを実施していく予定です。

IEOは取引所を通じたトークン販売のことで、主にプロジェクト運営者が資金を調達するために行います。新規トークンを購入できる機会となるため、投資家からの注目度も高いイベントです。

なお2023年3月現在、後述するアイドルプロジェクトのトークン「NIDT」のIEOが控えています。

2-4.OTC取引

またcoinbookは、「OTC取引」サービスも提供しています。OTC取引とは、取引所や市場を介さずに行う大口投資家向けの相対取引のことで、coinbookでは一度に500万円相当以上の暗号資産取引が可能です。

coinbookのOTC取引では、金融取引の信頼性を担保するエスクロー事業を営む「株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン信託」のエスクロー信託を利用することで、安全な取引を実現しています。

利用開始には専用口座の開設が必要で、公式ホームページの「OTC取引お申込み請求フォーム」から申し込みできます。OTC取引が可能な通貨ペアは、BTC/JPY・ETH/JPY・ADA/JPYの3種類です。

3.coinbookが実施するイベントとキャンペーン

さらに2023年3月から4月にかけて、coinbookは「NIDT(Nippon Idol Token)」という暗号資産のIEOを予定しています。また、IEOの実施と現物取引サービス開始を記念したキャンペーンも開催中です。

本章では、IEOやキャンペーンの詳細を解説します。

3-1.NIDT(Nippon Idol Token)のIEO

coinbookは、3月29日12:00より、NIDT(Nippon Idol Token)のIEOの購入申込開始を予定しています。

NIDTとは「アイドル文化を支えるアイドルのためのトークン」で、新しい女性アイドルグループの結成から活動、メタバースを活用した一連のエコシステム構築にも用いられる暗号資産です。

日本国内でのIEO実施としては4例目となる銘柄であり、発行元はエンターテイメント企業の株式会社オーバースです。

ブロックチェーン技術を統合した新しいアイドルのあり方に期待が寄せられているほか、プロジェクトの総合プロデューサーに秋元康氏が就任したこともあり、注目を集めています。

NIDTのIEOは、以下のスケジュールで実施される予定です。

  • 3月29日12:00:購入申込開始
  • 4月19日12:00:購入申込終了
  • 4月20日~24日:抽選、NIDTの受け渡し

IEOの購入申込を行うには、coinbookの口座開設と本人確認を終え、入金を済ませる必要があります。IEOに参加する場合は、申込終了となる4月19日の12時までにそれらの手続きを完了させておきましょう。

3-2.2種類のキャンペーンも開催中

また、2023年3月時点で、coinbookは2種類のキャンペーンを開催しています。

両キャンペーンの詳細は以下の通りです。

項目 口座開設キャンペーン フォロー&リツイートキャンペーン
対象者 初めて口座開設する個人 coinbookの口座保有者
期間 3月16日12:00~
3月28日23:59
3月13日11:00~
3月28日23:59
条件 口座開設 coinbookのTwitterフォロー
キャンペーン投稿のリツイート
報酬 1,000円相当のNIDT(全対象者に付与) 10,000円相当のNIDT(抽選で10名)

IEO実施をきっかけに口座開設を行う場合、上記キャンペーンにも同時に参加できます。どちらも申込条件のハードルは低いため、気軽に参加できるのも魅力と言えるでしょう。

4. coinbookはエンタメ業界に新しい風をもたらすか

coinbookは3月より現物取引を開始し、暗号資産取引所として本格的にサービス提供を始めました。暗号資産取引所としては後発であるからこそ、先行する取引所のサービス内容や管理体制、失敗例を参考に洗練されたサービスを構築してゆくでしょう。

coinbookがブロックチェーン技術を活用し、日本のエンターテインメント業界をどのように変えていくのか期待が集まります。同取引所の取り組みや、IEOなどに興味がある方は、口座開設を検討してはいかがでしょうか。

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