ソラナ基盤のNFTプロダクトローンチへ
ブロックチェーン・NFT関連開発を行う株式会社coinbookと株式会社アトノイは24日、ソラナ(SOL)を基盤としたNFTプロダクト「NFTex.Solana」の開発を行うことを発表した。
coinbookが事業開発を担当し、ソラナを自社プロダクトにも採用しているアトノイはソラナブロックチェーンの導入支援を担当する。サービス開始は2022年2月を予定している。
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「NFTex.Solana」の特徴は
NFTex.Solanaは、ソラナチェーン上でNFT(非代替性トークン)の発行・移転ができるマーケットプレイスで、静止画・動画・音声のデジタルコンテンツの取り扱いに対応している。
1回あたりの発行手数料は100円、移転手数料は10円(11月3日時点のSOL価格で換算、記録するデータ量に応じて増減)と、安価で高速に移転できる。価格指定販売とオークション販売の2つの販売方法があり、決済手段はクレジットカード・仮想通貨(ETH)・銀行振込の3つから選択可能。
コンテンツストレージには「Arweave(AR)」「NFTStorage」を採用しているという。
仮想通貨Arweaveは、データを分散的(非中央集権的)に永久保存することを謳っているストレージサービス。データの保存にはブロックチェーンに似た「blockweave」という仕組みが取り入れられている。NFTStorageは、オフチェーンのNFTデータをIPFSとFilecoin(FIL)に分散して保存するサービスだ。
その他、以下のような機能も実装される予定だ。
- 真贋証明などの各種権利証明機能
- コミュニティ機能
- 既存のECサイトでの暗号資産商品の導入
- ポイントの相互交換機能
このように多数の機能を実装予定であることから、通常のNFTマーケットプレイスとしての利用に留まらず、企業の事業導入も可能な製品であると説明している。
coinbookはiOS/Androidアプリ「NFTトレカ」を提供しており人気アイドルグループSKE48のNFTトレカの発行・販売を行う企業。今月5日には、NFTに特化した事業を展開する株式会社Hashpaletteと業務提携し、Hashpaletteがcoinbookの運営する「NFTex」の開発をサポートすることになった。
また、4月には暗号資産交換業登録完了を発表しており、仮想通貨取引所の運営に向けて準備を進めているところだ。
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